終わりなんて告げさせない
1年
「今日、…で、さ」
「1年」
「…ぅ、ん、…、……」
ごそごそと音を立てむくりと起き上がる。
正座をして目の前で座っている
「…」
「な、なに……、??、」
いつもと違う感じがして慌てて起き上がり自分も座った。
しんとする時間。お互い見つめあって布団の上で座っている。
鳴海さんを見る。座ってずっと下を見ている。何がしたいのか分からず少し顔を覗き込んで見るが、なかなか目を合わせてくれない。
長いメッシュのくすんだぴんく前髪。そこから見える目を逃がすまいと見つめるが、やっぱりなかなか目を合わせてくれない。
「もう、……なんですか、」
何がしたいのか分からず少し軽いため息をしながら言う
びっくりした。。
急に目が合った。
「そ、の、……」
「っ、」
「もう1年、……」
「ボクは、…宗四郎の全部がすきだ、、//」
「は、は??、//」
「なに、…急に、……」
口を開けばなんと爆弾
嬉しさと恥ずかしさのあまり目を背けてしまう。
「…ボクは、……」
「これからもずっと、…宗四郎と居たい」
「これから何があってもぜったい守る」
「ずっと、…ずっとすき、…………だから、」
もう今、次々と爆弾が投下されている。何が起きているのか分からない。
心臓がばくばくと動く。凄く顔が熱い。
少しでも気を紛らわしたくてちょっと横を見る。窓から見える夜の空はまた関東とは違う。少し肌寒くなってきた。今日はよく星が見えた。綺麗な星。
窓から自分たちへと月明かりが差している。
一瞬、息を深く吸う音に気づき鳴海さんへの方へと視線をゆっくり向けた。
月明かりに照らされる鳴海さんの顔がしっかり確認できる。
今度こそ、
今度こそしっかりと目が見え、お互いの顔がくっきりと確認できる。
「ボクと」
「結婚、…してくれ、……//」
そう言い小さな箱を開けた。中には美しく輝きを放っている指輪。銀色のアーム部分はぴかぴかと光っており、センターストーンには主張しすぎない程度に小さなダイヤモンドが埋め込まれている。凄くシンプルな指輪だ。
今は完全に指輪に釘付け。鳴海さんの言ったことに理解が追いつかず、手元ばかりを見つめている。
え、結婚、????
「…、、」
「そ、そうしろぅ、??」
「は、……、け、結婚、??、」
「う、うん、……」
「…………、」
「…っ、…」
「す、すまん、……」
「迷惑、…、だよな」
そう言って慌てた様子で小さな箱を閉じようとする。
え??待って
「ぇ、まっ、…待って、!!」
「…な、なんだ、……」
「……そ、その、……」
「迷惑…ちゃいます、…//」
「、、」
「せ、せやから、……あかん、それ閉じんといて、??//」
「っ、!!//」
そう言うとまたゆっくりと開けてくれた
「…ほ、ほんまに、…僕なんかでええんですか、、??//」
「……宗四郎がいい、。」
「ボクと、…結婚してくれ、」
もう1年前とは違う。
ハッキリと正面から言われた。
ちょうど去年なんてよく分からない告白でやり直しまでさせたよ。
もう、違うね。今日だけはずっと本気だ。
「っ、……僕も、弦くんとずっと一緒に居たいです、」
「…/」
「結婚、……しましょ、??//」
「っっ~~~////」
声にならない叫び
ひだり
薬指
金属のひやっとする感覚が伝わる。
指輪をつけた僕を見る
「っ、……ぜったい、……ずっと一生死ぬまで幸せにする、…っ、///」
「ちょぉ、……危ないっ、//」
ぼふっ
勢いのまま押し倒された
「、ほんまっ、……高まりすぎや、//」
「っ、……あいしてる、……宗四郎、//」
そういいまた抱きついてくる鳴海さん
はー、……
今世界で1番僕らが幸せだ。
ねくすと70
マダツヅクヨ…💞💞
またじかい…🩷💜💍✩.*˚
コメント
13件
もう神!ありがとう!!
もう本当、最高!!! 流れが完璧すぎてエグい(語彙力)です!💖💖💖💖こっちまで恋してる気分…… まだ続くんですか!?絶対読みます!時間的にすぐには読めないんですけど読むのは確定です!楽しみにしてます!💘
私きっとこれを読むために産まれてきました 本当にありがとうございます!!🙏🏻💖💖💖💖💖 不器用だけど甘くてちょっと余韻がある感じの鳴保最高に可愛すぎてちょっと無理です血糖値30くらい上がりました😹(????) 最高すぎてほんとに何行か読んでスクロールしては逆スクロールしてまた読み直すっていうのずっと繰り返してました笑笑 今回もめっちゃくちゃ最高でした!💖💖 続き楽しみに待ってます!😖🫶🏻🫶🏻