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町外れの港。深淵なんて甘ったれた言葉では表せないほどの闇奥底、ふわふわとした意識の中で私
は思う。あのとき、こうしていればな。あのときは、ああしてくれて嬉しかったな。そんな気持ち


が、後悔、怒り、嬉しさ、悲しさ、喜び、同情全ての感情となって一気に押し寄せて来る。

『後悔してももう遅い』なんて、とっくの昔に分かっていた。





____後悔の数だけ強くなれる、って、信じていた。いや、信じたかった。







「全部、貴女のせいだったんだよ」




透き通る程に綺麗な青い海の真っ暗な海底で、私は声にならない声でもがく様に呟く。



誰かに言って聞かせるわけでも、貴女に罪を自覚してもらうためでもない。


自分自身に落ち着かせる様に、そう必死に思わせるように呟いた。







翌日、私の好きだったあの海の白い砂浜には、沢山のアルメリアの花が添えられていた。







___ねえ、知ってる?アルメリアの花言葉って、…そう喉まで出かけた言葉をグッと押し込み、花に手を添える。







貴女に虐げられ、天国ここに来てまでにようやく向けられた私に対しての感情は、




哀れみだった。

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17

コメント

4

ユーザー

小説書くの上手くね?才能分けて欲しい((

ユーザー

え、すご幻想的だ……

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