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「あの先輩めちゃくちゃイケメンじゃんw」
「やばっw目あったw」
そんな声が俺によく飛び交う。そして俺は猫をかぶって笑顔で手を振る。
「きゃー!」
うるせぇ、猿かよ。
そう思いつつ、笑顔を保つ。こんな毎日もう飽きた。
好きな女もできず、恋も分からない。だけど告られて何となく付き合う。
もう飽き飽きだ。こんな毎日よりいじめられた方がましだ。
ずっと周りに気を使い、自分という仮面をかぶってまで生きる。なんてクソな人生だ。
そう思い、俺はいつも1人でゆっくり過ごせる屋上に行く。本来、屋上は使えないが、先生にごまをすっていたら「特別だぞ!」と言って鍵をくれるようになった。
「ふぁぁぁぁ…」
やっぱ落ち着くなぁ…風が気持ちいい…いつも疲れた時はここで過ごしている。ここは俺が素でいられる場所だ。
「はぁ…寝るか…」
俺が仰向けになると屋上に繋がる扉の屋根の所に座ってる男がいた。
(は?なんで俺以外のやつがいるんだ?俺が入ってから誰も来なかったはず…)
「おい、おまっ…」
俺の言葉が途中で切れたのには理由がある。
振り返った男はびっくりするほど綺麗な顔立ちで女かと思ったからだ。そいつはイヤホンをしていたが、俺の声が大きくて、びっくりして振り返ったようだ。
『はい…?なにか…?』
俺は彼の目をじっと見つめてしまい、数秒後、ハッとなって彼に聞いた。
「なんでいるんだよ」
彼はにこりと笑い言った。
『先生に頼まれたんです。あなたを救ってやれ、と。』
意味がわからなかった。俺を…救え?俺は今までずっと猫をかぶり、先生との関係も悪くなかった。なのに…こいつに俺を救ってやれ?なんでだ…どうにかして持ち直さなければ…
『なにか考えていらっしゃる?』
とにかくこいつに色々聞くしかないな…。
「お前…とりあえず降りてこい。」
彼は『あぁ…そうですね』と言い降りてきた。彼の上履きを見ると1個下の学年であることがわかった。
「…なんで俺を救うように言われたかわかるか?」
『はいっもちろんです』
「じゃあ…」
『ダメです♡』
「は? 」
『だって…言ったら先輩、それを自分で解決しようともっと無理するじゃないですか』
こいつ…俺のこと知ったような口聞きやがって…
『ってことで、これからよろしくお願いします、神々 碧先輩っ』
「っ!!お前…覚えてろよ」
俺の名前…知ってやがった…これからよろしく?ってことは…さいあくだ…
あとがき
はじめまして!!あおつきです!まず、このお話は、BLにしようと思っています!激しめのやつか、おっとり系のやつかは読者の意見で決めさせてもらいます笑自分的には激しめのやつかなぁと思ってるのですが、苦手の方がいた場合どうなるか…これからが楽しみですね笑
主人公の名前なんですけど、読み方が珍しいのにしました。神々 碧(みわ あお)くんでございます!!そして彼の名前は次回で発表いたしますっ!!
設定
神々 碧…高校2年生
彼…高校1年生