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白叉 黒子『ここで討つ………テメェは、ここで………』
赤死 真人『かかって来なァ……零財団』
1日前 ー《赤死家》宅の大豪邸にて
赤死 真人 青峰 晶 黄々 小金の三人が、食卓を囲んでいた
青峰 晶『んで、何?赤死が俺らを呼ぶなんて…いつぶり?』
赤死 真人『い~や~…ちっと話があってな』
執事に指で合図し、煙草に火をつけさせる赤死
ふーっと煙を吐いて二人を見る
赤死 真人『明日…本部に行くつもりなんだ 零財団の』
青峰 晶『あぁそう…何人か首取るつもりか?』
赤死 真人『それもあっけど…第一は、零刀所持契約のため』
青峰は鼻で笑い、グラスを持ってワインを嗜む
一方、黄々はがむしゃらにステーキをむさぼっている
青峰 晶『へー…俺ァ零刀に興味ねぇけど…随分と必死だな』
赤死 真人『所有権…そいつがなきゃ、零刀の力は使えねんだと』
赤死は縮みきった煙草を灰皿に押し付け、煙を吹く
赤死 真人『あの錆を取る方法…そいつは零財団に眠ってる』
青峰 晶『そんなんでまかせじゃね?聞いたことないぜ…』
赤死 真人『本部…零刀の情報なら、全部そこにあるはずだ』
ニヤッと不適な笑みを浮かべ、煙草の煙にうもれる視界…
《零財団》本部前 赤死 対 零財団 六人 ー それは、激しさを増す
赤死 真人(零刀ッ…錆だらけで零財団相手にどれだけやれるか…)
白叉 黒子(ここで討つッ…被害は出させない…)ビュ ッ
白叉は刀を振り落とすも、赤死の零刀によって軽々と防がれ
二人の異様な殺意が、互いに滲み合う
赤死 真人『取るぜ~…テメェらの首ィ』ー ドドドッ!!
赤死は左手で拳銃を3発連射
白叉 黒子『う゛ッ…!!?』
その銃弾は白叉の横腹をかすり血が飛び散る
体勢を崩した白叉を見て、赤死はニヤリと笑い零刀で追撃
そこに檪原が間に入り、零刀を弾き返す
赤死は逆に体勢を崩され、その隙に檪原は刀に《念》を流す
檪原 快晴『影雲 刺 (かげぐも さし)』
檪原は《影雲》を刀に巡らせ、刃先を赤死へ突進
赤死 真人『舐めやがって………』
檪原 快晴『………!!?』
しかし…
ポタッ…ポタッ…
落ちたのは、檪原の血しぶき
赤死は瞬時に零刀を持ち直し、檪原の胸を突き刺したのであった
檪原 快晴『や……やるやん……アンタ…』
血が溢れて止まらなくなり、檪原は苦痛に顔を歪める
赤死 真人『あたしに突っ掛かったのが~…運の尽きだったな…』
シャッと零刀を引き抜き、赤死は周りの五人を見つめる
宝島 神楽『い………檪原…!!』
南雲 悟郎(規格外だナ…赤死の戦闘力も、零刀の切れ味も…)
零財団 五人は唖然 ー 赤死はさらに強く零刀を握り締める
赤死 真人(零刀…相性良いぜ………あたし達ィ…)
ニヤリと口角を上げる 赤死 真人
白叉 黒子『…!!?』
そこで白叉 黒子は 一人 何かを感じ取って口を開く
白叉 黒子『お前らッ…伏せろォ!!』
その瞬間 ー
赤死の一振りで 五人の血しぶきが舞い散る
0.数秒 ー その間 ー たった0.数秒の早業
赤死は 五人を斬り倒す
赤死 真人『ご苦労さん………』
キンッ………!!
零刀を鞘に納め、零財団 本部へと歩みを進める赤死
ザッ
そこへ立ち塞がるは………
東条 楽『通すかよ……所有権は渡さねェ…』ー東条 楽
右手には既に抜いてある刀を握り、血走る眼で赤死を見つめる
赤死 真人『へーっ……楽しませてくれるねぇ、零財団』
東条 楽『丸ノ内戦争……それは、零刀の封印で幕を閉じた…』
《丸ノ内戦争》 それは、600年前………
零刀そのものと、刀の所有権のために繰り広げられた
40年と7ヶ月に渡りし《戦争》
何千万という 妖術師 妖刀使い が戦場に足を踏み入れ、血を流した
そして その戦争は、零刀の封印によって幕を閉じる
東条 楽『その封印こそが、零刀の刃の錆…』
赤死 真人『ベラベラと……長話するために来たの?』
ギロリと睨みを効かせ、再び赤死は零刀を握る
刀に力を込め ー
東条 楽『ッッッッッ………!!?』
ブシャッ………!!
東条の横腹が、いとも簡単に斬り裂かれる
ドクッ……ドクッ……ドクッ……
赤死はニヤリと笑い、東条を横目で流す
東条 楽『零刀は……誰の奴隷にも…ならねェ………』
ググッ…………
その瞬間 ー
東条の一振りにより、赤死の右腕が吹き飛ぶ
カランッ…… ゴトッ……!!
赤死 真人『……………マジか』
赤死の右腕と共に、床に転がり落ちる零刀
そして東条は息を切らしながら、赤死に再び刃を向ける
東条 楽『もう刀は握れねぇだろ……死ぬのはお前だ…』
赤死 真人『アンタにも言えることさ…かなりの致命傷だぜ』
右腕が無くなっても、涼しい顔で笑みを浮かべる赤死
東条の横腹からは、ドクドクッ…と血が溢れ続けていた
赤死 真人『じゃ……あたしはこれで』…チャキッ
赤死は左手で零刀拾い、そのまま歩き出す
東条 楽『お……おいっ!逃がすかっ……!!』
しかし………
東条の視界は、徐々にぼやけ始め
東条 楽『ま…………待……て………』
バサッ…!!
その場に倒れ込む