500人突破記念作品 。
注意
🇺🇸 × 🇯🇵 ( 🇯🇵 × 🇺🇸
🇫🇷 × ? ( ? × 🇫🇷
政治的意図や 、
歴史的意図は含まれておりません 。
「 先生 、綺麗だねー! 」
「 そうかしらね 、( 笑 」
いつものようにフランス先生の授業が始まろうとしていた 。
ここは 、とある塾です 。
私の名前は日本 。ここの塾に通う 、ただの学生です 。
来年には 、高校受験が待っています 。
私はある高校に合格して 、今の学校にいる人たちから離れることを望んでいます 。
そして … 。
「 日本 、隣座っていいか 、? 」
「 ! 勿論っ! 」
密かに想いを寄せた相手がいます 。
初恋 … だと思います 。いままで人を好きになったことはなかったと思う 。
名前は アメリカ さんです 。
学校も住んでるところも違うけど 、
この塾に通い始めたその日( 初日 )優しく声をかけてくれた彼に 、私はすぐにオチました 。
単純なものですが 、こんな私に優しくしてくれたことが 、嬉しくて … 。
「 さぁ 、授業始めますよ 。 」
フランスさんが手を叩くと
一斉にみんなが席についた 。
フランス先生は 、この塾の先生 。
( 自称 )美しく 、優しい乙女 。
先生の授業は別に 、ギャグを言ったり 、モノマネしたりすることはない 。
好かれる先生の特徴と言ったらそうゆう先生なのに 、
フランス先生は別 。先生の授業はとっても分かりやすくて丁寧 。
今日もスラスラと綺麗な図や式を書いていく 。
「 先生ってぇ 、彼氏いるのー? 」
誰かが先生に聞いた 。
「 いるにきまってるでしょ 、 」
キッパリ答えた先生 。
ちょっとがっかりしてる生徒 。
少し可笑しくてつい笑っちゃった 。
「 先生の服 、今日もオシャレねぇ〜。 」
のんびりした声で誰かが言うと 、先生は授業に集中しなさいと褒めた生徒に注意した 。
たいていの生徒がフランス先生に憧れている 。てゆーか 、フランス先生のファン 。
アメリカさんもそうらしい 。私は … ファンではないけど 、憧れてはいるかも 、 。
授業が終わった 。みんな先生の周りに集まった 。アメリカさんも勿論いた 。
フランス先生は笑いながらみんなの話を聞いている 。
アメリカさんも得意になって話している 。フランスさんにゲンコツくらったりしてたけど 、なんだか 、満足そう 。
いいな 。
と 、心の中でそう思った 。
カフェに寄った 。いつもここで復習している 。私はこの静かな雰囲気が大好きです 。
ふっと目をつぶって 、疲れた体を休めた 。
「 日本! 」
「 !? 」
そこにはアメリカさんがびっくり顔で立っていた 。
しかし 、すぐに笑顔になって よぉ と声をかけてくれた 。
「 どうしたんだ? 」
「 い 、いえ 、復習を 、 、 」
しどろもどろな声が出た 。
「 俺も復習しようと思って 。あっ 、座っていいか 、? 」
「 あ 、はいっ 、 」
向かいの席にアメリカさんは座った 。
バッグから問題集を出しながら 、アメリカさんがこんなことを聞いてきた 。
「 日本は 、フランス先生のファン? 」
「 へ 、? 」
「 だから … 」
「 フランス先生のファン? 」
私の顔を覗き込むようにして 、聞いてきた 。
かと思うとシャープペンを回し始めた 。
「 えっと 、 」
どうしよう 。なんて答えるのが正解なんだろう 。
正直に 「 別にファンではない 」と言うべきなのか 。
それとも 、 、
「 … 綺麗ですよね 、 」
「 私もっ 、実はファンなんです! 」
「 へぇ 、そうだったのか 、! 」
アメリカさんは少し悲しそうな … 嬉しそうな顔をした 。
「 先生 、綺麗だもんな ~ 。 」
くいっと顔を上に上げてぼそりと呟いた 。
次の日
「 先生って 、料理が好きなんだって 、 」
「 へぇ 、そうなんですかぁ 、 」
我ながら上手く笑顔が作れたと思う 。
昨日からアメリカさんとここでいつも塾終わりに復習すると決めた 。
そして 、アメリカさんは私がフランス先生ファンと思っている 。
嘘ついた 。でも 、その方がきっと 、アメリカさんは喜ぶ 。
だから 、フランス先生の話には特段興味を持っている『 日本 』を演じる 。
「 化粧 、好きなんだってね 。 」
「 先生 、今日はネイル 、何色でした 、? 」
こう聞くとアメリカさんは嬉しそうに笑って
「 水色。 」
と 、色を答えてくれる 。
喜んでくれてるならいい 。
バレたら 、共通の話題も 、仲良くする口実もない 。
私はこれでいい 。これでいいんです 。
「 やっぱりセンスがいいですよね〜 、先生 。 」
「 憧れちゃいます 。 」
「 私 、大ファンですね 。笑 」
嘘ならスラスラ出てくるのに 、ほんとのことはちっとも 。
フランス先生を褒めるたびにアメリカさんはニコニコ笑ってくれる 。
きっと 、この私を気に入ってくれている 。
それでいい 。
ほんとの私を見てくれなくても 、
嘘の私でもいいから 、
好いてほしいの 。
いくらでも嘘をつくから 、
いくらでも笑うから 、
一緒に 、お話したいのです 。
「 … 」
🇯🇵 視点 ~ 終
次回 ~ 🇺🇸 視点 .
コメント
10件
え、もうやばいです。語彙力なくさせに来てますねるかちさん。最高すぎて長生きできそうかもしれません笑次もすごく楽しみです!
めっちゃ気になって夜しか眠れねぇよ??