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・BL要素あり
・主登場−rd、van
以下、本文
太陽に照らされ、じくりと汗が滲む。日本で言う”暑中”の季節になった。
いくらこの街が可笑しくても、可怪しくても、体温調節ばかりは無視できない。母国日本とは違い、この街は東と西に長いわけでも、プレートや気団が街の周辺にある訳でもない。だが何故か四季の区別がはっきりしているのだ。
いつまでも続くかもと思わせるその暑さには音を上げざるおえない。
rd「はぁー 、あっづ 、、。」
どっかの誰かさんのマンションの屋上を勝手に拝借しヘリを止め、いつ大型が来てもいいようにと思い着用していた暑苦しさの根源の一つでもあるアーマーとヘルメットを脱ぐ。
高いところであるおかげか、少しだけ爽やかで涼しい風が吹いている。昼というにはもう遅い時間帯であったため、太陽が傾いており、少しだけ空がオレンジ架かっている。真っ昼間でないことに感謝し、熱を帯びているヘリエンジンから少し離れた場所に背中を預ける。
暑中にしては今日の気温は高く、汗ばんだ首筋や脇などの至る所に不快感を覚えたからか、はたまた最近まともに寝たのは何時だったかと考える日々が続いていたからか、いつの間にかストレス値がとんでもないことになっている。慣れた手つきでスタッシュからタバコの箱を取り出し、何度かその箱の一端を叩けば、その箱の中から選ばれたかのように1本だけタバコが現れた。同じように懐からライターを取り出そうとしたところ、先週ライター内のオイルが完全に底をつき、火がつかなくなったのを思い出した。気分がより一層落ち込み、ストレスがさらに溜まり精神が削られる。
rd「あ゙〜ッ 、さいッあ゙く 、。」
思わず声を上げて顔を伏せると、
「いるかい、これ 。」
突如として目の前に差し出されたライターは、はたから見ても貴重で高価な物だと分かった。そのライターを差し出した手を伝って斜め後ろへ振り返れば、何時の間にか、ヘリの尾付近にMOZUのボスであるヴァンダーマーが立っていた。
rd「ヴァンッ 、 ッ 、はぁ 、?」
ヴァンダーマーはくく、とひとつ笑みをこぼしながら、今度はらだおの目の前で催促した。
van「 いらないかい 。」
一度火をしまって二本指で高価そうなライターをぷらぷらと揺らせる。
rd「えぁッ 、い 、ります 、。」
永久指名手配とか言うイカれたものに指定された人間が、目の前で自分のためにライターを取り出す姿と今のストレス値につられ、捕まえれば1億などというご褒美をほうってもこのタバコには変えられないと思ってしまった。
van「どうぞ 。」
ヴァンダーマーがライターをカチリと押せば、ボシュッという音と共にライターに火が灯される。仄かに吹く風に揺られ、炎はゆらゆらとして陽炎のようである。取り出して行き場を失っていたタバコの先を炎に当てながら咥えて一息すれば、タバコの咥えていない先の方に火がつき、そこかららだおが愛用している苦く重いタバコの煙の匂いが強く香った。
rd「スゥ゙ー 、はぁ゙〜 、」
タバコの煙を勢い良く吸い込む。暫く肺に充満させ、ゆっくり息を吐きながら腰を抜かしたようにズルズルと身体を下ろしていく。溜まりに溜まりまくっていたストレスが吐いた息とともに口から抜ける感覚して、これだからタバコは辞められない、と中毒者のような考えが頭を掠めた。そんな限界ならだおに、ヴァンダーマーは一つの疑念を零した。
van「公務員はギャングよりストレスが溜まりにくいはずでは?」
rd「え ?あぁ 、はい 、そう、っすね ?」
いきなり何かと思えば、当たり前のことを言ってくるヴァンダーマー。何を言いたいのかサッパリ分からず、その言葉の返事につまった。
van「じゃあ 、(笑)わざわざMOZUが持ってるこのマンションにヘリを止めたのは、疲労による意識混濁のせいということで 。」
rd「ッ 、え!?、、、ガチじゃないっすか 、。」
van「(笑) 、気づいてなかったとはね 。」
らだおがヘリを停めたマンションは、MOZUが一棟買いしたマンションだった。その証拠に、ヘリを止めた屋上の壁や真下の建物の屋根にはMOZUのロゴがスプレーで記されている。この場所に意味もなく警察官が停まれば、そりゃ何事だとMOZUのメンバーがここに来る理由も納得できる。ヴァンダーマーが来たのは予想外だが。
rd「すみません 。断りもなく停めてちゃって 。」
van「別にいいよ 、そんなこと 。」
一方のヴァンダーマーも、予想外のことに面食らっていた。たまに警察と犯罪者という立場でらだおと会う場面があるが、その時のらだおは毎度冷静だった。そのため、今回のギャングのマンションの屋上に許可なくヘリを停めるなどというらだおの奇行の理由が分からなかったのだ。そして今ようやく合致が言ったヴァンダーマーは、らだおと同じようにタバコを取り出して吸い始めた。
van「らだおくん 、」
ヴァンダーマーが軽く息を吐きながららだおに話しかけた。
rd「、?はい 、なんすか 。」
van「、、、ストレス値が凄いことになってるんでしょ ?」
rd「え ?まぁ 、そうっすけど 。 、、それがなにか 。」
勿体ぶる彼に、ストレス値が大変なことになっているせいもあって少しだけ苛立ってしまう。タバコ1本吸ってもこのストレス量があるのは、ギャングでも特にストレスを蓄積している奴ぐらいである 。らだおが苛立ちを感じていることを知った上で、ヴァンダーマーはゆっくりと、低く落ち着いた声で話を進める。
van「タバコよりもストレス値を減らす方法、あるよ 。」
van「 、、、場合によっては更に溜めるかもだけど 。」
rd「、、ふは (笑)、どうせまた怪しい薬じゃないんすかー ?」
ストレス値はこまめにケアしないとすぐに蓄積される。だから皆たまらないようタバコや動物カフェに通ったり、ストレス軽減の飲料や食い物を多めに持っていたりする。他にも、違法薬物によってストレスを減らす奴なんかもいる。らだおは公務員であるため違法薬物は以ての外、仕事上休みを簡単に取れるわけではない。つまり、気軽にストレスの軽減が出来、更には気軽にスタッシュに入れて持ち運びも出来るタバコを多用しているのだ。しかし、最近バカバカ吸いすぎて成瀬や猫から注意されている。
van「違うさ 。、、ちゃんと合法。」
少し間があったのに違和感を覚えつつも、どうせ冗談だろうと半笑いで受け流したものの、ついついその言葉に押され、少しだけヴァンダーマーのハイリターンの話に興味が湧いた。落ち着かせようと一つタバコを吸ったものの、ストレスには効いても好奇心を抑えるような効果は更々ないため、タバコの煙を吐いた勢いで言ってしまった。
rd「はー、(笑) 、じゃあ俺に向けてやってみてくださいよ 、それ。」
rd「安全で合法 、なんでしょ?」
らだおが座っているせいか、立っているヴァンダーマーは上目遣いされているように感じ、少しだけ高揚する。それに加え、汗が滲んだ首筋や、潤んだ唇、ヘリの影に隠れられずに太陽に照らされた青い髪は、高揚感を更に高まらせた。
van「、、、らだおくんは良いのかい 。」
rd「ストレスを効率的に減らせるほうが良いってもんすよ 。」
じゃあ遠慮なく、と言ってヴァンダーマーはらだおの手に指を絡まらせて握った。所謂”恋人繋ぎ”と言うもので、らだおとヴァンダーマーの指が密着している。
rd「んなッ、は 、ッ゙ 、?」
突然のことで頭の理解が追いつかず、繋がれた手を見て目を開いてやや放心状態になる。そんならだおの反応を見てもう少し虐めたら面白そうだ、とヴァンダーマーの悪知恵が働く。手袋がつけられているらだおの手をスリ、と握った反対の手で優しく撫でれば、”そういうこと”に慣れていないから思わず体が揺れた。
rd「ッ 、な、何、してんすか 。」
van「何って 、らだおくんのストレス発散以外にないでしょ 。」
“にしたって急すぎるだろっ!!!“と心で大きく叫んでいることなど彼は露知らず、今度は握った手を一度離し、らだおがつけていた手袋を外してから、一方的に掴んでらだおの手をヴァンダーマーの頬につけて手の甲に軽いキスを落とす。
rd「ちょッ゙ 、!?」
ヴァンダーマーのいきなり過ぎる行動に吃驚して、反対の手で持っていた半分も燃えていないタバコを落とした。
van「どうかな?ストレス 、少しは緩和したかい 。」
van「それとも 、何時もはやらないことをされて恥じらいでも感じた ?」
ヴァンダーマーはらだおがタバコを落としていることにわざと気付いていないふりをして、らだおを優しくハグして、首筋に軽いキスをした。
rd「ぁ゙ッ 、♡」
急なことに対して、さらに体を揺らしてしまう。ヴァンダーマーが横目でハグをしたらだおを見てみれば、白い頬と耳が紅く染まっているのに気が付く。動物好きのヴァンダーマーにとって、紅くなった顔を隠そうとして必死になっているらだおは愛らしく見えた。
van「まさか、グレード5の警視である”青井らだおがこんな初心な反応する”だなんて、君を尊敬してる部下が知ったらどんな顔するのか見ものだ。」
van「男や女の一人や二人に、抱かれた経験あるでしょらだおくん。顔良いんだし 。」
rd「〜ッ 、ない、っすよ゙、ッ 、俺も 、ッ俺もある゙とか言っ゙てみたい゙わ 、!」
連々と鈍感ならだおが気が付くはずのない愛と嫉妬が入り混じった言辞を並べ、らだおの頭を撫でたり、頬をつねったりしてみる。思った通り、らだおはただ煽られていると思っているようで、ヴァンダーマーを突き放そうと試みた。しかし、力と腰が抜け、思ったように動かない。
van「君が言ってることがホントなら、」
van「今回が初めてかい。」
rd「っ゙ 、」
耳元で囁くと、耳に息がかかって擽ったいのか、体をびくんとはねらせる。
van「っは、(笑)」
van「、、人間ってのは 、性欲とか快楽のほうがストレスを発散できるって言われてる 。なんせ三大欲求だからね 。効果は特に強い。、、まぁ要するに、らだおくんの身体は性的欲求まみれってことだ。 」
rd「ぅ゙、やめ゙っ、はっ゙、♡」
半泣きで縋ってくるらだおを愛でていると、機械的な音声が鳴った。
van「ッ、、すまない 。らだおくん 。電話だ。」
van「たぶん部下からだから、ワシはもう帰るよ。」
きっと新たなステーキが焼けたのだろう、とヴァンダーマーは今から気が重くなっている。胃が痛みだしたら優しく甘く虐めたらだおの顔を思い出せばいいと心を何とか保つ。
rd「っ゙、っ゙は♡、は、い、」
van「またね。」
rd「ま、また、」
van「、、あと、次は容赦できないから、ここに来るのは辞めたほうがいい 。」
rd「分か、りまし、、えっ゙、?」
rd「っ゙は!?」
そうしてヴァンダーマーは、言葉に驚いたらだおを見て、くすくす笑いながら出ていった。
後日。
van「、、、らだおくん 。」
van「ここにいるってことは、分かってるってことでいいかな?」
rd「ッ゙、は、い 。」
勧告通り容赦されなかったという。
完。
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