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千歳飴(ちとせあめ)
#カンヒュイラスト
ぽてもち。
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私にはどうにも眠れない日があった。毎月その日になると、寝ようとしても寝ることができないほど目が覚める。
幼い頃は不思議でしかたなく、どうしたら良いかもわからずに
ただひたすら、目をつぶって朝まで待っていた。
最近は、家の近くの堤防に沿った道を散歩して時間を潰している。
空を見上げれば、いつもの通り、空を支配するように、月が真上に昇っている。いつ見ても美しい満月だ
いつものように外に出てみると、人は居らず静寂のみが広がっていた。
いつもなら、一人、二人ほどはいるのに…と、少し不思議に思いながらも散歩に出かけた。
月が煌々と地上を照らしている。
見とれてしまいそうなほど美しい。
海も美しく、永遠に続いているような錯覚を得る。
道すがら、思案していたとき。
ゆっくりと月の光度が増していくように見えた。
眩しくなり、月に手をかざす。
そうしてしばらくすると光が落ち着いてきたように感じた。
ゆっくりとかざしていた手をどけると、
堤防の上に座り、虚ろげに海を見ている人が見えた。
私はその人物をよく知っていた。
🇬🇧「……何をしているんですか、息子よ」
🇺🇸「…?…ああ、親父か。」
🇺🇸「……何をしている、と聞かれてもなあ…ちょっと昔を思い出してただけだぜ?」
🇬🇧「昔、ですか…」
そう言い私は彼息子の隣に座る。
海は波一つなく、魚が跳ねれば、波紋がどこまでも広がってゆく。
🇺🇸「そういう親父こそ何してんだよ、こんな時間に。」
🇬🇧「散歩ですよ、今日は目が冴えていたので美しい海の景色でも見ようかと思いましてね。」
🇺🇸「今日“は”?老化による寝付きの悪さじゃねぇんだな。」
🇬🇧「私はまだピチピチの318歳ですけど???」
🇺🇸「そんな若かったっけか親父…あ、老け顔だから老人に見えるのかw」
🇬🇧「老け顔…?こんなに美しいのに…?息子よ、眼科に行くことをお勧めしますよ。」
🇺🇸「いや親父こそいったほうが良いぜ、なんせ自分の顔を美しいとか言ってんだからなあ?」
🇬🇧「…?事実でしょうが……?」
そんな話をしながら海を眺める。
海は、すべてを飲み込みそうなほど深く見え、同時に恐ろしいほどに美しかった。
コメント
1件
うわあ……堤防の満月の夜、静かなのに賑やかな会話が沁みました。「老化による寝付きの悪さ」なんて言い合う親子の絶妙な距離感が素敵で、つい笑ってしまいました。国旗がついてるあたり、もしかして異世界の方たち……? 海と月の描写がとても美しくて、読みながら息をのむほどでした。まだ1話なのに、この親子の関係がもっと知りたくなります。続き、すごく楽しみにしています🌙