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目が覚めた。
場所は知らない場所。
きっと学会ではないのだろう。
ではここはどこなのか?
俺は何をしていたのか?
このぼろぼろな服を着て
そうだ
お、れは
学会の研究道具で
よんひゃく
じゅうきゅう、ばん
で
薬を
何かを「投与」されて
「うぇっ…」
吐き気がする
気持ち悪い
だが
生きている
おかしい
何があった?
学会の奴等は生きた研究材料を使い続ける。
死んだら骨の髄まで解剖する。
死ぬまで研究材料として俺は生きるはずだったのに。
どこだ?ここは。
気味が悪いほどの綺麗な原っぱに
なぜ俺は居る?
謎だ
故に気味が悪い。
学会が襲撃を受けたのはまずありえない。
もしそうなったら彼奴等は最近成功した「327」を使うのだろう。
その時、音がした。
驚いて後ろを振り返ると
何かわからない物がいた。
生き物の様だ。
そいつは俺が声を掛ける瞬間に人型に変化して
自爆した。
血が
飛び散った。
もう見ないと思っていた
血を
もう仲間を解剖せずに
血を見ないと思っていたのに
なにもわからない
きえてしまいたい
うつろのようなそんざいになりたい
きえたい
すくってほしい
たすけてほしい
急に、肩を叩かれた。
もうどうでもいいと思い、無視した。
するとそいつは何回も肩を叩いた。
…なんなんだ、此奴。
うざったらしくて後ろを振り向くと紫髪に朱目の
少___女?がいた。
『誰だ、お前』
そう聞きたかったのに過呼吸になっていたからか
咳き込んでしまった。
「…大丈夫?」
「だぃッ”丈夫ッ”」
「あ、振り向いてくれた。
あとすごく咳き込んでるよ、君。」
「うるざい…ッ」
恥ずかしい
そもそもなんで血をついている人の肩を叩くのだ
此奴は。
「そうかい…?」
「そもそもお前はなんなんだ…?」
「私かい?私は025、あるいは609それt」
「お前…ふざけているのか」
待て…何だと?
もしかして此奴は学会の『氷』の完成体か?
「お前、学会の、氷の完成体か?」
「学会?何?」
期待した俺が馬鹿だった。
『氷』は強いらしい。
この良くわからん状況で頼りになると思ったんだが。
「じゃあお前のその番号は何だ?」
「ネームプレート」
「は?」
「ネームプレートに書いてあったのさ」
「そのネームプレートは?」
「捨てた」
「はぁ…?」
「あれとぼろぼろの服は捨てたよ」
駄目だ。此奴。
まるで頼りにならん。
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かくのたのちい
うへへぇ
寝不足を等価交換しました