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俺は堪らず元貴の頬に手を伸ばして、壊れ物を扱うかのようにそっと撫でた。
その温かさに導かれるように、元貴の目の焦点が合ってくる。目が合った途端、その瞳にみるみる気恥ずかしさが満ちていくのが、愛おしくてたまらない。
元貴は潤んだ瞳で一瞬だけ見つめ返し、たまらず顔を背ける。
元貴の頬を撫でる手がふわふわした髪へと滑り、そのまま慈しむように撫でた。照れているのか、横を向いて枕に顔を半分埋めている。
「はぁ、は……っん、は…」
「っわかい、……っ、はぁ、……、み、ないで……」
限界を迎えた元貴は「見ないで」と消え入りそうな声とともに、気恥ずかしさを遮断するように片腕を目元へ押し当てた。
密着したお互いの全裸の肌から、容赦なく熱が伝わってくる。
俺の胸元に押し当てられた元貴の胸が、激しい快感の余韻でハァハァと上下するたび、汗ばんだ肌同士がぴったりと吸い付くように擦れ合った。
目を覆う元貴の手首を優しく、でも有無を言わせない強さで引き剥がす。
「….隠さないで」
「ん、…やだ、」
腕を掴まれて顔を晒され、赤く染まった頬と羞恥で潤んだ瞳が俺を捉える。
既にすべてを晒し合っているのに恥ずかしがる元貴が可愛くて頬が緩む。
「….こっち、触っていい?」
元貴の顔の横に手をついて、顔を覗き込みながら表情を探る。元貴の足の間に手を滑らせながら、次のステップを踏んでいいか確認すると、元貴が恥じらいながらも俺の目を見上げて頷いた。
その控えめで素直な返事にたまらなくなり、枕元に置いてあったボトルを取り、手の上にローションをたっぷりと溢れるほどに注ぎ出した。
元貴が冷たくないように、自分の手のひらで温める。
そして、とろりとした液体で濡れた指先を、元貴の太ももの内側へと滑らせた。
「っぁ、…う…..!」
絶頂の余韻でまだ内腿がピクピクと震える中、ローションの滑らかな感触が、固く閉じているそこへ触れた。
この日のために、恥ずかしがり屋の元貴が事前に一人で浣腸を済ませて、中を綺麗に準備してくれた。
その健気で、言葉にできないほど深い俺への愛情が愛おしくて、大切で、胸がはち切れそうになる。
「大丈夫?…..怖かったら言って。」
「….ん」
驚かせないように、まずはたっぷりのローションで入り口を愛撫するようにゆっくりと円を描き、驚くほど時間をかけて馴染ませていく。
元貴の身体がびくっと跳ねるたびに指の動きを止め、「大丈夫だよ」と何度も額の汗を拭い、髪を撫でて、優しく口付ける。
次第に、緊張で固く閉じていたそこが、指の熱と執拗な愛撫で、抗うのをやめるように緩み始めていた。指先が触れるたび、びくりと跳ねるお尻の肉にそそられる。
そして、準備の整った窄まりの奥へと指をそっと滑り込ませた。
「っ!!ぁ、あ…..」
元貴が俺の肩を縋るように掴んだ。中に入ってくる異物感に悲鳴を漏らして、俺の方に額を押し付けてきたのを見て、指を進める速度を落とす。
「っはぁ、ぁ…、はぁ….」
第二関節くらいまで進めたところで指を止め、元貴の顔を覗き込むようにして見つめる。
元貴の中は締め上げるように内壁がうねり、きゅうきゅうと指を拒んで圧迫する。元貴の呼吸に合わせて中が動くのを感じながら、心配する反面、俺は酷く興奮していた。
「…..痛くない?」
「っふぅ、あ…、…ぃたくない…」
「よかった、…..このまま..奥まで入れて平気?」
元貴は小さく頷き、再び俺の肩に顔を埋めて深く息を吐き出した。
その呼吸に合わせるように、少しずつ中の緊張が解けて、じわじわと柔らかく緩んでいく。
「ん….、上手。じゃあ、もう少し挿れるよ」
元貴の髪をひと撫ですると、止めていた指に再び力を込めた。ぬるり、とローションの滑らかな音を立てて、中指がさらに狭い内奥へと割り込んでいく。
「ひ、あ、っぁ….!んんう、ぅっ….」
元貴の身体を再び充満感が襲い、腰がびくりと跳ねる。
そして深く粘膜が擦れる音と共に、指は根元まで完全に埋め込まれた。
「は、ぁ、はっ…、….はいった、?….」
一本丸ごと穿たれた衝撃に、元貴は俺の肩を強く掴んだまま
呆然と荒い息を吐き出すことしかできなかった。
「….うん、…動かしていい?」
「んっ…..いい、」
「…無理しないで、痛かったら教えて」
意外にも素直に答えた元貴にときめきながらも、まだ心配がよぎる。
元貴の中の緊張が完全に抜けるのを待ってから、埋め込んだ指をゆっくりと引き抜き、また押し込むようにして動かし始めた。
「っひ、あぅ……っ!」
「….んんっ、う….」
ぬちゅ、と粘膜を擦りあげる音が元貴の内側から響くのに興奮しながら、元貴の顔を見つめる。指が抜けると中が寂しげに窄まり、根元まで押し込まれる瞬間には悲鳴のような吐息が漏れる。
きつくなったり緩んだりを繰り返しながら、指の動きに合わせて中の肉壁がうごめいて、徐々に俺の指の形を覚え込んでいくようだった。
しばらくそうやって抽挿を繰り返して、一度ゆっくりと引き抜く。
さっきまで元貴の中に入っていた指にもう一本指を添え、二本の指先が入り口に触れた瞬間、小さく身体を強張らせたのを見逃さないように見つめた。
声をかける代わりに、俺は空いている方の手で元貴の髪を優しく撫で、そのまま頬を包み込んだ。
大丈夫だよ、と手のひらの体温だけで伝えるように。
ただ、じっと彼を見つめる。
呼吸を合わせる。
彼が細く息を吐き出すタイミングを見計らい、二本の指をミリ単位の遅さで沈めていった。
「…..っぅ..」
元貴の喉から言葉にならない掠れた吐息が漏れる。
内壁が驚いたようにきゅうっと収縮し、俺の指をきつく締め付けた。
胸が苦しくなるほどの愛しさと征服欲がせめぎ合うが、ここで焦っては元貴を傷つけてしまうと、必死に自制する。
俺は動きを完全に止め、指先に全神経を集中させた。
元貴の内側が、二本の厚みに少しずつ馴染んで、
柔らかく解けていくのを時間をかけて待つ。
元貴が小さく鼻を鳴らし、あまりの熱さに耐えかねたようにゆっくりと顔を横へ背けた。
向けられたうなじが、赤く染まっている。
その無防備な拒み方すら愛おしくて、俺は背けられた首筋にそっと唇を寄せ、吸い付くように 痕を刻んだ。
コメント
2件
読ませていただきました……。もう、本当に、大事に大事にしている空気が文章の端々から伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。特に、指を一本ずつ増やすときの慎重さとか、呼吸を合わせる瞬間の「待つ」という優しさに、ぞわぞわしました。元貴くんの「見ないで」とか、濡れた睫の描写がもう……切なくて愛おしいです。お互いの体温とか、汗ばんだ肌が擦れる感じが、生々しいのに尊い。続きが気になります……!