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今日は新しい先生が来る日
烏間先生と殺せんせー,男女新しい先生が入って来た
男の先生を見た途端頭がズキリ,と傷んだ
なんだろう,この感覚は
それにしてもと女の先生を見る
なんか凄いベタベタしてる
多分女の人は殺し屋かな?
殺せんせー「ヅラです」
イリーナ「構いません!!」
みさき「ふっ…w」
ちょ,笑ったら失礼だよ
??「オリバー・エバンスです
国語を担当しますよ」
『オ…リバー…エバン…ス…?』
なんだか聞き覚えのある名前だった
僕は目を見開き鸚鵡(オウム)返しの様に呟く
前の世界で会った?いや,そしたらなんで此処に居る?
僕達と同じ様に気付いたら此処に?
烏間「本格的な外国語に触れさせたいとの“学校の”意向だ
英語の半分は彼女の受け持ちで文句は無いな?」
カラスマ先生の声でハッとする
しっかりしないと
殺せんせー「…仕方ありませんねぇ」
カヤノちゃんとシオタ君の話し声が聞こえる
茅野「…なんかすごい女の先生来たね
しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし」
渚「…うん…でもこれは暗殺のヒントになるかもよ
タコ型生物の殺せんせーが…人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ
いつも独特の顔色を見せる殺せんせーが…戸惑う時はどんな顔か?」
普通にデレデレだけど…
茅野「…何のひねりも無い顔だね」
渚「…うん。人間も“あり”なんだ」
オリバー「えーっと……」
オリバー先生困ってるし…
イリーナ「ああ…見れば見るほど素敵ですわぁ
その正露丸みたいなつぶらな瞳
曖昧な関節
私とりこになってしまいそう♡」
殺せんせー「いやぁお恥ずかしい」
其処がツボな女は全世界中探しても居ないと思う
時は過ぎ,皆で暗殺し乍らサッカーをしていた
鏡花「パス」
みさき「はい暗殺!」
案の定交わされていた
〜其の頃 ??視点〜
イリーナ「いろいろと接近の手段は用意してたけど……
まさか色仕掛けか通じるとは思わなかったわ」
烏間「…ああ俺も予想外だ」
オリバー「いやあ,知らない場所に居た所を保護されたと思ったら
中学校の先生をしてくれと言われた時は驚いたけど,こう言う理由とは…」
僕はそう言いながら彼女を見る
イリーナ・イェラビッチ
職業は殺し屋美貌に加え,10ヶ国語を操る対話能力を持つ
いかなる国のガードの硬い暗殺対象(ターゲット)で本人や部下を魅了して近付き至近距離から容易く殺す
潜入と接近を高度にこなす暗殺者,と事前に聞かされていた
烏間「だがただの殺し屋を学校で雇うのはさすがに問題だ
表向きのため教師の仕事もやってもらうぞ」
イリーナ「…ああ,別に良いけど私はプロよ
授業なんてやる間も無く仕事は終わるわ」
彼女は扉に手を掛けてそう云い放った
僕は止める気は起きなかった
“あの子”に害が無ければ良い
それだけで良いんだ
〜??視点終了〜
イリーナ「殺せんせー!」
サッカーをし乍ら暗殺をしているとイェラビッチ先生が殺せんせーを呼んだ
後からオリバー先生が来ている
イリーナ「他の先生方から聞きましたわ
すっごく足がお速いんですって?」
殺せんせー「いやぁそれほどでもないですねぇ」
イリーナ「お願いがあるの
一度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて
私が英語を教えている間に買って来て下さらない?」
殺せんせー「お安い御用です
ベトナムに良い店を知ってますから」
相変わらず速いなあ
磯貝「…で,えーとイリーナ…先生?
授業始まるし教室戻ります?」
イリーナ「授業?…ああ各自適当に自習でもしてなさい
それとファーストネームで気安く呼ぶのやめてくれる?
あのタコの前以外では先生を演じるつもりも無いし
「イェラビッチお姉様」と呼びなさい」
全員「…………」
えっと…如何すれば…
カルマ「…でどーすんの?ビッチねえさん」
イェラビッチだから略してビッチなのかな
イリーナ「略すな!!」
カルマ「あんた殺し屋なんでしょ?クラス総がかりで殺せないモンスター
ビッチねえさん1人で殺れんの?」
イリーナ「…ガキが
大人にはね,大人の殺り方があるのよ」
ザッとイェラビッチ先生はシオタ君に近付いた
イリーナ「潮田渚ってあんたよね?」
渚「?」
ナギサ君はイェラビッチ先生を見た
オリバー「!貴女には早いです」
何故か僕はオリバー先生に目を塞がれた
渚「ん〜!」10HIT
渚「んん…」20HIT
渚「…」クタ…30HIT
え,なんの声コレ
一体シオタ君に何が起こっているんだろう?
ソッとオリバー先生は手を外してくれた
イリーナ「後で教員室にいらっしゃい
あんたが調べた奴の情報聞いてみたいわ
ま…強制的に離させる方法なんていくらでもあるけどね
その他も!!有力な情報持ってる子は話しに来なさい
良い事してあげるわよ
女子にはオトコだって貸してあげるし
技術も人脈も全て有るのがプロの仕事よ
ガキは外野でおとなしく拝んでなさい
あと少しでも私の暗殺を邪魔したら殺すわよ」
殺さない先生で殺せんせーなのに
しゃしゃり出て来た人がいきなり殺せるなんて僕達が居る意味は無い