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もちもちうさぎ
381
らび
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15
後日。
ふたりは警察署で偶然鉢合わせた。
「あ」
「…おう」
ふたりして同時に目を逸らした。
なんとなく気まずい。
お互いに何を喋ればいいのか分からなくなって、しばらく突っ立っていた。
最初に顔を上げたのはらんだった。
「このまえ…ありがと。助けてくれて」
「別に。偶然だし。」
「そっか」
じゃあ、と歩いていこうとしたらんの腕をいるまがとっさに掴む。
「なに?」
「…もう、危ないことすんなよ。」
「え?」
「できれば…俺の目の届くとこにいろ」
「…んぇっ!?」
振り向くと、いるまは意外にもらんの目をまっすぐ見ていた。
「それって…」
「お前おてんばだからな」
「はぁっ!?」
いるまはにやりと笑うとさっさと歩いていってしまう。
「一言余計だし」
らんは眉をひそめて呟きながら、ふいっと反対方向に駆け出した。
それからというもの。
いるまの態度が目に見えて分かりやすく変わった。
現場でガタッとなにかが音を立てれば、
「下がれ」
とらんを引き寄せ、常にらんを庇える位置に動く。
らんが「あっち調べてくる」と言えば、
「俺も行く」
と速攻ついて行く。
それになにより、らんが「これがおかしい」と言えば、
「…わかった。」
と頭ごなしに否定しなくなった。
その変化はらんも気づいていたし、当然、まわりの刑事たちも気づいていた。
「先輩、最近いるまが気持ち悪いんですけど」
「気持ち悪いって笑 でも確かにらんちゃんに甘くなったよね」
「甘いっていうか……過保護?笑」
「いるまのくせに」
「まあまあ。いるまくんなりに心配してるんじゃないの?」
「…そうかな」
「だってさ、このまえらんちゃんが危ない目にあったとき、いるまくんがなんて言ってたか知ってる?」
「?」
「泣いて欲しくないってさ」
「あぁ、言ってた言ってた笑」
「まさかあのいるまくんがとは思ったけど。」
「え?それ、ほんとにいるまが?」
「そだよ。なんだかんだ優しいよね」
ぽかんと開いた口が塞がらないらんと、それを見てクスクスと笑う刑事さんたち。
それを聞いてから、らんも少しずつ、いるまに対しての言葉を考えるようになった。
いるまが夜まで資料と睨み合ってるのを見ると、
「…これ、あげる」
と、ことりとホットミルクを机に置いていく。
現場で変な不安を感じたときは、
「いるま」
と袖をちょこんと掴む。
自分が感じた違和感も、
「ここがおかしいから、こう!」
じゃなくて、
「これが怪しいから調べて」
と言うようになった。
すこしずつ、すこしずつお互いに歩み寄るようになりーーー
いつのまにか、らんが違和感を探し、いるまが証拠にする、最強のペアとして有名になっていったのだった。
うわすごいビミョいな😭
めちゃつづく。
コメント
1件
読了〜!めっちゃときめいた😭💕「俺の目の届くとこにいろ」、照れ隠しに「おてんば」って返すとこ最高じゃない?笑 刑事さんたちの「泣いて欲しくないってさ」もエモすぎる…!ホットミルク置いてくらんちゃんも可愛いし、いつのまにか最強ペアになってるの尊い🥺✨続きも待ってるよ〜!!