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「か、カール……俺に大事なトコロを触れられたいんだろ?」

以前、寝室で覗き見たことを思い出し、それを口にしてみた。するとカールは俯かせていた顔を上げて、なにを言ってるんだという面持ちで、俺をじっと見つめる。

「あのさ、だいぶ前だけど、おまえが俺の寝室で抜いてるのを、偶然見てしまったんだ」

「ヒッ!」

声にならない声を出し、両手で口元を押さえて、顔全部を真っ赤にさせたカールが、ものすごくかわいい!

「おまえが俺の寝室で、なにを使って抜いてたのかはわからなかったが、『アンドレア様もっと』って艶っぽい声で言ったのは、しっかり聞き取った」

「も、申し訳ございません……あの、なんと言えばいいのやら」

「こんな感じで、俺に触られたかったのか?」

ダイレクトにカールの股間を掴んだ瞬間、覚えのある挙動をてのひらに感じた。

「つっ~~~~!」

「え? もうイったのか?」

ビックリして事実を告げてしまってから、しまったと思った。目の前にあるカールの瞳が潤んで、泣き出しそうな表情になる。

「俺ってば、そんなに感じさせるつもりは、本当になくてだな!」

「…………」

「そぅろ……早くても大丈夫だ! 俺は全然構わないぞ。それだけ感じやすいだけなんだろう?」

(だーっ! 気を遣えばつかうだけ、どんどんドツボにハマっていくのがわかりすぎて、頭が痛くなってくる)

「アンドレア様、すみません。手を放していただけますか。濡れてしまったのをその……」

「あ、悪い」

慌てて手を外したタイミングで、蠟燭の火が消えた。

「アンドレア様、少しお待ちください」

暗闇の中、慣れた様子でどこかに向かい、なにかを押す音が聞こえたのと同時に、ベッドヘッドの明かりが灯された。腰を引き、くの字に躰を曲げているカールの背中に抱きついてやる。

「ちょっ!」

「俺がやってしまったことで、カールを汚してしまったからな。リカバリーするために、俺の手でキレイにしてやろう!」

力まかせにカールの躰をベッドの上に押し倒し、すかさず跨る。

「アンドレア様がっ、そんなことをぉ…ダメ、恥ずかしぃ」

「これからは、俺がおまえの傍仕えなんだから、恥ずかしがることなんてしなくてもいい。しかも今日はカールの誕生日じゃないか。恋人の俺が尽くさなくてどうする!」

こうして俺は無理やりカールの服をはぎ取り、自身の誕生日プレゼントならびにカールの誕生日プレゼントを交換すべく、俺も裸になって仲良く徴収した。

とても充実した誕生日になったのだった。

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