コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
柚乃side.
「こんなことして。君は本当に喜ぶの?
復讐に手を染めないでよ。俺みたいなやつに構わなくていいから。初めて出会ったあの時みたいに。優しい顔で笑ってよ。ねぇ、柚乃。君が俺を必要とするのなら。俺は君を喜んで守るよ。」
だったっけ?
聞こえてるよ。
あたしは、望んで復讐をしてるの。
あの雨の日。親が家を出ていったあの日。
あなたが声をかけてくれたから。
あたしはあなたのために生きるの。
あなたを狂愛してるから。
「あなたのために。あたしの人生を捧げるの。ねぇ、奏多。あたしと生きてくれる?今だけあたしを許して?復讐のために生きるこのあたしを。」
この声は聞こえないよね。横断歩道の向こうにいるあなたには。
しかも、こんな大雨だったら特に。