テラーノベル
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結構直接的な表現が含まれます。苦手な人はお帰りください
yuside
これは、yuさんが高校生になったばかりの話。毎日いじめられて、そろそろ限界だった。
~放課後~
yu「…僕の、鞄はどこに…」
○○「え?芋男の鞄、芋男が触りすぎて汚くなったんじゃないかと思って捨てたww」
♡♡「”捨てた”、やのーて生ゴミのところで芋男に合う位に”洗ろーてあげた”やろ?返したるけど、俺ら触りたないから自分でとりにいってな」
□□「www”洗ってあげた”は草すぎるwwでも合ってるかww」
yu「…そう、なんですね」
♡♡「”洗ってくれてありがとうございました”は?ないん?」
yu「…僕に合うように洗ってくれて、ありがとうございました」
○○「上出来~ww」
♡♡「いつも通りやけど、親とか先生に言ったらどーなるか分かっとるよな?」
yu「は、い…」
~yuの部屋~
もう限界だった。
学校に行きたくない、という言葉はもう何度も頭に浮かんだせいで、今では感情というより天気予報みたいなものだった。
行かなければ怒鳴られる。
行っても、何も変わらない。
どちらを選んでも同じなら、せめて「迷惑をかけない方」を選ぶしかない。
そうやって選んできた結果が、今の自分だ。
スマホを開いたのは、逃げたかったからじゃない。
考えないためだった。
画面に並ぶ言葉の中に、説明が簡単で、理由が要らなそうなものを見つけた瞬間、頭の中で何かが楽になる予感だけが先に立った。
それが、”OD”だった。
「これなら、説明しなくていい」
その考えが浮かんだこと自体に、少し驚いた。
自分はまだ、どこかで「楽になる理由」を探しているらしい。
部屋に戻ると、時間だけが進んでいく。
やるべきことは分かっているのに、やらない選択肢だけがやけに具体的だ。
――今なら、誰にも見られない。
――今なら、明日のことを考えなくていい。
その二つの考えが並んだ瞬間、それが危ない発想だということも、ちゃんと分かっていた。分かっていたけれど、止める理由は、もう頭の中に残っていなかった。
気付いたら地下にある治療部屋の薬箱に向かって歩き、箱から薬を取り出していた。
幸い、短縮授業だったので家族も居ないし、時間もある。ダメだ、とは思っていたけど、体が勝手に動いて薬を6錠口に含む。
飲んで少しすると、頭がふわっ、として気持ちが軽くなる。
yu「気持ちいい…♡」
パッと出てきた言葉はこれしかなかった。癖になりそう。これからも、隠れて、続けたいと思った。続けたいと、”思ってしまった”。
薬の効果が切れ、少し気分が落ち、精神的な疲れが襲ってきたころ、リビングに降りるとキッチンの、シンクのとなり、乾かすところに包丁が置いてあった。
ここで、「逆に痛めつけても…」という発想が脳裏に浮かんだ。
包丁は扱いにくくて大きいし、持って行くと絶対バレる。
最悪、傷つけるだけでなく、腕を切り落としてしまう可能性もある。
だから、沢山ある、扱いやすい、カッターを部屋で探した。
机のなかにあったカッターを手にして左腕を少し切る。
痛いけど、じわっ、と熱くて、それだけで頭がいっぱいになって嫌なことを全部忘れられる。
これも、気持ちいい。
楽しい。
続けたい。
頭の中がぐるぐるして、ふわふわして、何も考えられなくなる。何故か途中から痛くなくなってたけど、それは気にしなかった。
気付くと15:30になっていて、腕は切り傷と血でいっぱいになっていた。
そろそろ小中学生、corekuが帰ってくる時間。今日はkoだけ部活、って言ってたから夜まで4人。
夜寝る前、もう一度カッターを手に取った。
薬を飲むよりすぐに快楽に浸れるし、何よりyuさんの好みがODよりもリスカだった。
布団に血がつくと誰かが部屋に来たときバレるから、机の上で切る。
スッ、と刃を入れると、さっき止まってたはずのところから血が出てきて、腕が赤く染まる。
腕が熱くなって、溶けそうになっていても、もう痛いとは感じていなかった。
左腕に切るところを失って、右腕に挑戦するが、生憎両利きではなくただの右利きなので、左手でカッターを扱うのは難しかった。なので左足に移ることにした。
これから夏が始まり、半袖に衣替えする時期がくるというのに、そんなことは今のyuさんの頭にはなく、これからのことは考えずに今のことだけ考えて切っていた。
切りすぎて、足も床もカッターも真っ赤に色づいていたし、腕も、足も溶けるように熱いけど、その熱ささえも快感に変わっていた。
一瞬だけ理性が戻ったのか、流石にやばいと感じたので、とりあえず包帯を巻き、眠りにつく。
これから、こんな生活がしばらく続いていった。そして、yuさん自身もこんな生活で生きていきたいと思っていた。
――あの時までは。
あの時も、いつも通り過ごしてた。全てがいつも通りだったのに、あの一言で全てがひっくり返った。
ko「yuくん、そろそろ半袖着たら…?暑くない?」
yu「えっ…」
あの時は考えてなかった、今のyuさんからすると一大行事、衣替え。
koside
yuくん、絶対腕になんか隠してるよなー…今日お風呂誘ってみるか
俺の予想は…なんか、いきなり痣ができた…みたいな?そんな感じかな
co「明日休みだからさー、今日子供組と大人組で一緒にお風呂はいろーよー」
ナイスcoくん!俺の気持ち分かってるなぁ~(偶然)
ku「いいね~、一緒にはいろー」
ko「子供組先どーぞー」
re「うぇ~い」
yu「yuさん今日…遠慮してもいいかな…?」
ko「今日だけはダメ。俺、気づいてるからね?あとで全部話してね」
yu「ッ…」
yuside
どうしよ。流石に今の言い方はkoにバレてるよね…
腕の傷。
もう開き直るしかないのかな…でも理由、どうしよう。いじめのこと話したら学校に連絡がいって伝わっちゃう。学校休んでも家バレしてるからあいつらからは逃げれない。理由、理由…
ko「yuくん?お風呂はいろ。」
yu「う、うん…」
〜脱衣所〜
ko「この包帯何?左腕…と左足…?」
yu「えっ…とぉー…これは…あのー」
ko「とるよ?」
yu「yuさんの拒否権は―」
ko「ないよ?」
yu「…ゎかった」
腕に巻いていた包帯を取っていく。そこには、傷つけられて赤く、細くなった腕があった。
ko「これ…何…?」
yu「…」
ko「自分で、やったの…?」
yuside
koがすごく驚いてる。そうだよね。yuさんが自分のこと傷つけてたら「自分のせい」って思うよね。
でも――
yu「…自分で、やった。」
ko「なんで…?」
yu「…」
ko「…そっ、か。無理には聞かないよ」
思っていた答えと違って驚く。
yu「ぇ…?なんで…?」
ko「え?聞いてほしかった感じ?」
yu「いや!そんなことないんだけど…質問攻めに遭う所じゃないの、?」
ko「無理やり聞くのもなんか違うじゃん?秘密にしたいこと位誰にだってあるよ」
yu「…ありがとう」
~お風呂上がってyuの部屋~
ko「…で、リスカ…してたってことだよね?」
yu「そう…だね」
ko「カッター、預かるね」
yu「、うん」
ko「じゃあ、おやすみ…」
yu「おやすみ」
カッター、取られた…でもyuさんにはまだODがある。まだ…、生きてける。今日、は15錠位飲もうかな…
ふわふわ、する…気持ちいい…すっ、って頭の中が空っぽになる
気持ちいい
目の焦点が合わなくてくらくらしてるけど、それも視界に気を取られなくてずっと自分の頭のなかに居れる。やっぱり楽しい。 っ…眠、
…
次の日
yuside
朝、起きると異様な気持ち悪さ、吐き気があった。昨日の夜のせいだろう。とりあえず、自分の机の中から袋を取り出した。
yu「ゲホッ…ゲホッゲホ」
ODすると、してるときは気持ちいいけど終わった後疲れるし、吐き気がすごい。
ko「yuくーん!防音室きてー!」
yu「はーい、!」
なんだろ、何かの相談かな?って最初は思ってた。でも、防音室に入った瞬間”あの質問”を聞かれるとは夢にも思っていなかった。
ko「あのさー、最近薬箱の薬がすごいスピードでなくなってるんだけど…yuくん、使ってない?さっき吐いてたよね?いや、別に吐いてたからyuくん、って断言したいわけじゃないんだけど…今も心拍数異様に速いし…昨日とかいっぱい飲んだりした?」
yu「…心拍数は、急いで来たから、だと思う」
ko「さっき吐いてたのは?」
yu「それは…、」
ko「…俺、そういうのには詳しくないからさ、病院いこ?」
yu「っ、」
~iris病院(精神外科)~
ni「は~い、ってyuさん?」
ko「俺、帰るね。」
ni「はーい…」
if「…で、どしたん?」
sh「カウンセリング?みたいやね。僕行くわ」
sh「…で、なんの相談?」
yu「ちょっと前から、リスカと…OD、してて」
sh「ぉん、」
yu「リスカ…は昨日バレて、ODは今日バレて。」
sh「…入院する?」
yu「っ、やっぱり、そうなりますか…?」
sh「リハビリ…はしていかなあかんしなぁ…」
「家でもできるんやったらそれでええんやけど…そうもいかんやろ?」
yu「…入院生活、あんまりいい思い出がなくて、」
sh「そーなんや…niちゃんに相談してみるな」
yu「ありがとうございます」
sh「niちゃーん」
ni「なにー?」
sh「さっきのカウンセリングで……ってことがあって―、yuくん入院生活苦手みたいなんよね…」
ni「ストレスで入院する人に返ってストレス与えちゃうのはなー…」
「…irisハウス呼ぶ?」
sh「…入院よりはいいんかなぁ…」
ni「でもyuくんとyuくんが被ると、誰が話してるか分かんなくなるよなぁ…」
sh「…メタいこと言うなよ…ってかやから今日yuくんおらんの?」
ni「そゆこと~まぁ、yuくんとyuくんは…話し方でなんとかなるっしょ☆とりま子供組側の家で療養してもらってー…」
sh(納得いかねぇ…)
…
ni「yuさーん、あとでstplハウス行っていい?話したいことあって…あ、てかyuさんの許可取ってなかった、」
yu「…というと、?」
ni「yuさん、入院生活苦手じゃん?だからさ、irisハウス子供組側で療養するのはどうかな、って」
yu「…いいんですか、?yuさんのためにそこまで…入院生活もyuさんが頑張れば…てかなんで子供組側なんですか?大人組側でもいいのでは…?」
ni「…いやー、yuくんとyuくん一緒にすると主さんが大変だから…で!、ストレスで相談きてくれたのに、ストレスかかるところで暮らせ、とか言われても無理でしょー?」
yu「それは…そうですけど…」
ni「じゃ、決定ね!」
yu「ただいまー、えっとー…niくんが着いてきましたー…」
re「どしたん?なんできたん?」
ni「yuさんについての話が…」
co「今みんないるからリビング入って~」
ku「…で、話っていうのは、?…あと、なんでkoはそんなに不機嫌なの?」
ni「koのことは知らないんだけど…yuさんのこと、irisハウス(子供組側)でしばらく預かりたい、っていう話で」
co「なんで!?」
ni「yuさん、結構前からOD、してたみたいで…この家にいても絶対誰もいない時間あると思うから」
「ほんとは、入院してほしいんだけど、返ってストレスかかっちゃうなら預かろうかな、って思って」
ku「子供だけで暮らしてるから学校とか部活の間はみんないないからな~…俺は、yuさん預けて良いと思う」
co「僕も…yuくんのためだもんなーって…」
re「reも、入院生活で辛い思いするなら…」
ni「…koは?」
ko「…いいよ」
ni「じゃあ、yuさんはirisハウス(子供組側)で預かるね。症状の改善次第、退院(?)って形にするから―」
ko「あのさ!、これから、薬の管理全部俺がしていい?ODってさ、命に関わること…だよね?これ以上勝手に薬、持ち出してほしくない。勝手に、沢山使ってほしくない。勝手に命、絶とうとしてほしくない。」
ni「んー、そうだね。ODは、ざっくりまとめちゃうと麻薬使ってるのと一緒。最悪、死ぬ。ODの危険性は、知っといてもらいたい。」
co「yuくんは死んでもいい、って思えるほど悩んでた、ってことだよね…?」
re「そう、なるよな」
ko「…自殺で、兄弟を失いたくない。自分で、自分の意思で死なないで欲しい。俺、今すごい怒ってる。」
yu「ごめ、なさ…」
ko「謝ってほしい訳じゃない。…ごめん、俺、一旦部屋戻る」
ni「…、とりあえず、帰るね」
~irisハウス~
ni「俺らは、ODもリスカも無理に止めないから。やりすぎた時とかは教えてね」
yu「OD、って麻薬と一緒じゃないんですか…?止めなくていいんですか…?」
sh「とめへんとあかんもんではあるんやけど…ざっくりまとめると麻薬、な。厳密には違う物やし、はるかにODの方が安全。無理にとめて、俺らがおらんところで再発するほうが怖いから」
ht「だから~、ODも、リスカも、自分で止める練習しよ?」
yu「…はい、っ」
ru「yuくんの部屋ここね~、基本的に家にはずっと誰か一人はいるはずだから、なんでも聞いてね」
yu「ありがとうございます、」
(カッターも、薬もある…)
if「もう夜やし、みんな寝よ~」
ガチャ
yu(何もしないで…寝れない、)
「…いつもより、減らそ、」
シュ、―…♡
…
yu「…やばっ、」
普通にいつも通り切っちゃった…止血、だけして寝よ…
〜次の日〜
yu「ruくん、おはよ~」
sh「ふぁ、あ…おはよ、yuくん…起きるのはやいね…」
yu「そうかな、いつもと同じ時間だから…」
ru「俺が遅いだけか」
sh「おはよ~、」
ht「ふぁ~、…ruちゃん、shちゃん、yuくん…ってみんないる!?まぁいっか、おはよー」
yu「おはよー」
sh「yuくん昨日寝るの結構遅くなかった?あれ、ちょっとは抑えれた~?」
yu「抑えようとは思ったんですけど…いつもと同じくらい、切っちゃいました」
ru「そっかぁ~、でもルーティンいきなり変えろ、とか言われても無理だもんね~。ちょっとずつなおそー」
~数日後~
ht「yuくんって、ODよりリスカの方が好き?」
yu「…うーん、そうだね、リスカの方が好きかな」
sh「どちらかというとー的な?」
yu「yuさんODも好きではあるんだけど、ODすると薬の効果切れたときに吐き気がすごいんだよね、それに疲れちゃうし…だから、トータルでみるとリスカの方が好きかな」
ht「あ~、薬使っちゃうとそうなるよね…」
ru「薬の方が強い効果出るけど副作用もやばい的な?」
yu「そういうことだね~」
sh「最近は切る量とか減ってきてる?」
yu「最近はやらなくなった日も増えてきたよ」
ht「あと1週間後位を退院予定日にしとこ~」
ru「俺らがOKって言ったらyuくんって退院できんの~?」
ht「そー。一緒に過ごしてないないちゃんとかが一日だけとか見ても分かんないから…」
ru「たしかに、偽造できるもんね」
sh「この傷完全に治ったら退院、ってことでいいんやんな?」
ht「そうだね~」
~治るよねってか治るまでのネタない~
sh「これは~、まぁ、ギリ完治でいいやろ!」
ru「退院おめでと~」
ht「これからは、辛くなったらODとかして運ばれる前に相談してね」
yu「頑張ります…」
~stplハウス~
yu「ただいま…!」
co「おかえり~!!」
re「久しぶりに会えた~!」
ku「嬉しい~!( ´∀`)」
ko「おかえり、yuくん。」
…
ko「――で、薬のことなんだけど」
「俺の部屋に薬部屋の鍵置く。薬使いたかったら俺に言って。あと、勝手に薬買わないでほしい。勝手に買われた薬の管理は俺、できないから…」
yu「分かった。yuさんのせいで、koに迷惑かけちゃってごめん。」
ko「また、誰かがこんなことするくらいなら、俺が管理した方がいいよ。」
ku「…たしかにね」
co「その謎の間は一体…?」
ku「いや、ないとは思うんだけど、koがODしてたら俺ら分かんないよなー、って…」
re「たしかにー」
ko「…それは、なんとも言えないなぁ」
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