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極短物語「復讐心」
あの世から復讐をするために霊は復讐心を持ってこの世にまた帰ってくる。
そうおばあちゃんから聞いた事がある。
俺はもう死んでしまった。まだ16だった。俺が運転して家族と車で旅行している時に飲酒運転をしていたおじさんに車で…
俺は別に復讐心など抱いていなかった。あぁとうとう死ぬ時が来たんだなと思えた。
だけど何故か俺は幽霊になった状態でまだこの世に居た。
どうしてだろう?復讐心なんて無いのに。
そう思い俺は自分の葬儀を見に行った。嗚咽する“フリ”をする親、別に泣いていない妹と姉。
そうだ。俺はあのおじさんに復讐心を抱いたんじゃない。
家族に復讐心を抱いたんだ。
あの時、事故にあった日明らかに聞こえたんだ。
「こいつはもう助からない!!俺と妻と妹と姉を助けてくれ!!」
そうだ。俺は見捨てられたんだ。まだ致命傷程度でまだ十分に生きれるくらいだったのに。
父が俺にトドメを刺したんだ。何故俺なのか。それはハッキリと分かる。だって
“俺が運転してたもんな。”
~完~
この物語はフィクションです。