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処女作、初音ミクと鏡音リンが
出てきます。見にくいかも、、、
CP表現あり、リンミクです。
百合要素あります。
地雷踏んだら即出て行ってもらって
大丈夫です。
それではどうぞ!
『久しぶり、リンちゃん!』
満開に咲き誇る桜の下、7年前の春に
別れたままの姿の幼馴染がそこにいた。
『変わって、ないね。』
たっぷり10秒くらい間を空けて、
やっと言葉を絞り出した。
『え?そうかなぁ…リンちゃんは
大人っぽくなったねぇ〜、かっこいい!』
『そう、かな?ありがとう。』
無邪気に私に笑いかけるミクは、何一つ
変わっていなかった。流石におかしい。
中学生から大学生になったのに。
身長も、体型も、顔も…ミクは
何も変わっていなかった。
『ねぇ、ミク、変な事聞くんだけどさ…』
『ん?何々?何でも聞いて!久しぶりなんだから!』
さぁ来い!とでも言いたげに腕を広げてみせる
ミクに、
『もしかしてミクは…歳を、取らないの?』
そう聞いた。久々に会った幼馴染に、
あり得ない事を聞かれたのだ。
冗談だと誤魔化そうとすると、
『ねぇ、リンちゃん。私から
離れないって、約束してくれる?』
先ほどまでの無邪気な笑顔は消え、
ミクはこちらを真っ直ぐに見つめて、
静かに聞いた。質問の意味は分からないが、
答えは決まっている。
『うん、離れない。絶対離れないよ。
ミクが何でも、それだけは約束する。』
はっきりとそう告げると、ミクは
心から嬉しそうにからりと笑った。
『あぁ、ふふ。リンちゃん変わってないね。
格好良くて優しいまんま。』
そう言うとミクは一度深呼吸して言った。
『私ね、十六歳のままなの。多分、ずっと。』
『え…』
本来なら有り得ない事を言われているのに、
私はおかしいくらい落ち着いていた。
『何だ、そんな事?』
思いのまま、言葉を口に出す。
『ぅえっ!?』
私の反応が予想外だったのか、ミクは
素っ頓狂な声を上げた。
『ねぇ、ミク。』
ゆっくりと、落ち着いて声を掛ける。
『何?』
『私ね、ミクがどんなでも
これだけは言うつもりだった。
私と一緒にいて欲しい。出来るだけ
ミクをサポートする。』
『え?それって…』
ミクの顔が後ろの桜のようにどんどん
赤くなっていく。可愛いな。
私はミクの白くて細い手を取って、
小さくキスを落とした。
『これから、一緒にいてくれる?ミク。』
ミクの大きな翡翠色の瞳から涙が溢れた。
『うん、うん!大好き!リン!』
『私もだよ。ミク。』
言葉に出来ない程の幸せを感じながら、
ぎゅっ、とミクを抱きしめた。
あぁ!凄い何か恥ずかしい!!
楽しんでいただけたなら幸いです!
それではまた!!