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onkn / nksr
本当いつまでニキしろ書いてんだよって話。
最近ハマってることがありまして。
それを書きたくて。
今回グロとか病みとかはないです。
平和です。
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「ねえボビー、温泉行かない?泊まりで」
「温泉?いいけど…どした?急に」
「んー?なんかたまにはいいかなって」
「怪しいなあ…」
「いやいやいやなんも企んでないってば」
「それに最近外出てないし…、ね?」
「まあいいよ、今から?」
「うん!実は予約取っててさ…、」
断られたらどうするつもりだったのか…と思ったけど、嬉しそうな顔で温泉の場所の写真を探す彼を見て、何も言えなくなってしまった。
「あ、これこれ。よくない?」
「おー、ええやん」
写真で見せてもらった温泉は出来たばかりなのか綺麗だった。
「露天風呂も着いてんの、よくない?」
「おう…でも金は?」
「お金ならいいよ、僕払っといたし」
「あ…ありがとう」
心配しないで、と笑う彼の姿は頼り甲斐があった。
「じゃ、行こっか」
タクシーまで捕まえてもらって、ほとんど彼にリードされてばかりだった。
「うわ…誰もおらんやん」
「ほんとだ…広いし綺麗だね」
彼はキラキラとした目で辺りを見渡している。少し小学生を見ているような気持ちになって、笑えてくる。
「…、ふ、っ、w」
「…何笑ってんの…、」
少し顔を赤くした彼がこちらを見てくる。
「いや?小学生見てるみたいで。」
可愛いなと思ってって言おうとしたけど、怒られそうだから辞めておいた。
「もー、なにそれ笑…小学生じゃないし…」
「はいはい、わかってますよ」
「行こ、早く入りたい… 」
グイグイと袖を引っ張られて流されつつ歩く。やっぱり小学生みたい。
「うわあ…でけー…、」
ロッカーの鍵を貰って、脱衣所に行く。
彼は俺の袖を掴んだまま、キラキラした目で温泉の方を見ている。
「ねえ、早く入ろ?」
「わかった、わかったから急かすな」
本当に楽しみなんだろうな。
「…いやお前早く脱げよ」
「えー、ボビーが脱いでるの見てからじゃダメ?」
「見るな変態」
「えー…、」
「駄々こねるな、とっとと脱げ!」
「はーい…」
文句言いながらも服を脱ぎ始める。
彼の体は太陽に当たる頻度が少ないからだろうか。
すごく白くて。透き通っていて、居なくなりそうで。不安になるレベルだ。
うっすら腹筋も割れていて…、
「…へんたい…、」
また少し顔を赤くした彼に不意に言われ、我に戻る。
「っ、いや、ちげえし…」
「まだ変態しか言ってないよ…、」
何考えてたの?と煽られつつ服を脱いだ。
… なんだろう。すごく視線が痛い。
「お前も見てんじゃねえか!」
「わあ、バレた?」
「バレるわアホ!!」
「えへへ、ほら入るよ」
今度はしっかり腕を握られ温泉まで誘導される。
温泉に入る前に黙々と身体を洗っていると、軽く身体をつつかれた。
「…ん?」
一瞬彼の綺麗な笑った顔が見えた。
「う”っ…はあ”!?」
見えた瞬間、シャワーのお湯が飛んできた。また前を向くとケラケラと笑っている。
「ふはっ、情けない声…w」
「こんの…アホが…」
腹が立って、冷水でかけ返した。
「…、ひっ…!?…冷たあ”!?」
「お前も同じやんけ…、笑」
俺らガキかよ、と笑いながらまだ身体を洗うのに戻る。
…こういう時間も何気に幸せだ。
「ふー、落ち着く…」
身体も洗い終えて、お湯に浸かる。
「やな…」
リラックスしすぎてお互い口数が減る。
「たまにはこういうのもよくない?」
「うん…連れてきてくれてありがとな」
しばらく浸かって、ニキが口を開く。
「…、ねえ、」
「?なんや」
呼ばれたと、横を振り向くと。
「ん”…、!?」
頬に手を置かれ、相手側に引かれた。
キスされている。
「っ…はあ…、」
唇が離れた後、相手の息は乱れていて。
「…っ、なんや…急に…、」
照れくさくて上手く言葉が出ない。
「いや…顔が赤くなってるの見てたら…」
我慢できなくて、と彼は笑う。
「ほんと…お前ってやつは…」
「まあまあ、でも嬉しそうだったじゃん」
「嬉しくねえし…」
正直。嬉しかった。最近忙しくて何も出来てなかったから。
「へえ…、?そっか…笑」
嘘がバレてるのか。嬉しそうに笑う。
「あ、そろそろ露天風呂いこ?」
「あー、おう」
そういえば言ってたな。
「…綺麗だね」
「な…」
露天風呂から見上げる星は目が痛くなる程、 キラキラとしていた。
「…、」
「…ニキ?どうした?」
のぼせたのか。顔を赤くしてこちらを見て、優しく微笑んでいる。
「ん?可愛い恋人とこんなとこ来れて」
「…幸せだなあって」
「っ…なんやまた急に…」
「ボビーは俺とこーゆーとこ、来るの嫌?」
不安そうな笑顔で見られて心が抉られる。
「…嫌じゃない…、」
あまりこういうことに慣れてなくて、恥ずかしさから顔を逸らしてしまう。
「…こっち見て?」
頬を捕まれ、半強制的に目を合わせる。
顔が熱くて今にでものぼせそうだ。
「…ふへ、好きだよ。大好き」
「…、そうか…」
甘ったるい。脳がおかしくなりそうだ。
気づけばニキとくっついていて。
「…、っ!?」
近づいてきたと思ったら首筋を舐められ、甘噛みされた。
「…は、っ…え、っ…、?」
「…ごめん、えろすぎ…」
「ここ温泉だぞ、馬鹿か…、」
「…感じてたくせに」
痛いところを突かれる 。
「っ…くそ…、」
「…そろそろ上がろっか」
互いにフラフラで立ち上がって、用意された浴衣を着た。
軽く水分補給した後、また彼に袖を掴まれて歩いた。行きたいところがあるって。
「ここ」
少し外で休憩できるスペースだった。
「ここ?」
「ん、行こ」
のぼせすぎだろうか。普段より口数が少なくて心配になる。
「涼しい…」
外のベンチに腰掛けて、彼は満足そうに呟いた。まだ顔は赤いが、だいぶ落ち着いたようだった。
「こーゆーの、エモくて良くない?」
「それ言ったらエモくなくなるやんけ」
確かに、と笑って。
「ねえ…」
「なんや」
「好きって言って?」
「…はあ?」
本当の本当に壊れたか?
「…なに、僕のこと好きじゃないの…?」
「…っ、いや…」
狡い。俺がこういうのに弱いと分かっていて尋ねてくる。こういう時だけ計算高い。
「じゃあ言って?」
「…、すき… 」
「聞こえないなあ…、もっかい、笑」
絶対聞こえてる。顔にそう書いてある。
…狡い、本当に。
「…あ”ー!!好きだよ!これで満足か!」
「…ふ、ふふ…、笑」
「なんやまだなんかあんのか。」
はずい。まじではずい。
「いや?なにも。顔赤いよ…、笑」
「っせ…、」
「…ありがと。僕も大好きだよ。」