テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
何日経っても帰ってこない主を心配して、執事たちはもう限界だった。
🫖「もうどんな手を使ってでも主様を助けましょう!!」
🐏「「「おおーー!!」」」
ベリアンの呼びかけで食堂に全員が集合し、どのような方法があるかを考え始めた。
✝️「主様の居る狭間の世界に行く。これしか無いだろう・・・」
🔑「もしかしたら、愛し子の証から呼びかければ聞こえるかも知れません!」
🌟「それなら、神様にもお願いして御守りに声を届けてもらおうよ!」
〔ボクたちもこえとどける〜!〕
〔あるじさまにとどけるよ〜!〕
執事たちはそれぞれ愛し子の証や御守りを手に、主への思いを吐露し始めた。
🍽️「主様、はじめて食堂に来てくれたときのこと、覚えてますか?こんなに豪華なごはん食べたこと無いって言って、嬉しそうに食べてくれましたよね?あの顔が忘れられないんです!」
⚔️「主様、🌼様に木彫りの人形を作ってやったときのこと、覚えているか?こんな素敵な玩具を作れるなんてすごいって褒めてくれたよな?嬉しかったんだ・・・とても」
✝️「ベビーベッド作ったときのこと、覚えていらっしゃいますか?こんな素敵なベッドを買ってあげたかったって、泣いていらっしゃいましたね。俺はあのときの主様を見て、一生お仕えしたいと思ったんです」
🦋「絵本の読み聞かせをしている時、主様も一緒に寝てしまうことがありますよね?そのとき、主様を抱き上げて寝かせるのが楽しみなんです!」
🌹「俺の育てた花を見に来てくれるの、楽しみにしてるんっす!いつもお散歩しながら花の名前とか花言葉とか聞いてくれて、すっごく嬉しいんっす!」
🦾「🌼様の体調の良い時に日光浴したことがあったろ?そん時に俺のお気に入りの昼寝スポットに案内したら気に入って、たまに本読みに来てるの知ってるんだぜ。帰ってこいよ。また一緒に昼寝したいんだ」
🍷「🌼様が体調を崩す度に心配して何度も様子を見に来てくださいますよね?私はそんな愛情深い主様が大好きです。どうか帰ってきてください・・・🌼様も待っていますよ?」
🌟「主様・・・優しくて大好きな主様!ボクがワガママ言ってもいつも笑って良いよって言ってくれる、優しい主様が大好きなんです!またボクとお星さま見ましょう!だからお願いします!帰ってきて!!」
🔑「美しく優しい主様・・・貴女と出会ってから私にできることが増えて、主様方を守れるようになったのがとても誇らしいのです。どうか、これからも貴女様を守らせて頂けないでしょうか?」
🕯️「どうか、無事に戻ってきてくれ・・・主様。私達には貴女が必要なんだ。君が居なくなったら🌼様はどうするんだい?どうか🌼様から母親を奪わないでやってくれ・・・お願いだ・・・」
❤️🩹「主様・・・どうか帰ってきてください・・・貴女が居ないと退屈でたまりません。またパセリを一緒に食べましょうよ・・・」
🪡「まだ、まだ、沢山着てほしい服があるんです!まだ作ってない服も、見せてないデザインだって、いっぱい・・・だから、帰ってきてください!このままサヨナラなんて嫌です!!」
💮「いつもアンタが🌼様抱いてる時、どんな顔してるか分かってないんだな?愛おしくてたまらないって顔してるぜ?なのに大事な🌼様を放って引き籠もっちゃうなんて悲しいぜ?」
☔「主様、私は主様を敬愛しております!主様はどんな逆境でも挫けず、ご自身の大事なものをその身をもって守ってこられました!これからは私達が御守りいたします!ですから安心してお戻りください!」
🧸「俺とおんなじって話したこと、覚えてますか?俺も主様も家族にしてもらえなくて、寂しい思いをしましたよね・・・だけど、ここの皆こそ家族でしょう?安心できる居場所だって言ってたじゃないですか・・・!」
🐾「いつも頑張っていて、気づかないうちに追い込んでしまっていたのかも知れない・・・それは本当にごめんね・・・それでも、俺達は貴女のことが大事なんだ・・・お願いだから帰ってきてほしい・・・」
🤍「我が主と認めたそなたにしか仕える気はない。我が主のためなら何でもする。だから安心して帰って来るが良い・・・」
🐈⬛「主様〜!お願いします!帰ってきてください!主様が居ないと寂しいです!!」
🫖「主様!どうかお戻りください!執事一同貴女様のお帰りを心よりお待ち申し上げております!!」
🌸『・・・皆の声がする・・・?』
MAKO
🌸はぼんやりとした意識のまま、音の出どころを探す。
すると、いつの間にか握っていた御守りと愛し子の証が光りだした。
🌸『きゃっ!?』
🌸はあまりの眩しさに目が眩み、目を塞いで俯いた。
しばらくすると光は小さくなり、一本の線を描いていた。
🌸『こっちに行けば・・・皆の所に帰れるの・・・?』
🌸はふらふらと光の指す方を目指して歩き出した。
〔あ!あるじさまいた!〕
〔みつけたの〜!〕
チビ悪魔たちは黒魔術を使って空間を歪め、🌸が出られる出口を作り出していた。
そこに向かって🌸が歩いてくる気配を拾ったのだ。
〔みんな〜!もっとあるじさまをよんで〜!〕
〔せーのっあるじさまーーーーっ!〕
🐏「「「「主様ーーーーーーっっ!!!」」」」
🌸『皆・・・!すぐ帰るよ!待っててね!』
🌸は必死に足を動かして光を追いかける。
そして、空間が歪んで光っている場所に飛び込んだ。
🌸『きゃっ!』
🐏「「「うわ!!」」」
🌸は執事たちが固まっている所に放り出され、執事たちが必死に受け止めてくれた。
「主様、ご無事ですか!?」
「お怪我は!?」
🌸『大丈夫だよ・・・ただいま、皆。
ねぇ、これからもここに居て良いかな・・・?』
🐏「勿論です!お帰りなさいませ、主様!」
数十年後・・・
『お母さん・・・今年も綺麗に咲いているのよ・・・
アモンがずっと大事に世話してくれてるの。お母さんのお気に入りのお花だからって・・・』
こじんまりとした墓に向かって初老の女性が話しかける。
その女性の手には金色に光る指輪が嵌まっていた。
『おばあちゃん!今日のおやつはプリンだって〜!!お父さんが作ってくれたの〜!!』
女性に少女が抱きついて話しかける。
その少女は初老の女性の母親にそっくりだった。
『貴女は本当にひいおばあさんにそっくりねぇ』
『もう!みーんなそう言うけど、そうなの?』
『ええ、そうよ。とってもそっくりなのよ?
・・・私がお墓に入ったら、この指輪は貴女にあげるからね』
『・・・おばあちゃん・・・』
『寂しがることないのよ?ずっと私はここで育ったのだから、ここでずーっとあなた達を見守るって決めてるの』
『そうなんだ?
ねぇ、ひいおばあさんのお話、もっと聞かせてよ!』
『勿論良いわよ・・・さあ、じゃあ、皆を呼んできて?思い出話は大人数のほうが楽しいからね』
『うん!分かった!』
金の指輪は心優しい一族によって、脈々と受け継がれていくのだった。
終わり
コメント
1件
よかった…帰ってきてくれたね。 執事たち一人ひとりの想いがちゃんと主様に届いて、光になって道を開いたのが本当に温かくて泣けたよ。 最後のエピローグで指輪が受け継がれていくのも、“ここが本当の居場所”って証明みたいでじーんときた。 おかえりなさい、主様。MAKOさん、素敵な物語をありがとう🌙🤍