tykgいぇいいぇい
裏社会というかマフィアというかマフィンというか、多分どぐらんばっくす
裏社会の用語とか知らないのでふわっとしてる。なんならあんまり設定を上手く扱えてない
付き合ってるとは思う。そうじゃなくても、二人の関係が意味わかんなくなって自分的には美味しい。
文才なんかありません。
案の定駄文。駄文。
cpはどこかに記載してます。
主はにわかです。解釈違いがあると思います。
※ご本人様には関係ありません。
モブが出ます。kgmに手を出そうとしてます。
─────
tykg
「ここですよね?」
『そうですよ』
「…本当にここで合ってます?ここにいるの一応密売人って話でしたけど、全く隠れる気なくないですか?」
『まあ、最近の警察は他の事件の処理に追われてますしね。ここまでは手が回らないんです』
「…世も末ですね」
今、立っているのは麻薬の密売をしている商人の屋敷の前。隠れる気がないどころか、堂々とした出で立ちに呆れつつ、加賀美と今回の仕事の最終確認を行う。
「社長が相手をしている間に取引の情報を取ってくればいいんですよね?」
『ええ。私が家主の気を引くのであまり危険はないと思いますが、気をつけてくださいね』
「分かってますよ。というか夢追さんから、もしものときは殺ってもいいって言われてますし。そこまで心配することじゃないでしょ」
『万が一です。心配するに越したことはないでしょう?』
「はぁい、お父さん」
『誰がお父さんだ』
軽口を挟みつつ確認を終えると、加賀美と別れて屋敷の裏手に回る。
「ここ、かな」
表に比べると質素なドアに、叶から渡された鍵を差し込んで回せば、カチャリと音をたてて簡単に開いた。
メッセージアプリでそのことを加賀美に連絡すると、密売人と接触出来たと知らされる。
ドアを小さく開け、一応誰も居ないことを確認してから中へ侵入する。
まあ、ここにはあの密売人しか居ないらしいし、あまり意味はないか。
特に問題もなく、目的の部屋へと辿り着いた。
「…この屋敷、無駄にでかい割に警備ざる過ぎないか」
煽り混じりの独り言を口にしても、近づいてくる人の気配はない。
さっさとことを済ませて帰ろうか。
そう思い、USBメモリをパソコンに接続してデータを抜き取る。ここもかなり簡単な作業で、パソコンにはロックすらかけられていなかった。
「あとは社長探そうかな〜」
別にスマホで連絡を取ればいいのだが、どんなふうに仕事するんだろ、なんていう考えが浮かんできたため、好奇心に身を任せて屋敷内をうろつくことにした。どうせなら営業スマイルでも拝んでやろうか、なんて軽い気持ちで。
「…..!」
急に目の前の扉が開いたため、反射的に近くの物陰へ身を隠す。
バレていないであろうことを確認してから、改めて開いたドアの方を見やれば、当然ながらそこには密売人と思わしき男。そして…
「…は?」
男に腰を抱かれながら、頬をほんの少し紅色に染めて、やけに艶っぽい表情をする加賀美がいた。
二人は互いに甘ったるい言葉を吐きながら、廊下を歩いていく。それについて行けば、やがて一つの部屋へと入っていった。
少し開いた扉の隙間から中の様子を伺う。
広い部屋の中の大きなソファー。そこに加賀美が雑に身を投げ出す。男はそこに近づいていき、かなり距離を詰めて座った。それから加賀美の背を支えるように抱き起こして、その身体にキスを繰り返す。鎖骨、首、顎、額、目尻、頬、鼻先。そして、唇へと近づきながら、加賀美を押し倒し…….
瞬間、男の肩に真っ赤な薔薇が咲く。
加賀美がほんの少し驚いたような表情をしてこちらをみたが、剣持ですら何が起こったかよくわかっていない。身体が勝手に動いて、気づけば持っていた銃で男の肩を撃ち抜いていた。
男はソファーからずり落ちて、床をのたうち回っている。男の口から出る痛みに苦しみ叫ぶ声が、今は剣持を酷くイラつかせた。
「お前みたいな愚人がこの人に触れていいわけないだろ」
執着に塗れた言の葉は、再び放たれた銃弾の音によって枯れていく。
その後さらに二発の弾をもろに受けた男は、失血によりほぼ瀕死と言って差し支えない状態だが、それでも気に食わないのか剣持がトドメと言わんばかりに顔面に蹴りをいれる。
男の醜い死に様に小さく舌打ちしながら、加賀美の方へと顔を向けた。
珍しく崩した姿勢でソファーに座り直し、男が死にゆくのを無言で見つめていた加賀美が、漸く口を開く。
『貴方ってそんなに感情的になる人でしたっけぇ…..』
その呟きに、今度は加賀美によく聞こえるように舌打ちした。
「さっきのアレはどういうことですか?」
静かに問う。極めて笑顔を繕って、されども圧を感じる声で。
『ハニートラップです。』
それに臆することなく、堂々と加賀美が答えた。
『そういう趣味があると聞いていたので』
『…もしかして怒ってます?』
先程の笑顔とは打って変わり、顰めっ面を浮かべる剣持に、加賀美が揶揄うように笑う。
その笑みにはまるで反省の色など見えてはいない。
ぷつり、剣持の何かが切れた音がした。
『…….随分強引ですねぇ、剣持さん?』
剣持に組み敷かれた加賀美が笑った。
「…アンタに触れるのは僕だけでいいだろ」
『嫉妬…ですか。…貴方って意外と可愛いところありますよね』
未だ余裕を見せる加賀美の態度が気に食わなくて、黙らせるかのようにキスをした。
「帰ったら、そのムカつく笑みなんて浮かべられないくらいに教えこんであげますよ、加賀美さん」
『ええ、楽しみにしていますね、剣持さん』
何がおかしいのか、加賀美がくすくすと笑う。
血の匂いが充満する殺伐とした部屋に、その笑い声が少しだけ響いた。
コメント
6件
ほんとにまじでがちでこの小説大好きですッ!!尊いぃッ…
初コメ失礼します! この作品ほんっっっとに好きです❤️😊
天才すぎません???神作としか言いようねぇっす