attention!!
タグの意味が理解できない方はお帰り下さい
これは心中ネタ(hr病み表現有)です
最初の方はcp要素控えめです、というかほぼ無いと思います、後半からcp要素出て来ます。
桜魔でのhrの自己解釈有
軽い虐めの表現有
投稿者の癖を詰めに詰めた作品なので温かい目で見て頂けたらな、と思ってます
何せ初投稿ですので文がおかしかったりしますご了承下さい🙇
最後に、作品には実在するライバーさんのお名前が出ますが本人様とは無関係です、解釈違いあるかもしれません。
何でも許せる方向け、いきなり始まります
hr目線
鳥の鳴き声が僕を起こす
もどかしい朝が来た
酷く荒れた部屋を見ては溜息を一つ吐きまた毛布の中に潜り込もうとする、
しかしそうは行かない、何せ今日は某塾の収録がある
行きたくない、何て思い乍も身支度を整える
「はは…ひどいかお…」
目の下には分かりやすい隈が、
何も考えず歩いたら事務所の前まで来た
流石に暗い顔は出来ない。
ぱちっ!と頬を軽く叩いていつもの、イジられてばかりな【甲斐田晴】をする。
──────────────
「木10!ろふまお塾〜!次回もお楽しみに〜!」
はいカットです!ありがとうございました!昼休憩挟みまーす!
ドッと疲れが来た
流石にしんどい、
「っはァ〜疲れましたねぇ」
「やなぁ…流石にしんどいわぁ〜」
「ふふっ、二人共おじさんだからキツいかぁ」
「剣持ぃ?」
ああ、いつもの光景だ、
僕も疲れたが、肉体的に来る疲れと精神的な疲れが両方あった。
何も考えれない、頭が一瞬ほやっとする
「甲斐田君、大丈夫?」
声をかけてくれたのはもちさんだった
「大丈夫ですよぉ〜でも甲斐田、かなり疲れちゃいましたぁ〜…」
「そう?なら良いけど、あんまり無理しないでね」
「え!もちさんが優しい!」
「うっさいな!僕だって心配の一つや二つするから!」
「もちさんにも人の心あったんやなぁ」
「不破っちまで……」
控室ではみんな笑ってた、
僕も笑ってたけどだいぶ控えめに、だ
色々あり、午後の収録も無事終わる。
ライバーってこんなに体使うっけ…
なんて思ってたらもちさんがまた声を掛けてくれた
「ねぇ甲斐田君、今日これから用事ある?」
突然だったからびっくりしたけど、予定は何もない
「特に無いですよ〜」
「そっか、じゃあさ、二人で海に行こうよ」
海?何でかな、とか思いつつももちさんからのお誘いなんてなかなか無いし、断る筈が無かった
「良いですよ!やったぁ!」
「ふふ、良かった、」
歩いて海に行く、もちさんと二人きりは久々だ、内心ワクワクしている
海に来るとすっかり夕方も終わりそうで、暗くなってきた
浜辺に座ると、もちさんが話し掛けてきた
「ねぇ、甲斐田君、」
「最近ヤなことあったでしょ?」
なんで、どうして分かったのだろう。
でも本当に嫌なことだらけだった、
「なんで…わかるんですか?」
僕はそう問い返した
「何となく、かなぁ」
「でも軽い悩みじゃないでしょ、きっと鬱になってるよね、」
ああ、先輩って凄い。すべてお見通しみたい、これじゃあ隠せないや…
「いっぱい、いっぱい嫌な事ありました…」
「全部話して?」
もちさんがすごくやさしい声で言ってくれた
僕はそれに縋るように話し始めた
「最近、桜魔でのトラブルが沢山で、」
「僕だって沢山の命を救いたい、でも救いきれない、必要な犠牲が出て来ます、
そうなると、犠牲になった子たちのお知り合い、親御さん達はその人を失った悲しみや怒りをこっちに向けてくるんです、まぁ、当然ですよね。」
「でも、最近嫌がらせが増えて、怪我も沢山して、しんどくて、でも相談できなくって…っ…」
「しんどかったよね、甲斐田君」
「人に頼るのって、勇気いるよね、僕には分かるよ、でもさ、今僕に言ってくれたよね、ありがとう。」
僕は嬉しかった、こんなに寄り添ってくれるんだ。
「もっと、ある?話していいんだよ。」
僕は何も言わず頷いた、そしてまた話す
「そしてっ…どうして自分がこんなことされなきゃいけないのかわからなくって…自分の事、沢山傷つけちゃって…」
「でもやめられなくって、死にたくなって…今日にでもそうしてしまおうかなって…思っちゃって…」
必死に、泣きそうな声で訴えた
「もう、今すぐ死にたいなぁ……」
「そっかぁ、、ねぇ甲斐田君」
「僕と一緒に、死んでみる?」
突然の提案だった、でもすんごく嬉しかったから、頷いてしまった
「うん、わかった。」
「僕ね、甲斐田君のこと、大好き」
「甲斐田も、すき、です…。」
「ははっ、両想いだね、」
「そーですね。」
「僕、ずっと甲斐田君の事心配だった、相談してくれて嬉しかった」
「甲斐田も、もちさんが話聞いてくれて、嬉しかったです」
二人で、柔らかく微笑みながら話した
「でも、不破っちとか、社長、絶対心配するよ、」
「そーですね、でも、甲斐田はもちさんと最期まで一緒に居れるなら⸺」
「うん、僕も同じ事思ったよ」
「せっかくならさ、写真撮ってにじさんじの皆に送ろう、きっと皆悲しむけどね、」
「いいですね、じゃあ撮りましょ、!」
シャッター音が鳴った
月の光に照らされた高校生と研究者、
どちらも儚く今にも海に溶けて消えてしまいそう
「じゃあ、送ったら行こうか」
「わかりました」
写真を送って、そこからはもう反応なんてわからない。
「ピアスとか、服とかさ、少しだけ残そうか、」
「そうですね、弦月も、長尾も、心配してくれるかなぁ…」
「すると思うよ、流石にね。」
「はは…嬉しいかも。」
何て、話してるうちに
僕はピアスと服を数枚脱いで、畳んで、浜に置いた
もちさんは竹刀が入った筒に服を1枚脱いで、畳んで置いてた
いよいよお別れの時間
別に怖く無かった
寧ろ嬉しい。
「甲斐田君、手、繋ごうよ」
「いーですよ、嬉しいなぁ…」
「こんなに幸せだった日、僕初めて。」
「甲斐田も、こんなに嬉しくて安心した日は初めてでした。」
「じゃ、行こう。」
ちゃぷ。ちゃぷ。
二人で海に入る、歩いて、ゆっくりと。
だんだん、ふかくなる。
ああ、もうすぐ
このせかいからふたつのいのちが
きえる
でもきっと
かみさまはぼくたちをおこらない
らいせでもいっしょに
あえるかな
ちゃぽん。
少し重めの水の音。
ああ。もちさん。きれいなかおだね。
ありがとう そして さようなら
また
どこかでみかけたら
はなしかけてくださいね
Fin──────────────