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私の彼女は可愛い
7つ年下でちょっぴり天然で甘え上手な彼女、
でも……
ちょっとだけ束縛が激しい
❄「あ!のあさん!!るな、いまえとちゃんと話してて恋バナしとるんやけどのあさんもしよ!」
満面の笑みで駆け寄ってくる様子は子犬みたいだ
🍪「えめっちゃいいやん.ᐟどこ?」
❄「やんな!?るなの部屋!いきましょ!」
つい条件反射でOKしてしまったけど……
るなさんの部屋、かぁ。
るなの部屋に入るとえとさんがソファの上で寛いでお菓子を準備していた。
お菓子、私の好きな……
🍪「たけのこの里やん!ぽと、きのこ派じゃないの?!」
🍫「のあさんたけのこ好きだし買ってきた!食べよ。座って?るなの部屋だけどw」
そう言って笑うえとさんは_
神だ。
ううぅ、神すぎる。
うちの好きなたけのこの里ぉ〜.ᐟ
甘いもの欲しかったんよね!いただきまーす。
❄「えとちゃんは好きな人いないんですか?」
食べていたたけのこの里がうっかり喉に詰まってしまった。
そうだ、恋バナ。そうそう。
🍫「のあさん!?大丈夫?」
❄「ゆっくり食べてな?」
🍪「大丈夫w、でぽとぽとどうなん?」
るなさん、心配して背中さすってるフリしてるけど手繋いできてんのバレてんで?
🍫「私いないよー。あ、2人は好きだよ」
❄「えー?ほんとですかほんとですか? 」
🍪「メンバーは?イケメン多いやんなw」
るなさんがそっと私の方を見てくる。
あ、嫉妬してるかも。
🍪「あ、別にのあさんは興味無いんよ?メンバーもイケメンとか思っとらんし」
まだ私の彼女は疑っている様子
えとさんがいるからまだ大丈夫そうだけど……。
これは、あとからご機嫌取りがめんどくさそうだ
❄「そう言うってことはのあさんメンバーのこと好きちゃうん?」
あー!ほら!!こういうこと言う!
るなさん彼女やろ!
🍫「えーそうなの?のあさん。私のあさんの恋バナ聞きたい!」
えとさんも悪ノリしてくるし!
もー。るなさん後からすねるんやから!
わたしは慌てて笑顔を取り繕って場を何とかしようとする。
🍪「いや、うち恋バナなんてないよ?」
🍫「ほんとに?のあさん彼氏とかいないの?好きな人は?」
好奇心旺盛な目でじっと私を見つめてくる。
どう答えてもるなさんが拗ねるやつ。
🍪「あ……うちが男やったらるなさん好きやったかも!」
ほっぺたをプクッと膨らませた彼女を落ち着かせるため機嫌取るような一言をつけ加えて。
可愛いけど、可愛いけどね。
❄「!るなもっ。のあさん好き!」
なんだか妙な空気感だ。
🍫「えー?わたしはー?わたしものあさん好きだよ。るなも。」
嬉しいけど、まずいってえとさん!
るなさんの嫉妬レーダーが爆発しちゃう!
🍫「あ!じゃあ好きなタイプとかは?」
えとさんの好奇心は止まることを知らないみたいだ。詰めるように私の方をつついてくる
❄「るなも気になる!のあさんの好みのタイプとか、知りたいなぁ」
彼女の「知りたいなぁ」の言い方には、微妙に含みがあって、私への小さなプレッシャーが込められている感じがする。
🍪「好みのタイプ〜?えー…おもしろい人、とか。一緒にいて楽しい人、かな?」
曖昧な返答で場を収めようとすると、えとさんが「それ、もしかしてたっつん?」とすかさず突っ込んできた。私は思わず視線をそらしてしまう。
❄「え!ほんまに?のあさん、そうなのー?」
いや、これは、ほんとに
まずいやつだ。
私の明日の腰がやばいやつ
私の輪郭をたどって冷や汗が流れてきた。
時間が長く感じて空気感が少し冷たくなってきたころ、場違いな笑い声が響いた
🍫「もーのあさん。冗談だよwそんな焦る?」
安堵して頭が軽くなったのが分かる
🍫「わたしちょっとそろそろ用事あるから続きらまたね!」
心がふっと軽くなって自然と口角が上がっていたらえとさんが私に近づいて耳元でそっと。
🍫「明日朝早いからね?」
と、笑いながら言った。
首を傾げているるなさんには聞こえなかったみたいだ。
もしかして、この人全部わかってていままで……!
さいあく!
❄「のあさん、どーかしたんですか?」
🍪「あ、なんでもないですよ.ᐟ」
彼女は私の服の裾を引っ張って「そっか」としょげながら呟いた。
ちょっとだけ、罪悪感が_。
❄「ねぇのあさん、たっつんさんのこと好きなん?」
雰囲気が変わって目のハイライトが消えたのがわかる。
こういう時のるなさんはちょっと怖い
🍪「そんなわけないやん笑るなさん彼女やろ?」
少しだけ満足気に微笑んで私の頬を優しく手で触ってきた。
え?
なんで?
頬を、髪を、唇を、撫でるように
優しく優しく扱ってくる。
❄「のあさん、るなちょっと嫉妬した。」
しょげたように喋ってくれる。
🍪「あ、うん。そうやんな。ごめんな?」
❄「ううん。でも、るな、のあさんの彼氏やんな? 」
当たり前じゃないですか!
るなさんはうちの彼女で……
ん?
❄「彼女じゃなくて、彼氏、な?」
甘くて私のことを好きだと訴えかけてくる目がじっと私を見つめてくる。
なんだか目を逸らしたくて、でも、るなさんの手によって強制的に顔はるなさんの方を向けられて。
🍪「……うん」
って答えるしか無かった。