テラーノベル
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俺には小学校からの幼馴染が二人いる!
一人は無駄が大っ嫌いな無陀野無人ことダノッチ!
もう一人は毒舌でロボットみたいに表情変えない淀川真澄ことまっすー!
二人は俺の大切な親友!
俺達は家が近くて小学の頃から登下校もずっと一緒。
俺は今、二人との待ち合わせ場所に行っているところー。
数秒歩いていると黒髪の身長差が激しい二人組の後ろ姿が見えた。
俺は足音を立てないように走って、二人に後ろから飛びついた。
「おはよ!まっすー、ダノッチ!」
「チッ、重ぇんだよ」
「わざわざ飛びつく必要などないだろう」
「いーじゃん、今日は入学式なんだしさ!」
「理由になってねぇよ」
「間に合わなくなる。さっさと行くぞ」
「はーい」
俺達は学校へと足を進めた。
学校に着くと上履きを履き、体育館に向かった。
そこにはもう大勢の生徒が集まっていた。
「そういえばさ、新入生代表の言葉ってダノッチが言うの?」
「いや、俺ではない」
「え、嘘マジ⁉︎ 」
「はっ笑、お前が負けるとはなぁ」
「確か新入生代表の奴は創立以来初の全教科満点を取っているという噂だ」
「マジかよ…」
「何その子、こっわ…」
そんなことを話していると周りがざわざわし始めた。
何だろうと思って後ろを振り返るとそこには騒がしい原因を作ったと思われる人物がいた。
「え、何あの子めっちゃ美少年…」
「あぁいう奴は大体性格クソだろ」
「え〜そう?めっちゃ優しそうだけど」
「あいつだぞ」
「?」
「はァ?何がだよ」
「あいつが新入生代表の言葉を言う一ノ瀬四季という人物だ」
「え、そうなの⁉︎ 」
「頭良さそうには見えねぇけどな」
「俺あの子と話してみたい!」
「アぁ?」
「なんかあの子となら仲良くなれる気がする!」
「そうかよ」
「京夜、今はダメだ。入学式が始まる」
「はいは〜い」
入学式が終わり、各々自分の教室に戻って行った。
花魁坂達も自分の教室に荷物を置くと、四季のいる一組の教室へ向かった。
「あんな美少年本当にいるんだね!」
「チッ、別にそこまでじゃねぇだろ」
「…京夜。今日はあいつとは話すのは諦めた方がいいと思うぞ」
「え?ダノッチいきなりどうしt────」
花魁坂達が向かった一組の教室には数えきれないほどの生徒で囲まれていた。
きっとその人達も一ノ瀬四季を見に来たのだろう。
中にはスマホで写真を撮っている人もいる。
「これは…話せないね…」
「ならもういいだろ。戻るぞ」
「う〜話したかったのに〜」
花魁坂達は翌日の学校でも四季と話すことはできなかった。
四季の周りには常に大勢の生徒が集まっていて、近づくことすら叶わないほどだった。
花魁坂達は入学祝いという言い訳で夜遅くまで出かけていた。
夜遅くまで遊んでいた彼らは横一列で喋りながら家に帰っていた。
「も〜今日も話せなかった〜!!」
「うるせぇよ」
「京夜はなぜそんなに四季と話したいんだ?」
「ん〜、言葉で表現するのは難しいけど…なんか新入生代表をしてた時の四季君の表情がなんか苦しそうだったんだよね…」
「…」
「だからなんかほっとけないって言うか…」
「…」
「って二人とも聞いてる⁉︎ 」
「京夜、あそこに座ってる奴一ノ瀬四季じゃないか?」
「え?」
花魁坂は無陀野の視線の方に目を向ける。
そこには自分がずっと話してみたかった、一ノ瀬四季の姿があった。
でもその姿は昼間に見るみんなに囲まれてキラキラしているような四季の姿ではなかった。
とても寂しそうで、今にも消えてしまいそうなほど悲しんでいるように見えた。
花魁坂は四季の元へ足を進め、ついに声をかけた。
驚いた表情でこちらを見る四季の顔は目元がほのかに赤く、それに加え耳が切れて血が流れていた。
花魁坂は普段から持ち歩いている救急セットで応急処置をしていた。
その間、四人は一言も声を発さずにいた。たが、ふと四季から声が漏れた。
「このまま時間が止まっちゃえばいいのに…」
三人は顔にも態度にも出さなかったものの、その言葉に酷く驚いていた。
(こいつは複雑そうだな…)
(…)
きっと四季君には何か抱えているものがあるのだと思った。
でなきゃこんな時間にこんな所で一人でなんかいない…
三人は家に帰ってからも、四季のことが頭から離れることはなかった。
翌日。
俺達は教室で机を囲って話していた。
「四季君。耳の傷大丈夫かなぁ」
「そんなに深かったのか?」
「いや、めっちゃ深いってわけではなかったんだけど…」
「チッ、じゃあ直接見てこいよ」
「いや、行ったところで話せないでしょ汗」
そんなことを話していると、教室中から悲鳴が聞こえた。
花魁坂達はふと教室の入り口を見た。
そこには朝とは思えないほどの輝きを見せている、一ノ瀬四季の姿があった。
四季はこちらを見るなり、パッと明るい表情を見せた。
俺達は驚きを隠せないまま、四季君のもとへ駆け寄った。
「四季君⁉︎ どうしてここに?」
「お礼したくて!昨日は本当にサンキューな!おかげで医者からは二週間くらいでもとに戻るって!」
「そうかよ」
「おう!で、これ」
「これは何だ?」
「お礼!三人で食べて!」
「えー‼︎ そんなのいいのに〜」
「うん。でも、嬉しかったから…」
「それなら俺らにまで渡す必要ねぇだろ」
「あ、手当てしてくれたのも感謝なんだけど…」
「?」
「それより嬉しかったのはあんたらが普通に話しかけてくれたこと…なんだ…」
「え?」
「そんなことで喜んでんのかよ」
「……俺に近寄ってくる奴らって大体、写真目的とか。他にも色々…普通じゃない奴らばっかだから」
「…」
「だから嬉しかったんだ。ただ俺と純粋に話してみたいって、話しかけてくれて!」
「…」
「…写真撮られるの?」
「……隠れて撮ってるだけなら、まだ…マシな方だよ笑」
そこら中でシャッター音がする。
それらは全て四季を目的としたもの。
本人は仕方ないと言うように笑っている。
でもここにいる四季以外の三人は笑えなかった
だって本人の許可なしに写真を撮るのは犯罪だ。
そんなことされて笑って、許してしまう君はなんて優しいんだろう。
けど、どこか寂しそう。
でも、そんな君にかける言葉が見つからない。
何か声をかけてあげたいのに、言葉だけが出てこない。
「じゃあ、それだけだから。俺もう行くな」
振り返って歩みを始めようとする彼を俺は思わず呼び止めた。
そして、彼の肩を強く掴み、
「四季君!僕達は君の味方だよ!」
「…は?いきなりどうしたんだよ」
「何があっても四季君を見捨てたりなんかしないから!」
「何かあったら頼れ」
「…チッ」
「だから…忘れないで!」
四季は目を見開いて立ち尽くす。
花魁坂は思いが伝わってと願うように、四季の肩を掴んでいる力が強くなる。
四季はふっと笑いながら視線を落とした。
だが、すぐに顔を上げて三人を見つめる。
「おう!絶対忘れない」
その言葉を聞いた三人は安堵の息を漏らした。
「ごめんね!肩掴んじゃって汗」
「別に平気だよ笑」
「そっか。なら良かった」
「おい、あと5分でホームルーム始まるぞ」
「まじ⁉︎ わり、俺行くわ!じゃあな!」
「あ、うん!」
三人は言葉を交わさないまま、頬だけが緩んでいた。
ホームルームが終わり、四季は教務室に向かった。
教務室に入る時のお決まりの挨拶をして、担任のところへ足を運ぶ。
「先生。進路希望の用紙、書き直して再提出をさせていただきたいのですが…」
そこには先ほどまでとは違う、辛そうな四季の表情だけが残った。
皆さん、こんにちは♪
★HOSI★です!
出すのが遅れてしまい、本当にすみません🙇
今回の話は言葉での表現が難しくて汗
今日は桃源暗鬼のアニメ第二話放送日❗️
私はアニメが始まるまで、読むのを我慢してた31巻を読む予定です!
ということで、次回も読んでいただけると嬉しいです❗️
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コメント
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みぅだよ🤍🥀 「同期組目線」の第7話、読んだよ。 幼馴染三人組、キャラの掛け合いがめっちゃ好きだな〜。 京夜くんの能天気そうで実は優しいところ、ダノッチとまっすーの冷めた感じの中にある気遣い…良いチームだね。 四季くんが夜に一人でいて、「時間が止まっちゃえばいいのに」って言ったところ、すごく刺さった。 周りは写真撮るだけの人ばかりで、本人は笑って許してるけど、その笑顔が逆に切ない。 そんな中で「僕達は君の味方だよ」って京夜くんが言ったの、すごく響いた。 重いテーマだけど、温かい空気もあって、このバランスが好きです。 次も楽しみにしてるね🌙