_これは、5年前の夏のお話
_気をつけ、礼
「ッ は ~ …疲れた ~」
ぐぐっ、と背伸びをすると
ぎし、 と 椅子の背もたれが音を鳴らす
壊れないか少し不安。
「…あの、」
聞き慣れた声がして、声がした方を見る。
「_若井じゃん 、!」
僕の後輩、 若井 って言う。
「大森先輩 、 あの
明日遊べませんか、 」
少し緊張した感じで、遊びに誘ってきた。
「明日、?遊べるよ、遊ぶ?」
と返すと、きらきらとした目で
「良いんですか ッ、ありがとう
ございます … !」
と言っていた。
若井のクラスの授業は、早めに終わったらしく
僕のクラスの授業が終わるまで
廊下で待っていてくれたらしい。
もう放課後だ。
若井はサッカー部で、僕は帰宅部
部活大丈夫かなって思ったけど、
今日は部活ないみたい。
「ねぇ、一緒に帰る?」
「ッえ!?」
想定外だったのか、
肩にかけていたカバンを落としそうになってた。w
その後、
「大森先輩がいいなら …っ!」
と返してくれた。
日が暮れてきた
夕暮れが綺麗だ。
「眩しい… っ、」
目を細めながらそういう姿が可愛くて
ふふ 、 と笑ってしまう
「…どうしたんですか、?」
「可愛いなって。」
「へ、 ⸝⸝」
蝉が鳴いている
「…あ、帰り ます ッッ、!」
「ん、 ばいばい。」
あれが最後だったのは、今でも悔しいけど。
次の日
若井が来なくて
いなくて
探し回って
若井のお家に行った。
「ごめんね。
滉斗 は …」
あの帰り道
車に轢かれたらしい。
そして、 即死だった事を知った
若井のお母さんは、若井のお部屋に
僕を入れてくれた
色んなところ自由に見ていいよって。
机の引き出しを開けると
「大森先輩へ」
なんて手紙がいっぱい。
見てみると、
「大森先輩 へ !
お元気ですか、 と聞くのは
いつも会っているのに … 変ですね
実は 僕 ッ!
病気みたい なんです ッ、!」
_え、
その時 若井のお母さんが嘘をついていた事が
わかった
病 死 って事 、 か
2つ目の手紙。
「大森先輩へ
今、入院してるんです
少し怖くて手が震えてるので
字が下手なんですけど、読めますかね…?
僕、手術するみたいです。
1つ嫌なことは
大森先輩に会えなくなる事だな、」
…何それ。
3つ目の手紙、4、5、6…と読んでいく。
最後の 8つ目の手紙
「大森先輩
だいすきでした
さようなら 」
…声が出なかった
「…ッ、ぁ、?」
_なんで?
すぐ消すかもしれない作品ですね
見てってください
By 主
コメント
4件
なんか図書館にありそうな最高なお話ですね 、…
神回でしかねぇ…