テラーノベル
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その夜、村の集会場で小さな宴が開かれていた。
花子の結婚式はなんとか無事に終わり、そして一朗も助かった。
笑いと涙と酒に包まれ、村人たちは口々にこう言った。
「太郎はやっぱり嘘をつかない男だ!」
「わがままだけど、やるときはやるな!」
太郎は照れくさそうに頭をかきながらも、胸を張った。
「当たり前だろ! オレは太郎だぞ!」
花子は新郎の隣で幸せそうに笑い、一郎は杯を掲げる。
「太郎、これからもお前とは喧嘩しながらも笑って生きていきたい」
「ふん、当然だ! オレとお前は一生の友だ!」
月明かりが差し込む窓の外、静かな夜風が流れていた。
村にとって、この出来事は永遠に語り継がれる“走れ太郎の物語“となった。
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