「では、うちのクラスの文化祭の出し物は”白雪姫”に決まりました。」
「主役は誰がやりますか?」
「はーい結ちゃんがいいと思いまーす!」
「賛成〜!似合うんじゃな〜い?笑」
と笑いながらこちらを見ている。
絶対陰口言われてるやつじゃん…と、テンションがだだ下がり。
「結さん、お願いしてもいいですか?」
『えぇ…わかりましたよ…』
どうせ終わったら色々言われるんだろうな、めんどくさ。
「ありがとうございます。では準備を始めましょう。」
衣装が可愛くて本当に私が着ていいのか不安になる。
メイク、髪の毛、全てに気合い入れて。
「え、可愛い…」
「おい!」
「ごめん、つい…」
こんなはずじゃなかったのにと小声で言っていた。
「結ちゃん可愛すぎる!!主役にぴったりだよー!」
「女の私でも好きになっちゃいそう!」
など言ってくれる子が多々いる。嬉しすぎて口角が下がらない。
『ありがとうそう言ってくれて嬉しい』
「かわいい…」
ローレン。いつも屋上でサボってるとか何とか。
普段誰かと話してるところは見たことがない。放課後屋上で集まってなにかしてると噂で聞いたことがあるぐらい。
そんな彼と目が合ったけどすぐ逸らしてどっか行ってしまった。
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