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【花開くラケットは淡い恋の色】
著・無名
[Character]
[鈴鹿未来(すずか みく)]
小学5年生,テニスが好きな元気な女の子
初めて同じクラスになった拓哉にひかれて…!?
[大林拓哉(おおばやし たくや)]
クラスのムードメーカーの男の子
元気で運動神経抜群な人気者
[蜂谷南雲(はちたに なぐも)]
拓哉の幼なじみで一番の仲良し
拓哉に近づく未来に嫉妬して…?
[愛菜咲(あいな さき)]
未来の親友で拓哉を敵視している
メイクの達人で家が着付け屋をしている
[Prologue]
[第一話,赤信号]
変わらない日々
交差点の桜の花びらを踏みつけて今日を生きる
班の副班長になってしまった事を今でも後悔してる
嫌でも人の後ろ姿を見なきゃいけない
教室前には新しいクラス表が
未来)…2組か
教室に入るとすでに誰かがいた
確かこの子は…愛菜咲
2年生の時同じクラスになったことがあったがほとんど喋らなかった
忘れてるかな…
咲)んむぅ…あ!未来ちゃん!久しぶりい!
未来)え!?…覚えててくれたんですが?
咲)モチのロン!
と言いつつピースをする彼女が少し眩しく見えた
咲)げ拓哉も一緒!?
拓哉)げとはなんだげとは!
咲)だってやなんだもん!てか南雲は?
拓哉)1組
咲)あちゃ〜絶対嫉妬してくるんやん…
拓哉)まぁまぁ
南雲…?
まぁ知らないでもいいや
そんな事思いながら
席に座る
前の席に拓哉さんが座る
未来)よろしくです…
拓哉)ん!よろしく!
ニカっと笑う彼に少しドキッとしてしまったのはまた別の話だ
放課後が来るのはあっという間だった
決まった委員会、保体委員の教室である4年2組に向かう
まさか拓哉さんと一緒になるとは…
そこからの記憶はほとんどない
校門へ行くと咲ちゃんの姿が
咲)お〜い!一緒に帰ろ!
校門を出てすぐの横断歩道
もう少し暑いと感じるほどのおかしな季節
未来)え、?
横断歩道の反対側
知らない女の子がこちらをじーっと睨んでる
未来)ッ…
その顔は恐ろしく怒りに満ちており恨みの感情さえ覚えた
咲)こらぁ!南雲睨むんじゃないよ〜!
咲ちゃんが言い返しているが少しまだあの目が脳に残る
赤信号が変わる瞬間彼女は奥の細い道に消えていった
家に帰ってアルバムを引き出してくる
未来)4年…4年…あった
確かに南雲さんの隣には必ず拓哉がいた
ずっと一緒だったらしい
未来)…
すぐにアルバムを閉じてテニス教室へ向かった
先生)いらっしゃいそれじゃあ皆集まって!
皆)はい!
もうすぐ地方大会を控えているので少しピリピリした雰囲気を横目に一人走っていた
私が次に大会にでるのは次の春の県大会だから何にも関係ない…はず
終わってからもあの目は離れることなく私を見ていた
家に帰ってゲーム画面を開く
愉快な音楽と共に温かな自然と動物が映し出される
涙を流したのは誰にも言えない
[次回・蝶の私]