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※この2人だったら
「クロノアさん」
「ん?あ、トラゾーいらっしゃい」
桜と藤が咲き乱れ、散っているはずなのにその花弁は満開を常に保っている。
ここはクロノアさんの神域。
他の誰も立ち入れない場所。
「相変わらず綺麗なところですね」
「そう?俺には花の良さが分からないけどトラゾーが綺麗だって言うならそうなんだろうね」
どことなく希薄な感じで、他者には一切興味を示さないカミサマ。
「トラゾーは相変わらずその面布をつけたままなんだね」
「え?えぇ、まぁ…」
近かったクロノアさんが更に近づいてきて顔の方に手が伸ばされる。
しゅるり、と紐を解く音が耳元で聞こえて視界が明るくなり、黒い面布がはらりと膝下に落ちた。
「可愛いのに」
「か、わいいというのはよく分かりませんけど…」
「じゃあ綺麗」
「いや、綺麗な顔は貴方のほうでしょ…」
端整な顔。
冷たくも見え、柔らかくも見える。
だからこそ初めは近寄りがたくて、どうしたものかと思っていた。
「何言ってんの」
「うわっ」
腕を引かれてクロノアさんに凭れるようにして抱き締められる。
「俺の番は可愛いし綺麗だよ」
「っ、ッ…!」
「俺のトラゾー」
「ひゃ、…ッ」
項を撫でられて肩が強張った。
未だに慣れないクロノアさんからの愛撫。
「可愛いね」
「だ、だから可愛いくないですって…!」
着物の合わせにひやりとした手が入ってくる。
この冷たい手が、俺との情事の時だけは熱を浴びることに優越と劣情を少しだけ感じていた。
感情の希薄な彼が本能のまま俺のことを求めてくれることも嬉しく思う。
ニンゲンの真似事のような触れ合いだった。
勿論、俺はこんなことは知らなかったし、知る必要だってなかったから戸惑いはあった。
でも初めて感情というものを見せてくれたクロノアさんが可愛くて嬉しくて。
全てを受け入れることにした。
「ん、ッ」
乱れた着物が腰の辺りまで肌蹴させられる。
肌を見せるのは彼の前だけ。
そんなものから程遠く禁欲的な身なりのクロノアさんの着物の合わせを少し緩めて鎖骨を撫でる。
「トラゾー…、?」
「今日は…その、俺が頑張ります、から…っ」
そっとクロノアさんを倒してその上に跨るようにして乗った。
揺れる翡翠はもう俺のことだけを捉えていて、まるで待てを言いつけられた獣のようだ。
「俺も、あなたのことを気持ちよくしてあげたい、です、もん…」
彼にとっては所詮は戯れの延長線のようなものかもしれない。
出会った時に比べれば感情は豊かになったけど、まだどことなく他者と隔絶したようなところはある。
楽しいことも、嬉しいことも、気持ちの良いことも。
全部教えてくれたクロノアさんにお返ししたい。
もっともっと自分のことを求めてほしい、だなんて我儘で傲慢な俺の汚いところをぶつけようとしてるだけだ。
俺のことをもっと欲しがってほしい。
もっと本能に従って俺をめちゃくちゃにしてほしい。
冷めたような翡翠を熱でもっと浮かせてやりたい。
冷たいこの手を、火傷するほど熱くさせたい。
全部俺の一方的な押し付けだ。
どこまでいっても、俺もクロノアさんも神だ。
神である以上、人のような感情は分からない。
理解することはできない。
だから、こんな真似事をして人の気持ちを分かったフリをして人間の様々な苦悩、願い、絶望、希望を叶える。
「(クロノアさんにとっては、俺はそれをするために必要な道具みたいな感じなのかもしれない)」
それに比べれば俺は感情は豊かな方だと思う。
一重に永くいる友人のお陰かもしれない。
そいつはよく人間に紛れて、外界の者たちと遊ぶことがあるから。
その友人に教えてもらった為にクロノアさんに比べれば人の感情への理解はある。
「クロノアさん…」
番というのも契約のようなもの。
俺らより上位の神様に命じられてできた、ハリボテのような関係。
可愛い、綺麗。
クロノアさんはよく俺のことをそう褒めるけど、決して好きだとか愛してる、愛おしいなんて言葉は言わない。
「(俺は、こんなに好きなのにな…)」
好きだという感情を知ってしまった。
愛しているという情を理解してしまった。
同等のものを返してくれなかったとしてもこうして身体の触れ合いだけで安堵してる俺は、ふしだらではしたない。
だから言葉としても言わないように心掛けている。
漏れ出そうになる感情に蓋をして、固く紐で結んで、知ったかぶりをしている心という箱に押し込む。
好きだなんて言った瞬間に冷められて捨てられたら、そう思うと怖くて言えない。
じっと俺を見上げるクロノアさんの均衡の取れた体。
その上半身の着物の合わせをもう少し緩めた。
低温である肌に手を這わせる。
ぴくりと微かに跳ねる肩。
色白な肌。
肩や鎖骨を緩く吸った。
薄くついた鬱血は桜の花弁のような色で、きっとすぐに消えてしまう。
クロノアさんに必要されなくなった俺もこうやって消えてしまうだろう。
「トラゾー…っ」
伸びてこようとする手を取って板張りの床へと押し付けた。
「駄目です。…俺が、全部しますから…、」
肌蹴させた自身の着物の袖から紙を取り出す。
それを口に含んで自分の唾液と混ぜていく。
「………ねぇそれ、誰に貰ったの」
「ん、っ、?、らっらぁひゃん、れふ…ッ」
通和散だ。
いつもはクロノアさんが慣らしてくれていたけど今日は俺が自分でしないといけないから。
丁度、昔に貰ったそれを使えると思って持ってきた。
なんか特殊なやつだとか言ってた気もするけど昔のことすぎて忘れた。
「ぅ…むっン…!」
溶けて粘液状になった紙を手のひらに出す。
白くとろりとしたそれは、クロノアさんに注がれるモノに酷似していた。
手のひらに伸ばし、クロノアさんの上に跨った状態で少し腰を浮かせる。
後ろ、彼のモノを受け入れてる場所へと指を這わせた。
「んんっ!」
羞恥で目を閉じてるからクロノアさんがどんな顔をして俺を見てるのかは分からない。
ただ息を呑む音が聞こえたのを耳が拾っていた。
興奮してくれているのか、はたまた気味悪がってるのか。
知ることが恐ろしくてぎゅっと目を閉じて後ろを慣らすことだけに集中する。
「ん、ッ、あぅ…っ!」
通和散のお陰で中指が入った。
中を弄りながら気持ちのいい場所を押す。
これが最後だからと、迷惑にならないよう。
「ひゃぁんッ」
きゅっと自分の指なのに締め付けてる己の淫乱さに失笑した。
こんなもので感じる自身の淫猥さに。
クロノアさんのお腹に手をついて指を増やしながら中を慣らしていく。
花が散る音しか聞こえなかった静かな空間に俺の荒い息と淫靡な湿った水音がしていた。
「ぁ、っ!ん、ン…ぁふっ!!」
「ッ、…!」
充分柔らかく解れた中から指を抜く。
太ももに当たるクロノアさんの熱い怒張を着物の合わせからのぞかせて、自身の後ろに充てがった。
「…くろのあさん、っ!ん、んぅ!ぁ、ッくぅううん…ッ!」
慣らしても、その大きさのせいで中へ進んでくれないクロノアさんの。
下半身に体重をかけてゆっくりと沈めていく。
「ひ…ッ!あっん、ぁ!ふ、ぁぁああんっ!!」
全部おさまって、俺のお尻にクロノアさんの太ももが当たる。
どくどくと脈打つそれは中で大きく膨張していく。
「ぁひっ!」
「っ、とら…ッぞ、…」
うっすら目を開ければ、眉を顰めて何かに耐えるようなクロノアさんがいた。
色香というものをこんなにも出せる男の神を俺は見たことがない。
「おッ、れが、…!、んぁっ!…ぅご、っ、…うごき、ま、す…ッ…くろ、のあさん、は、ッ…うごいちゃ、だめ…っ」
本当にこれが最後。
二度としない。
俺のことを欲しがって求めてほしい。
そして、
「(……助けてほしい)」
お腹に手を置いてゆっくり抜き挿しする。
時々動きを早めながら、クロノアさんの気持ちのいい場所を中で擦り上げる。
「ち、ょっ…まっ、…!、とらぞー…っ!!」
「ふ…ふっ、くろのあさ、かわい…ッ」
こうやって俺のことを刻みつけて忘れないでいてほしい。
─子を成せない?
『俺は男です。…それにクロ……彼は、そんなつもりない…俺との子なんて迷惑にしかならない』
─何の為に彼奴と番わせたと思っている。主の為ぞ
『俺は……このまま消えてもいい。幸せだったと思いながら』
─幸せ?…ふ、ふは…っ!ははははははっ!!感情なぞ分かりもしないお前が人間のようなことを言うのだな
『………』
─……ふっ、まぁ良い。奴と子が出来ないのならば別の者と番えいい。丁度、暇そうな荒神がいた筈だ。其奴の処へ行け。……直ぐにでも孕ませて貰えるだろう。ふはははっ………
「(あぁ、嫌なこと思い出しちゃった)」
番になった神が子を成すには互いの感情が結ばれなければならない。
要は俺の一方的な感情しかないからクロノアさんとは子が出来ないのだ。
神に性別の概念はないが、性質上として男、女を形取っている。
女側になる方は男でも孕める。
そうして子を成し、自身たちの存在を絶えさせないのだ。
互いの気持ちなど、荒神にはそれが通用しない。
あいつらは自分の欲のみで生きている。
それだけの力があるから相手が嫌がろうが拒絶しようが孕ませることができる。
「(好きでもない相手の子を孕むくらいなら、俺は…)」
泣きながら、はしたなく腰を動かす俺を見てクロノアさんはどう思ってるのだろうか。
こんな自分勝手で淫らなことをして、ふしだらな奴だと思ってるのだろうか。
泣くほど快楽を享受して悦ぶ下品な奴だと。
「…ね、ぇ、くろのあさん…っ」
「っ、つ、な、…に…ッ」
息が少し荒く白い肌が紅潮している。
「(あぁ、嬉しいな、…ちゃんとクロノアさん、気持ちよくなってくれてるんだ…)」
中で大きくなっていく怒張。
「(これで孕むことができたら、よかったのにな…)」
そんな願いは叶わない。
これを最期に、俺は自身を殺す。
「…っ、……す、き、…でし、た…っ」
ぼろぼろと落ちる涙と引き攣る声でやっと言えたのはそれだけ。
中で大きく跳ねたクロノアさんから白濁を注がれる。
いつもよりたくさんのそれが注ぎ終わった頃、ゆっくりと名残惜しいけど彼のモノを抜く。
「……ごめんなさい、こんな…はしたないことして…っ」
溢れ出る涙を拭って、乱れたクロノアさんの着物を軽く直して上から退けた。
じわりと中に広がる熱は次第に温度を失い冷たくなって俺の中から溢れる。
「クロノアさん…さっきのことは忘れてください…。ただの戯言だと、無かったこととしてくれませんか…?」
自分の乱れた着物を着直して起き上がったクロノアさんに笑いかけた。
痛む胸。
こんな感情知らないままでよかったのに。
息をするのも苦しいくらい痛い。
「…本当にすみません…あの、俺、帰ります、ね」
自分だけが気持ちよくなって自身のことを放置する最低な奴だと思って嫌いになってほしい。
いや、嫌いも何もないかもだけど。
「……さよなら」
もう二度と会うことはない。
自身を殺した神は、全てから忘れられる。
生まれ変わりなどもない。
覚えててほしいのに、それすらも赦してもらえないのだ。
「(あぁ、苦しい…)」
藤と桜が散る木々の間を通り抜けようとした。
ここを過ぎればこの神域に入ることは二度とない。
自身の黒い着物に涙が吸い込まれていく。
「(面布…着けたままにしとけばよかった)」
クロノアさんに解かれたけど、結び直しておけばよかった。
そうすれば、ずっと情けない顔を見られずに済んだのに。
どこかへいった面布を探すには振り向かなければいけない。
でも振り向いたら俺は、
「トラゾー」
静かな声。
何もかもが無音になるかのような、クロノアさんの低い声が背後からした。
揺らぐ決心に、目を固く閉じ唇を噛み締めて震える足を前に出す。
「(ごめんなさい、クロノアさん。…あなたのことが本当に好きでした。本当に愛していました)」
緩慢な動きで踏み出す足が砂利を踏んだ。
どんっ!と大きな音と背中の痛みでハッと目を開く。
振り向かされてしまった。
この神域内で、その主の声に反応して振り返されてしまった。
その声に振り向いた者は元の場所に戻れない。
そういう呪いがかかるから。
俺は桜の大木にクロノアさんに押し付けられていた。
はらはらと散り続ける薄桃の花弁が色素の薄いクロノアさんの髪にも、俺の黒髪にも降り積もる。
「……もう、此処から出られないね」
「ぇ、っ…あッ⁈」
下半身の着物の合わせをずらされ太ももを撫でられる。
「ひ…ぁっ!」
「トラゾー…」
ぎゅうと苦しいくらい抱き締められる。
片脚を持ち上げられて、柔らかいままのそこにクロノアさんの怒張が下から突き上げるようにして最奥まで貫いてきた。
「んぁああぁあっっ!!」
突然の衝撃にクロノアさんの背中に両腕を回してしがみつくしかなくて。
乱暴な突かれ方に声が我慢できない。
「あぁッ!く、っ、ぅんン!!ひぁ、あッ、ぁんっ!!」
「俺のこと置いてどこに行く気だったの。…俺をこんなにして逃げるなんてトラゾー非道いよ」
激しくなる動きにクロノアさんの着物を引っ張ってやめさせようとした。
それなのに引っ張る背中は微動だにせず、下からの突き上げだけが激しさを増していく。
「ま…まっ!、ふかッ!ゃっ、くろ、っ!!…ん、ッあぁぁぁ〜〜〜ッッ!!」
きゅぅうとナカを締め付けながら白濁じゃない透明な液を吹き出した俺に休む間も与えず、クロノアさんは深く繋がったまま俺の向きを変え両手首を大木に縫い付けて背後から突き上げた。
「ひぁぁあぁんっ!!」
「トラゾーは俺のことをもう好きじゃないの」
ぐちゅぅうと奥を責められ、泡立つような激しい音が後ろからする。
手首を押さえつける力がぎゅっと強くなり骨が軋んだ。
「俺はこんなに愛してるのに」
「あぁぁ…ッッ!!」
密着されることで、もっと深い場所にクロノアさんのが入っていく。
「あっ、!ぁッ…!だめ、ッ!だめだ、めっ!だ、めぇぇ…っっ♡♡!!!?」
自分の中で深い場所を貫かれた音がした。
「ふふっ…やっと入れた♡」
「ぁ…♡、ぁえ、…ッッ♡♡⁇」
手首から手を離したクロノアさんがガクガク震える俺の両脚を持ち上げた。
急な浮遊感に目の前の大木に手をつくとそこに押し付けられるようにしてまた容赦のない突き上げに目を見開いた。
「あ゛っ♡♡!!ぁ、ッひぃぃいんっ、♡♡!!」
「ずっとずっとずっとずっと…トラゾーをどうすれば俺だけのモノにできるか考えてたんだよ」
「ま゛っ、れぇ゛♡…待っ、で、ぇ…っっ♡!!」
「俺って感情乏しいし、あんまり言葉に表さないからさ」
「ひぐっ♡♡!!ひあぁあんっっ♡!!!」
こんなクロノアさん知らない。
こんなに本能の赴くまま俺を犯すクロノアさんなんて。
「けどずっと、ずーーーーーーーっと、トラゾーのこと犯して孕ませることしか考えてなかったんだよ。信じてもらえねぇだろうけど」
「んぁ゛ッッ♡♡ら、めッ♡♡ゃぁぁあっ♡♡!!」
「急にあんなことしてくるから、やっと俺との子を孕んでくれるんだって喜んだんだけど。なんか消えようとしてるし」
ごちゅっっ!!と最奥に怒張の先端がぶつけられて痛いほどの快楽に、大木に向かって透明な液体を吹き出す。
「…トラゾー、別の奴のところに行かされそうになってたんだよね?でもそれが嫌で死のうとしてたんだよね?」
「だ、っ♡!て…ッ!!、ぁなた、♡いがぃ、の子、はッ♡いゃ、だか、らぁ…っ」
「でも死のうとするのは駄目だよ。俺と子を成せばトラゾーは死ななくて済むし、俺とずっと此処にいることもできるし。誰も邪魔出来ないよ、此処なら」
「ひん゛っ♡♡!!」
「俺がその荒神も、トラゾーに無茶言った神も殺すから安心して」
俺には味方がいっぱいいるからね、とクロノアさんが首筋を噛みながら言った。
「ずっと俺といようねトラゾー♡」
「ンあッッ♡♡は…っは、ぃ、ッ♡♡!」
「愛してるよ」
最奥に注がれる熱を俺の身体が悦び、溢さないように飲み込んでいく。
「…けど、その前にらっだぁさんにあんな物貰ったトラゾーには折檻をしなきゃ」
中から抜かれて、震えて力の入らない足が地面に降ろされる。
当然、脱力してる俺はその場にぺたりと座り込んでしまった。
「トラゾーこっち向いて」
背後に立つクロノアさんに言われた通り振り向けば、自分の中で果てた筈の彼のモノが目の前、着物の合わせから反り勃っていた。
「咥えて」
「は、ひッ♡♡」
少し膝立ちになって合わせを捲り、両手をクロノアさんのに添えて口に咥える。
「ぅんッ♡む゛ぅっ♡♡!」
先端を咥えて舐めたり吸ったりした。
中に残る白濁を吸うようにしていたら後頭部を掴まれて喉奥まで咥え込まされる。
「ン゛ぐぅっっ♡♡♡!!!」
「ちゃんとこっちからも飲むんだよ」
流し込まれる火傷しそうなほど熱い白濁を飲み下す。
「んッ♡♡んン゛ンっ♡♡!!」
ごくんと飲み込むと、じわりと身体の中がまた熱くなる。
下腹部だけじゃなくて、全体が。
「よしよし、いい子だね」
座り込む俺の頭を撫でたあと抱き上げてきたクロノアさんに落ちないように抱きつく。
建物の裏、少し歩いたところに小さな滝と、そこから川が流れている。
透き通った清流の周りにもこの世のものではない花が咲いていた。
「よっ」
冷たい水の中。
腰まで浸かる程の深さにクロノアさんは俺を抱えたまま入った。
濡れて肌に張り付く着物が重たい。
「クロノアさん…♡⁇」
熱を帯びる身体には丁度いいかもしれないけどどうして急に水浴びを、と思っていたら帯も合わせも全部解かれた。
「え、っ…♡⁈」
帯に引っ掛かるようにして水中で揺れる黒い着物が流されていく。
「ぁ…や、やっ♡」
「トラゾーの身体熱いから冷やしてあげる」
「ま、ッ♡♡ふぁぁあぁ…っ♡♡♡!」
俺の中に水と一緒にクロノアさんのが最奥まで入る。
「いゃっ♡♡み、ず…ッ、はいっ、ちゃぁぁ…♡!!」
「冷たくて気持ちいいだろ♡」
「ぁぅぅうんッッ♡♡♡!!」
ぱしゃぱしゃと跳ねる水に、濡れて着物が張り付くクロノアさんにしがみついて首を振る。
そこで気付く。
ひんやりとしてる筈のクロノアさんの体温が熱を帯びて熱くなってることに。
「トラゾー水に濡れててすごい色気だよ♡」
「そ…っ、れぇ♡!くろぉあッ、ひゃんもぉ、…っ♡♡」
白い肌も更に紅潮している。
それを感じ取ることができて、 きゅんと締まる中にいるクロノアさんのはもっともっと熱くて溶けそうになる。
水の中にいるのに、俺の身体は冷えるどころかクロノアさんの熱くなってる体温で熱が上がっていく。
「ゃ!んッ♡♡ま、っ、…またッ♡!、で、ちゃッ♡♡ぅ゛うっっ♡!!」
「いいよ♡」
水中でまた透明なそれを吹いてしまった。
「は…ッ、ァあ♡、ンっ…♡!」
ゆっくりと抜き挿しされて水が出たり入ったりする。
その冷たさでびくびくと身体は跳ねてクロノアさんのをきゅぅっ♡と締め付ける。
「く、ろのぁ、さん、ッ♡♡」
「どうしたの♡?」
「あな、たッ、の♡♡こだ、ねっ!…も、っと♡なか、に…♡!、くだ、さ…ぃッ♡♡」
孕ませてほしいと身体がずっと熱を上げている。
「俺、ッ、を♡♡はらま、せて、…ッ♡♡♡」
翡翠が欲に濃く染まっていくのを見て嬉しくなってクロノアさんの唇を自身の唇で塞ぐ。
「ン、ちゅ、っ♡!」
「っ…んッ♡!」
唾液が混ざり合って、飲み込みきれずに口の端から垂れる。
勿体無くてそれを追うように口を離すと、クロノアさんに離すなと深く塞がれる。
「んンぅ゛っ♡♡!!」
「ッく、ぅ…♡!」
中に注がれるクロノアさんの白濁。
子種が俺の中に塗り付けられるようにたくさん出る。
「ン、はッ♡!」
俺を平たい岸に押し倒したクロノアさんが濡れた着物を煩しげに脱ぎ投げた。
同様に濡れた前髪を掻き上げたあと、俺の両脚を肩につくくらいまで割り開き、また深い場所まで貫いた。
「〜~〜〜〜~ッッッ♡♡♡!!!!」
仰け反った首を噛まれて、俺は何も出してないのに絶頂する。
びくびくと止まらない絶頂につま先が攣るほど伸びた。
「トラゾーの中にたっぷり注いであげる。俺の子種を♡」
「♡♡嬉しッ、いで、す…っ♡♡♡!」
「俺のトラゾー♡もう逃がさない♡♡此処でずっと、俺の子孕ませてやるから♡♡」
歓喜する中に注がれ続けるクロノアさんの子種。
「好きッ♡♡ク、ロノア、さんっ好きで、すっ♡!」
「うん♡俺もトラゾーのこと好き♡愛してる♡♡」
クロノアさんに求めてもらえた。
欲しがってもらえた。
俺のこと、愛してるって言ってくれた。
それだけでも嬉しくて涙がまた落ちていく。
「俺も、ッ♡愛してます…♡♡」
抱きついてずっとずっと言いたかったことを伝える。
ずっとずっと言って欲しかった言葉を聞く。
クロノアさんの幼なげな嬉しそうな顔に、俺も同じように笑い返してまた深い口付けを交わした。
コメント
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ぁあ〜〜〜っ!!😭💕💕 もう胸がぎゅうぎゅうするよこの話!! トラゾーが「好き」って言えなくて、自分から離れようとするの切なすぎた…っ!でもクロノアがまさかあんなに執着してたなんて!!「愛してる」って言ってくれた瞬間、思わず声出たよ…!! 感情ないと思われてた神様同士なのに、こんなに熱くて深い愛があるんだね…尊い…😭🌸