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朝食後、俺はフランス様とアメリカに城内を案内してもらっている。
俺は内心見慣れない景色と、好奇心でわくわくしていたのだが、俺とは正反対にアメリカはずっとしょげている。
……まぁ指名した許嫁が男だと思ってたら実は女だったとなれば落ち込むよな…………
………あれ?これ俺そのうちすぐやっぱり結婚の話は無しで、って事になって今説明されてるのも無駄になっちゃうんじゃ……
日帝「………ぁ、あの……フランス様……」
フランス「あらなぁに?(……………)」
日帝「そっ、その………えっと……あぁでもこれはアメリカに聞くべきかな……」
フランス「?」
アメリカ「?」
日帝「その………アメリカ、俺は男じゃないだろ?だから……もしかして、この話……無かったことにするのか?って思って…… 」
アメリカ「!?!?!?!? チョチョちょっと待って!!そんなことはあり得ないから!!」
日帝「………本当か?」
アメリカ「当たり前だろ!あんな約束したんだからここにきてやっぱり、なんてことになるわけ無いだろ!」
日帝「……いいのか?一生に関わる事だぞ?男がよかったんだったら今のうちに……」
アメリカ「しないよ!というかオレは日帝が男でも女でもオレの番にしたいと思ってるからな!
……………だから……それもあってお前の性別を認識していなかったんだ………ごめんな」
日帝「…………………………………ぁ、も、もしかしてお前がさっきからしょげてたのって、その事で猛省してたからか⁉️」
アメリカ「へ❓️うん、………えっもしかして日帝がそんなこと言い出したのって、オレが本当は男と結婚したいと思ってるって思ったからか⁉️」
日帝「……………うん、//」こくり💦
アメリカ「アハハハハハハハハッ///(ほんとに可愛いなぁ)」
日帝「う”っ////笑うなぁっ❗////」💦
フランス「………」にこにこ🎶
そして、俺はフランス様とアメリカに城内を案内された。
最初に案内されたのは、俺の部屋だった。
部屋での過ごし方や部屋にある物の使い方を教えてもらった。
フランス「そういえば日帝さん、ベッドの寝心地はどうだったかしら?体に合ったかしら?」
日帝「ぇっ?ベッドってこの天蓋つきベッドのことですか?」
フランス「えぇ?そりゃあそうよ……………もしかしてベッドで寝てないの!?!?」
日帝「えっと、その、このベッドはメイドさんのかと思って……」
アメリカ「えっ、じゃあお前は昨夜どこで寝たんだ!?」
日帝「……………」
そっと昨夜寝た窓際を指差した。
アメリカ「はぁああああああ!?!?」
日帝「(ビクッッッ)ご、ごめんなさい!やっぱり新参者は床でしたよね!」💦
アメリカ「ちがぁう!!怒ってない怒ってないよ!!(汗)」
フランス「………ごめんなさい日帝さん、あの時ちゃんと最後まで教えてあげとくべきだったわね……もう長い船旅で早く寝かせるべきだと思って省いたのだけれど……そうよね、ここでの生活は何もかも初めてだものね……」
日帝「えっ、えぇっ!?(汗)違いますよ!これは俺の察しが悪すぎたのと認知不足のせいで………」💦
フランス「いいえ、違うわ、ほんとにごめんなさい、今説明するわね?
まず、このベッドは日帝さんのベッドよ。
使うのはこの部屋の主の貴女以外にいないわ。もし知らないやつがここに居たらすぐに私達に知らせてね?
周りの視線や視界を減らしたりしたいのならこの布やレースをおろしてくれていいからね、直す時はメイドがやってくれるからメイドに知らせてね。」
日帝「ぁ、は、はい。ご丁寧にありがとうございます!」ぺこっ
フランス「それから、この沢山ある枕も全部貴女の物なんだから好きに使ってね。
というかこの部屋ごとこの部屋の中の物の所有者も貴女だから、心置き無く好きにしてちょうだいね?」
日帝「ぇ………じゃ、じゃああの立派なシャンデリアまでもですか!?!?」
アメリカ「そりゃもちろん」
日帝「ちょっ、まっ!、ダメです!!俺はここに来てまだなんにも成し遂げてないしここまで良い物を貰える程の者では……」💦
アメリカ「なに言ってるんだよ!お前はオレの妻なんだ。それだけで充分ここまで大切にされる理由になる!」
日帝「そ、そうなのか?………」
フランス「うーん……まだアメリカの妻として、私達一家の一員としてここで生活するっていう実感がちゃんとわいてないのかもかしらね……
お城を見て回ればこういうのはここの住人にとって普通っていう認識になるはずよ」
日帝「そ、そうですか……なんだかすみません……面目ございません…………」
アメリカ「しょーがねーよ❗時間が解決してくれるぜ、きっと❗」
その後、俺は広い城内を身近な場所だけとりあえず紹介してもらった。その他の場所は城が広すぎて今日中に紹介しきれないので明日から教えてもらえることになった。
ということで、今日教えてもらえるところを案内し終わった今、フランス様がここぞというようなとてもワクワクした様子で先ほど案内された俺の専用のクローゼットに導かれた。
そこは紹介された時、アメリカが事前に用意してくれていたこちらで着られている衣類の、男でも女でも身に付けられる様なデザインの上質なコートや寝巻きや帽子や靴が沢山ではないがそこそこの数があった。
そしてわざわざ俺の故郷の衣類や履き物を取り寄せてくれていたらしく、それらも飾るようにしまわれていた。
アメリカは近いうちに俺の服等を一緒に買いに行きたいと思っているらしい。これらはそれまでの間にこちらの服装に慣れる用のもあって用意してくれたらしい。
正直、俺はこれだけで良いと言ったがフランス様にもアメリカにも、もっと自分の好みが表れた物を見に行こうと言われ、その時俺達は近々一緒に買い物に行く約束をした。
……………正直少し楽しみだ……
さて、話を戻すがフランス様に導かれ、クローゼットの扉を開くと正面のまっすぐ先の奥に、カーテンで何かが隠されて飾られていた。
フランス「ウフフフフッ♪︎この時をずっと待っていたの。
あなたに見せるのをずっと楽しみにしていたの!
我が家に嫁いでくれたあなたへの、私からのプレゼントよ!
………気に入ってくれるかしら」
シャー……
……そこにあったのは、俺の故郷の伝統服であり、俺がよく着ている服の形とよく似ている………着物の様な形をしたドレスだった。
帯の様なリボンは、俺が大好きな故郷の花……桜の様な色と形をしている。
襟や袖も着物の様な形をしており、帯から下は袴の様な形をしている。
優しい彩りをしたその服は親近感があるので、この服に興味が湧き自然に早く着たいと思えた。
日帝「………フランス様、これは………」
フランス「うふふっ、どうかしら?
いきなりこちらの服は慣れないでしょうし、あなたが寂しい思いをしてしまうかもしれないと思って………余計なお世話だったかしら……」
日帝「そんな……………とても素敵な服ですよ!とても綺麗で……
ありがとうございますっ!とっても嬉しいです!!///」
フランス「よかったぁ//、ちょっと喜んでもらえるか不安だったの。
気に入ってもらえたみたいで私も嬉しいわ、ありがとう!」(*´▽`*)
日帝「………これ、もしかしてフランス様の手作りなのですか?」
フランス「もちろんよ❗✨」
日帝「やっぱり❗フランス様はファッションや芸術やその物作りがとてもお好きだと聞いていたのでもしかしてと思ったのです。
こんなに綺麗な物を……お心遣いも感謝します!/// 」
フランス「いいのよ、半分私が好きでこだわって楽しんでいたらこうなっていた様なものだし、本当に気に入ってもらえて嬉しいわ///
このドレスは軽いから身軽に動けるし、寝巻きや部屋着や外に着ていくこともできるわよ。冬には内側がモコモコの布でできた物を贈るわね! 」
日帝「ありがとうございます!大切にさせていただきます!」
アメリカ「さっそく着替えてみたらどうだ?」
日帝「うん///」わくわく
アメリカ「……………………………////(わぁ~///可愛い////)」じ~
日帝「ぇ、えっと……どうですか? 」
フランス「うん、うん!凄く良いわ!どこか苦しいところやキツイところはない?」
日帝「いえ!とても着やすいし、着心地も良いです!本当にありがとうございます!大切にさせていただきます!///」✨
フランス「えぇ、ありがとう!汚れもとれやすい布だから好きなだけ着てちょうだいね!
って、ほらアメリカ❗眺めるだけじゃなくて何か言ってあげなさいよ❗」
アメリカ「ぇっ、えぇ⁉️いや、その………えっと…………可愛い以外になんて言えば///………
その………すっごく綺麗だし可愛いし素敵だよっ‼️//」
日帝「……////、ありがとう////……」
そうしてその日の城内の案内が終わった。
日帝「あ、あの……そういえば社交界で俺とアメリカが結婚するっていうお披露目パーティー的なものはあるのか?」
アメリカ「ん?あぁっそうだなその事とかもお前に伝えないとな。
実はそういうのまだちゃんとやるかどうか決まってないんだ」
日帝「えぇ⁉️」
アメリカ「いやもう実質近々やる的なことはもう確定してるんだけど……
ほら、いきなり住んできた世界が違うようなお前とオレがいきなり結婚しますなんて聞いて周りは受け入れるかなんてあやしいだろ?」
日帝「そ、そうなのか?」
アメリカ「かたっくるしいヤツもいるから、そんなやつらを前にオレの隣にお前がいなきゃならないんだ。
ちょっとでも何かあったら絶対嫌味とか言われる……」
日帝「つまり俺が粗相しないようにこちらの礼儀作法を徹底的に身につけておかないといけないということか……」
フランス「コラアメリカ!!もう少しオブラートに伝えなさい!!只でさえ日帝さんは今こちらのことに慣れようと頑張ってるのにそんな重圧なプレッシャーになるようなことを」💢
アメリカ「あぁっごめん日帝!(汗)そういうつもりは無かったんだ!勿論オレ達の結婚の発表は日帝の調子とかがしっかり整った後でいいんだ!
充分備わった後に報告してもまだ遅くないし何も問題は無いから、日帝は何も気にしなくていいし焦らなくていいからな!」
日帝「そうか……ありがとう。でもお前という大貴族の次期当主の妻となったからには、すぐに公衆の面前でもお前の隣に居られるように成らなくてはだな……」
アメリカ「うん……でも本当に無理はするなよ?
オレは周りがどうとかより日帝が1番大切なんだ」
日帝「……わかった、ありがとう///」
そうして、その日と翌日にイギリス家の城の案内は終わり日帝は本格的にこの貴族の一員となるべく動き始めることになりました。
おまけ❗↓
投稿期間が空いてしまい申し訳ございません!m(__)m
待っていた方々も、すみません!お待たせしました!
作者より