「昨日人を殺したの。」
君はそう言った。
この時は梅雨だった。
不意に綺麗だと感じてしまった。
だから、僕と君で世界と言う名の地獄から抜け出した。
君の為なら宝物だって捨てられる。だって僕にとって君は_
1番の宝物なんだから。
僕は財布とナイフとスマホを持って小さいリュックに詰めた。
君はカッターとナイフ、財布を持っていった。
「ねぇ、、………くん。」
「もういいよ。こんな人殺しと一緒に居なくて。」
なんで、?。君が居なきゃ逃げ出した意味が無くなるじゃないか。
いつか夢見た。優しくて、あたたかくて、僕にとってのヒーローが死んでしまう夢。
でもそんなヒーローは僕を救ってくれたんだ。
そうなんだ。でもそれは現実にいる人なの?。夢にでるなら実際に見た人。
だから、。
そんな夢ならとっくの昔に捨てたよ。濮には夢も希望も無いんだ。でも、いつもシアワセだよ。
いつも幸せ。
君はそう言ったから僕は安堵した。
僕はこの時、救ってやれればよかったと今も思う。
ねぇ、………はもうついてこないでよ。
濮のことは置いて、将来と宝物を大切にして。
だから_____
君はナイフを首に当てで死んだ
僕はもう諦めて、警察に捕まった。
“俺”は君に伝えたかった。
君は何も悪くないよ。
いじめられてたんだもの。
逃げ出したのもしょうがないし、連れ出したのは俺だ。
だから人を殺したって許される。
だって俺も君の立場だったら
階段の踊り場から
突き落として
殺していた
君はそう言って欲しかったんだろ。
誰かに認められたくて、作り笑いをして、でも無邪気な所は昔から変わらなくて。
そんな君に惚れてしまったんだ。
今でもそんな君が飽和し続ける。
俺が君の手を引っ張って、君が俺の手を取るのは良くなかったことだったかもしれない。
でも君にとってせめて__
一つの生きる希望になりたかった
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