54日目
瑞希はまだ入院してるし、ちょっと話に行ってこようかな…。
いずれ話さないと、ダメだし……
普通に、気になる事あるし。
…行ってくるね、
絵名
静かな廊下を歩いて行く。
瑞希を探して辺りをキョロキョロ見渡していると、瑞希が自分の病院に入ろうとしているところだった。
『み、瑞希!!』
瑞希は私の方を向く。
「……絵名、?」
私は急いで瑞希に駆け寄る。
『ねぇ、ちょっと…話したいんだけど、いい?』
「!」
「うん、いいよっ!」
瑞希の目は光が宿っていて、雰囲気も明るかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
瑞希の病院の椅子に腰掛ける。
「……それで、話って?」
瑞希はベッドに座りながら、私を見詰める。
『…えっと、……急に救われた、、だなんてどうしたのよ。。。』
『確かに、今の瑞希は前以上に明るいし、光もある感じがするけど…』
「……あはは、急でビックリしちゃうよね…ごめん」
「…ボクは、呪いを解いてもらったんだ」
『呪…い……?』
「うん……大切な人達にね」
「…それで、自分の本当の想いを見つけたんだ」
『想い…って、?』
「……ニーゴの皆と一緒に居たいって想いを!」
瑞希は過去一笑顔で笑って見せた。
『……!』
「…日記は、捨てたよ」
『は、?日記…って、100日後に自殺するやつ?』
「うん、……セカイの湖に捨てた」
『はああ!?なんでよ!!』
「だって……その日記があるとまた死にたい、消えたい…って思っちゃうかもじゃん!」
「だからもう二度とそう思わないように、呪いを…捨てたんだよ」
その言葉にハッとする。
呪い、とは何のことを指してるかが分かった。
『…そう、、、』
『瑞希は、…やっぱり凄いわね……』
私のか細い声は病室に響いた。
「……」
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