結局、自分は何もできなかった。いや…何もしなかったんだ。君を心配するふりをして自分に標的を変えさせないようにしていただけだ。今ならそう言える。
[うわっキッもウソじゃないんだwかまってちゃんやんw]
そう言われてた君の気持ちを理解していたフリだったんだ。結局その日は帰った。それから毎回塾の時に君はいじめられてたよね。自分はそばにいるだけで、何もしてあげなかった。隣にいただけだった。けど君は
[そばにいてくれるだけで嬉しいよ。]
そういった。なんかこんなに気を使われてるのに何もできない自分に腹が立って
[先生に相談してみよう?]
と言ってしまった。やっぱり頼ることができる大人の中で一番安心出来るのは先生だから。
[先生に相談するよ]
そういった。こういうとき先生はどのようにするのか気になってついていこうとした。けど…
[次のときでいい?]
[いつでもいいよ。…うちのことじゃないからさ、自分の 行ける! って思えるときでいいんだよ?]
と言って今日は取り敢えず帰った。
次の塾のとき、先生に話したら、
[注意してみるね。またなんかあったら言って!]
そう先生は言った。けど、どうせ変わらないだろうと自分は思った。何回も見てきてる光景だからわかる。この人は本当に注意するだけだっということに。いじめ問題は大きくならないと問題視されない。それを自分は知ってたから、
[ねぇ、先生に頼りっぱなしじゃなんか気に食わなくない?]
[まぁ…ね]
君も不満を持っていた。
だからその出来事を全て記録した。会話を録音したり、ノートに書いたり、いじめで壊されたものはそのままにして、…とことん追求した。逃げられないように。自分の友達を傷つけたことは重いことだと思い知らせるように塾に通った。
数カ月った頃急にいじめがなくなった。親と面談をしたらしい。…結局自分達が作ったこの証拠は何の役にも立たなかったけど、君が無事で良かったと思った。
後、この話の数年後になるんだけど…急に塾に[心の相談]っていうのが貼られた。2人で
[今かよw]って笑った
君がまた、笑うことができるようになって嬉しいな。
無知な自分へ
正解は自分のためだけにあるわけじゃないんだぞ。失敗してもいいから友と共に人生を歩きなさい。
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