引っ越してから1日がたったという設定。ボクは今日も通学路に潜んでいる。今日は散歩と言った形で接触する。
ゲンが潜んでから数分後、保科達はやってきた。今日のボディガードは細めの男。あれなんてボクなら5秒だな。そう思いながら歩き始める。散歩中です。そんな雰囲気を出して。
「あ!昨日の!!また教えてくれた子!!」
そういえば保科は糸目を少し開かせた。びっくりしたのか。
「あぁ〜!昨日は大丈夫でしたか??」
「はい、なんとか着きました。ありがとうございました」
そう言って頭を下げる。すると保科は少し困った様子でなんもそんなと言っている。
「そうだ!ジュースあげるよ、着いてきて」
「いえいえ!そんなこと…」
「いいの昨日は助かったから!」
「、、、ありがとうございます///」
少し顔を赤くして言う。その時、心臓がバグっと音がした。みるみる心拍数が上がっていく。なんだ?変なのでも盛られたか?とりあえず早いとこジュースを買って今日のところは終わらせよう。そう言って少し早歩きで自販機へと向かう。
「何がいい?」
「、、、じゃあ、、、っ、、、緑茶で」
その時ゲンは違和感を覚えた。一瞬ジュースの方を指差しかけて戸惑った。そして、結局お茶にした。何かあるのだろうか。まあ、良いや。
「渋いね、わかったよ」
そう言って緑茶を買い、渡す。
「ありがとうございます!」
保科は少し嬉しそうに、悲しそうに頭を下げた。
「あ、ボク結構、この辺いるから困った時は助けてちょうだいw」
「はい!任せてください!、、、お名前聞いてもよろしゅうございますか??」
上目遣いでこちらを覗いてくる。男なのにまるで女のようだ。
「あぁ、鳴海だ」
「鳴海さん、、、!僕、保科っちゅう名前です。よろしくお願いします!!」
「保科くんねよろしく。また明日、会ったら話そうね」
「はい!!」
今日でボクの名前を覚えてもらえた。これで仲良くなるために一歩近づいた。暗殺はあともうすぐだ。そういえばさっきの心拍数の増加は一体なんだったのだろう。そう考えながらゲン、鳴海ゲンはアジトへと戻って行った。
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