テラーノベル
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次の日、朝学校に来ると星導はもうきていた。普通の時間であるが、この時間に来ていることが珍しい星導はいろんな人に見られている。
自分の席に着き、準備がおわったとき机の上に影がかかり顔をあげるとそこには星導がいた。
🐙「ライ、おはよ」
💡「お、おはよ」
学校では人を寄せ付けない雰囲気をもつ星導のことだから喋るのは放課後だけだと思っていたから驚いた。教室で星導から声かけてくれるなんて。星導に向けられていた視線は俺にも向けられる。だが、星導がなにも気にしていない様子だから俺もできるだけ気にしないようにして応える。
🐙「昨日いろいろハモリのとことか考えてさ、これよくない?」
そう言いながら俺の机のよこに屈んでイヤホンを片方とっておれに渡してきた。ほんとに距離感のおかしなやつだなと思いながらイヤホンを受け取り曲を聴く。ちょくちょく止めながら、ここからハモってここからはユニゾンでどお?と提案してきた。それはもう最上級の提案だった。
💡「星導…」
🐙「なに」
💡「天才か」
🐙「でしょ」
にやっとしてそう応える星導を見て離れたとこからえっと驚きの声が聞こえる。だろうな。思ったよりこいつ表情豊かなんだぞと後方なんとか面をする。
「席につけー」
先生が教室に来たから星導はまたねと言って自分の席に戻っていった。
休み時間になると女子に囲まれた。星導くんと仲良かったの?とかどうやって仲良くなったの?やら顔には出さないが面倒くさかったので、
💡「あ、カゲツ!移動一緒行く!ごめんね、また今度ね」
と、カゲツを呼び、やんわり断った。
🥷「なんやめっちゃ囲まれとったな。あ、星導サンのことか?」
💡「そうそう」
🥷「喋ってるとこ初めて見たけど仲良かったか?」
💡「いや昨日からちょっとね」
🥷「なんやーちょっとねちゃうよ教えてくれへんの」
💡「まぁまぁ、ちょっと待てば分かるよ2ヶ月くらい」
🥷「ながぁ」
そう言いながらもそれ以降深く聞いてこないとこがカゲツのいいところだ。
放課後になり星導に話しかけに行く。
💡「星導ー、今日もいける?」
🐙「18時からなら」
18時まで何してるんだろーと思いながらも
💡「おっけー」
と応えると、ふふっと笑って
🐙「ついてくる?」
と言った。?というような顔をすると
🐙「俺が18時までいるとこ、くる?」
💡「いいの?」
🐙「うん」
💡「じゃあ行く!」
プライベートを知られてもいいくらいには気を許してもらえたことが嬉しかった。
ついていくと着いた先はCDショップだった。中に入るとちょっと待っててといい、奥の方に消えていった。少ししたらいつものパンク系の私服を着た星導が戻ってきた。
🐙「俺ここに居候させてもらってて、手伝いしてんだよね」
💡「そうだったんだ」
🐙「客たまに来るけど気にしないでゆっくりしてってーそこのやつとか聴いていいよ」
ありがとーと言いながらヘッドホンをつける。あ、あの時の曲だ。初めて星導を見た時に弾いてた曲。ここでいろんな曲を聴いていたんだなと少し感慨深く思う。
17時半になるとバイト用のエプロンを外してライの元にきた。
🐙「あのさ、ライ」
💡「どうしたの?」
あ〜と少し迷ったような声を出す星導に顔を向ける
🐙「ライってさ、ドラムとか大きい鏡あるところで練習したい?それともギターと歌うことできたらどこでもいい?」
💡「どこでもいいよ!あのスタジオ使ってたのは他より比較的安かったからって理由だし。」
🐙「じゃあ俺の部屋でやらない?俺の部屋防音室になってるからさ」
💡「すご!え、お邪魔していいの?」
🐙「ダメだったら言わないよ笑」
💡「じゃあお邪魔するわ!ありがと」
次の日も星導の部屋で練習し、その次の日、金曜日はバイトがないらしく、早くから練習して1週間前まで話したことがないというのが嘘のように仲良くなった。
学校ではカゲツには2ヶ月後にーとか言っていたが、学校でも星導と一緒にいることが多くなったため、星導に許可をもらい、事情を説明し、カゲツもよく一緒にいるようになった。もう1人ライが仲良い小柳を星導に紹介しようとしたら学校では全然喋らないだけで幼馴染だったらしい。なんで全然関わらないのか聞いたら、学校で別に関わる必要がお互いにないかららしい。なんとドライな…と思い口につい出すと、別に仲悪いわけじゃなく夜にオンラインでいっしょにゲームしたりするらしい。何それ羨ましい。
星導の部屋は店の方と分かれていてほぼマンションの一室みたいな感じのためほぼ一人暮らしだったから、気楽に出入りできたし、カゲツもたまに練習について来るようになった。
練習を始めて1ヶ月くらい経つ頃
🐙「ライの家ってさ、厳しかったりする?」
💡「いや、親家いない時結構あるし、友達の家とか中学の時よく泊まりに行ってたから全然厳しくないよ」
🐙「なら泊まりなよ。明日も休みだし」
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💡「いいの!?やった」
というように泊まることも多くなった。
🐙「明日学校だけど、まぁ大丈夫でしょ」
💡「それもそっか、じゃあ今日も泊まっちゃお」
というように次の日が学校でも泊まることもしばしばあった。学校に2人で一緒に行くもんだから女子に囲まれることも何度かあった。少し困り始めていると俺ら以外に話かけない星導が女の子たちに話かけた。
🐙「ライに俺のことを聞くためだけに話しかけないで、困ってるから。俺からライをとらないでね」
とにこっとして言うと、女の子たちは黙ったままコクコクと頷くと離れていってきゃー!とはしゃぐ声が遠くから聞こえた「とらないでだって!私も言われてみたい!」声がちっちゃく聞こえて少し恥ずかしくなり、星導の方をみるといつも通り涼しげな顔をしていた。
💡「よく恥ずかしげもなく言えるね」
🐙「別に思ったこと言っただけだし」
なんで?と言うような顔で見つめてくる。やっぱ関われば関わるほどよく分かんなくなるやつだなぁと思いながら見つめ返した。
こんな感じっていうのを軽く↓
コメント
2件
ほんまに、連日投稿感謝です、、、、、 ドタでのバンドパロとかこやなみでのバンドパロ多いんですけど タコニックってなかなかなくって....栄養です!!
うわー、2話もすごく良かったです!文化祭バンドの話が一気に動き出して、星導くんの距離感の近さにこっちまでドキドキしました。学校ではクールなのに、ライくんにだけ見せる表情の豊かさとか、CDショップの居候設定とか、キャラの奥行きが一気に出てきて面白い。特に「俺からライをとらないでね」のセリフ、あれは反則級に良かったです。2人の距離が縮まるスピード感が自然で、読んでてすごく楽しかったです!