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そして当日。俺は聖勇を家に呼び出した。そわそわする気持ちの中、聖勇を待っていると、家のチャイムがなった。そして、俺の鼓動はもっと早くなった。聖勇を家に入れた俺は、龍星に相談した時のように聖勇を机の前に座らせ、お茶を出しその場に座った。
「ど〜したの直斗、急に呼び出したりして」
「いや…その…」
俺はなかなか話が切り出せず、しばらく黙り込んでいた。
「…そんな深刻な話なの…?」
その質問で部屋に緊張が走る。俺はしばらく黙っていたが、意を決して口を開いた。
「その …絶対びっくりするし、引くと思うけど、その …」
「うん…」
「俺っ、聖勇の事が好きなんだ…恋愛的な意味で…」
「え?直斗が…俺を…?」
「うん …ごめん、引くよね…」
「いやっ、引かないよ?」
「…え?あー、聖勇は優しいね…気使わせちゃったよね、ごめん…」
「気使ってないよ…?」
「え?」
「引かないって言ったのは、気使った訳じゃなくて…その…」
聖勇は下を向いてしばらく黙り込み、お茶を一気に飲みほした。
「お、俺も好き!…だから…」
いまの言葉、聞き間違えじゃないよな?でも勝手な妄想してるだけかもしれないし…そう思いながらきょとんとしていると、聖勇は俺の目をまっすぐ見つめた。
「…直斗のこと好き…だから…引かないよ…?むしろ嬉しい…!」
その言葉で俺の頬は赤く染った。そして安心した気持ちと共に、嬉しさが込み上げてきた。
「やったぁ…やったぁ …!」
「も〜、ビックリさせないでよ!引っ越すとかそういう話かと思ったじゃん!」
「違うよー!じゃあさ、じゃあさ、その…俺と…付き合ってください…!」
「もちろん!」
「うわぁー!!」
そして俺は嬉しさのあまり、聖勇に抱きついた。
「ちょっ、急に抱きついてくんなよ危ね〜だろ〜?」
「だって嬉しいんだもん!大好き!聖勇大好きー!」
「俺もだ〜〜い好き!!」
そして後日、俺たちは龍星に付き合ったことを報告した。
「おいおい!いいじゃね〜か!良かったな!お前ら!」
その言葉に俺たちは照れながら顔を見合わせた。
「ま、龍星のおかげでもあるからな、ありがとな!龍星!」
「そう!龍のおかげ!だから!」
「いや〜!照れちゃうな〜!まぁ、俺は2人が両想いって知ってたからな!」
「…ん?え、そうなの?」
「え、待って聞いてないんだけど…」
「え…あ、ごめん!あのね、直くんが相談してくれた前の日!前の日にね、聖くんにも同じこと言われてたんだよ〜!びっくりしたわ〜、まじで!」
「えー!なんだよー!言えよー!」
「なんで黙ってたの!ひどいよ!龍!」
「え〜、だってだって〜!」
「ん?」
次の瞬間、龍星はニヤッと笑った。
「お前らの駆け引き面白かったんだも〜ん!」
「うーわ…」
「最低…」
「え、なんで?そんな顔しないでよ!」
「ははっ」
そしてその後、俺たちは沢山笑い、その後の日々も、平和に過ごしていくのだった。