⚠️(ほんの少しですが)フェーズ1の頃の話題が出てきます。
⚠️捏造注意⚠️
⚠️誤字脱字あるかも…
全部💙🎸さん視点
ウチのボーカルは女子力が高い。
それはメンバー、チーム内や友人、ファンも周知の事実だ。
以前バライティ番組にて、我々に聞かれた質問に”メンバー内で1番女子力が高いのは誰?”というものがあった。
その時元貴以外の4人が全員、元貴が女子力が高いと答えたのだ。
白湯を飲んだりいい香りのする香水をつけたり…同年代の同性が気を遣うような物では無い(偏見)。
勿論俺も必要最低限のケアをしていたが、当時から圧倒的な女子力を持っている元貴に影響され、(ご時世的でもあるが)メイク用品に興味を持ち始め、俺も涼ちゃんもメイクが好きになっていた。
ーーーー
フェーズ2に入り少しした頃、久しぶりに元貴の家に行く機会ができ、3人で遊んでいるとふと気になるものを見つけた。
「…元貴あれ何?」
以前来た時にはなかった存在感のある棚。
一段一段に区切りが付いており、デザインはシンプルではあるが元貴の好きそうな感じ。
「ん?あの棚?」
元貴は見てみろと言うように、1つのケースを棚から抜き取り俺らに見せてくれる。
「「わぁ…」」
そこには綺麗に整理されたコスメが並んでいた。色んなブランドの物もあり、見ていて楽しい程、沢山のコスメが収納されていた。
「こんなに沢山あるの?」
「…んー、一応あの棚は全部そう」
涼ちゃんは…え?と声を漏らし棚の方を見つめる。俺もビックリしたが興味があったので、元貴に了承を得てから棚を開けた。
全ケースにビッチリ入ったコスメ。特にリップの量が尋常じゃない。
もうこれ店開けるレベルに揃ってる。
「どの色も元貴に似合いそうだねぇ」
涼ちゃんがニコニコ笑う。確かに全部元貴に似合いそうな感じだ。
「ありがとう、やっぱり僕コスメ好きだからさ…気づいたらこうなってた…」
元貴は楽しそうに笑う 。
可愛い…本当に大好きなんだな…とそんな元貴を見て涼ちゃんと2人で笑い合う。
「ついにこの前韓国コスメに手出しちゃってさ…この色とか可愛くない?」
どこから出したのだろうか、箱から取り出して新品のリップを俺らの前に置いた。
本当にいくつ持ってるの????
ーーーー
「えー、そのネイル可愛いね!」
とある収録の日。
涼ちゃんはスマホを弄っている元貴の爪を見ていた。
可愛らしい色のマグネットネイルだ。見たことの無いデザインだから新しく作ったのだろうか。
「新しいのにしたんだよね」
褒められて嬉しいのだろう、スマホを見ながらだが誇らしげに元貴が笑う。
可愛い。
涼ちゃんも嬉しそうな元貴を見て、パァァァっと顔を明るくさせる。
可愛いなこの2人…忙しい日々の癒しだなぁ、と頬を緩ませる。
「…何ニヤニヤしとんねん!!」
俺の表情に気付いた元貴が今度は拗ねたような表情になり、俺の二の腕に重めなパンチを入れてきた。
見た目にそぐわず、パンチの威力がすごい…
いてて…と少し大袈裟に二の腕をさする。
俺のその行動が演技だと分かっているのか気にせず、無視して元貴は自分のメイクポーチをカバンにしまった。
涼ちゃんはそんな俺らを見てニコニコ微笑ましそうに笑っている。
平和だ……。
てか少しは心配そうにしてくれない?、嘘でもいいから…
ーーーー
「「?????」」
とある雑誌の撮影前の打ち合わせ、
両隣の俺と涼ちゃんは元貴の話を困惑しながら聞いていた。ほぼ宇宙猫状態。
元貴の口からは聞き馴染みのない単語がどんどん出てくる。
今は俺ら3人のビジュアルについて話している。一応聞いた事のある単語はちょくちょく出てくるので、おそらく今はメイクについて話してるのだろう………多分。
それにしても、元貴ってメイクに詳しいよな… 怖いくらいに。
メイクの話をする元貴はいつも楽しそうで可愛い。
涼ちゃんを見ると思考が停止していた。
言葉を発していなくても、処理落ちしてるのが目に見え、思わず噴き出してしまった。
そんなことを考えていると打ち合わせを終えたらしい元貴と目が合った。
どうした?というような目で見られ、俺は涼ちゃんの方を指さした。
は?というような顔をした元貴だったが、涼ちゃんの方を見ると、HAHAHA⤴︎と高笑いして俺の腕にくっついてくる。元貴の笑ってる振動が伝わってきて、不思議と俺の口角も上がってしまった。
涼ちゃんは元貴の高笑いを聞き元に戻った様で、
「オォォーイ!」
と俺と元貴が笑っている理由が自分にあると察したらしい涼ちゃんが、
俺らに笑いながら体重をかけてきた。
重い!と元貴は怒るが頬は緩んだままだし、涼ちゃんとも腕を組んでいる。
俺ら2人は元貴と身長差がある為、涼ちゃんは元貴をつぶさない程度に体重をかけている。…優しいな本当。
俺はそんな2人(主に元貴)を抱きとめる。
さっきより体が密着して、元貴の髪からいつもと違う香りがほのかに香った。
「あれ?元貴シャンプー変えた?」
え?と元貴は俺を見上げ、数秒考えたあと答えてくれた。
「いや、今日は新しいヘアオイル付けたから」
最近試し始めたんだよねー、とふにゃりと笑った。
へー、と軽く返事をして今だに戯れてる2人のどさくさに紛れてセットされてない元貴の髪を触る。
この前まで色んな色に染めてたのに、髪は傷んだ様子は無くサラサラだ。
ふと視線を感じ周りを見ると、スタッフさん全員が微笑ましそうに俺らを見ていた。
そういえばカメラも回ってたような……
ーーーー
数十分後に迫る本番。ライブ前はやはり何年経っても緊張してしまう。多分今心臓バクバクいってる……
習慣化してるハグをする為に元貴は腕を広げた。すぐに元貴を抱きしめると、元貴の香りが鼻腔をくすぐった。
相変わらず良い香りだ…。正直元貴の香りを嗅ぐと気持ちが切り替わる。元貴には言わないけど、本番前にこの香りを嗅がないと何処か落ち着かない…。
元貴はハグが無いと嫌らしいが、知らぬ間に俺もハグしないと落ち着かなくなってしまった様だ。
元貴の体温が離れ、元貴はもう次の人…夏彦さんとハグしていた。俺も涼ちゃんやサポメンとハグする。
元貴は最後に涼ちゃんとハグする。涼ちゃんはすーッと元貴の香りを吸い込んでる。
元貴に犬か!と笑われている。多分俺がやると殴られるんだろうな…、
てかいつも思うけど、元貴が全員の腕にスッポリハマってハグしているのを見ると笑ってしまう。可愛いな。
涼ちゃんやサポメンも心做しか、元貴とハグしている時は頬が緩んでいる。分かる…その気持ち…。
(でも俺とハグしてる時の元貴が1番可愛いけどな!)
心の中でマウントを取っていたが、ファンの歓声が聞こえ、身を引きしめる。
元貴は俺ら全員をざっと見渡して、 目を細めた。
思わず息を呑んだ。多分涼ちゃんやサポメンも同じ反応をした…一瞬時が止まった気がしたがそんな俺らを気にせず、 すぐに元貴はステージの方に歩き出す。
スタッフさんが急いで下さいと言ってるのが聞こえる。涼ちゃんに肩を触れられて、俺もハッとして動き出す。
サポメンは既に持ち場に着いてる様だった。
ステージに移動する元貴の背中を見る。
横からの照明が元貴にあたり、後光が差してる様に見えた。 眩しさに思わず目を瞑る。
でもその背中に儚さを感じて元貴を見失わないように目を開け、足を速めて元貴の隣についてステージに移動する。
ふと隣を見ると涼ちゃんもいた。 涼ちゃんと目が合ってお互い頷く。
俺ら3人がステージに立つと、ファンの歓声が大きくなった。ステージから見えるファンの笑顔はいつも綺麗だ。
ふと隣の元貴に目をやると、元貴もステージから見える景色を嬉しそうに見ていた。
幼馴染で、
親友でありメンバー、
そして元貴の1番最初のファン…。
JAM’Sのみんなには申し訳ないが、
1番の特等席で元貴の歌を聴ける事に優越感を感じ、ピックを弦に当てた
コメント
7件
ゆかかさん、更新ありがとうございます💓🫶🏻️︎、今回もめっちゃ可愛い…🎤くんの女子力レベチだよねー!笑
リップ3桁やばいですよね…笑笑尊いです…🫣💖💖
わあ更新ありがとうございます!!! ゆかかさんの書くお話全てほんわかしていて本当に大好きです!!!