今日はお盆。
ということで、蒼の墓参りに来ています。
あれから数ヶ月。
俺の人生は大きく変わった。
友達が沢山増えて…
親友も出来て…
…でも、君が居ないことには、変わりはない。
「あら?」
後ろから声が聞こえて、パッと振り返る。
「どなたかしら?」
「あ、蒼さんとお付き合いさせてもらってた、凛と申します!」
多分、蒼のお母さんだ。
1回見せてもらったことがあるから。
「あらまぁ!そうだったの!せっかくありがとうねぇ」
「きみが凛くんか。」
お父さんと思われる方もいる。
「このあと予定あるかしら?」
予定?
「特に、」
「じゃあ、家に寄らない?」
え、家、?
「あっ、ありがとうございます」
氷の入った麦茶が差し出される。
「ここの町の方かしら?」
「いえ、スカイ市と言うところから、」
「まぁ!そんな遠くから!わざわざありがとねぇ」
俺が話す度ニコニコと笑ってくれているお母さん。
…と、その横で小難しそうな顔をしているお父さん
「蒼のことは、どう思ってるんだ、?」
「とても、心が綺麗で、繊細で、時には、ヒーローのような心を持って、人のことを思いやれる子だと思っています。」
そういうと、お父さんは涙を流し出した。
「えっ、?!」
「すまないなぁ、実は、運転してて、信号無視をした車に跳ねられたんだ、俺とお母さんは無傷だったんだが、蒼は、」
隣でお母さんも涙を流している。
「きっと、蒼がそういう選択をしたんだと思いますよ。それだけ、愛情をたくさん与えてたんじゃないですか?」
うぅ、と泣いている蒼の両親。
「あと、これ。蒼がずっと大事にしていたネックレス。」
これは、1年記念の時にあげたやつ、
「いいんですか、?」
「ええ、大事にしなさい。」
俺はネックレスをギュッと握る。
蒼、君は、誰からも愛されていたんだね、
大好きだよ、