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※攻:ゆあん 受:じゃぱぱ
※「じゃぱぱさん以外」 『じゃぱぱ』
※じゃぱのあ要素あり
※たつのあ要素あり
※うりじゃぱ要素あり
・あまり攻受関係ないです。
・一応ゆあじゃぱだけど,友情っぽい
______________⏬
俺からしたら,
彼は可愛い子で
少し生意気なとこもあるけど
そこも“可愛いから”という理由ができて許せてしまう。
そんな彼と出逢ったのは
あの公園で。
外の空気を吸おうと思い,
俺のお気に入りの公園へ足を歩ませて
入り口を通って
冷えたベンチに腰掛けて
夜空を見上げた。
季節は冬
かじかむ手に息を吹き掛けながら擦る。
少しして
気付いたのだけれど
奥の左辺りに人影を感じた。
いや,
別に人影を感じるなんて
珍しい事でもない
そこそこには,人気の場所だったし
けど
異様に気になってしまっては,
無意識に
近寄って
声を掛けた。
『あのッ…大丈夫ですか,?』
彼の近くにもベンチはあるはずなのに,
そのベンチに座らず,
まるで
“見られたくない”かのように,
その場でしゃがみ込み
僅かだけれど
泣き声を漏らしていた。
まるで昔の自分を見てるみたいで,
ほっとけず。
「ッ……」
『あ,すいませんッ!…余計なお世話を』
「お,俺ッ……」
「良い感じだと思ってた人ッ…に,」
それ聞いてしまって,
何もなかった素振りで去る事もできず
いつの間にか同情して,
自分まで,過去のあの苦い思い出がフラッシュバックし苦しくなっていた。
_3年前〉
なんとなく,
気付いてはいた。
俺の親友と
彼女は,
だと。
別に相談相手にされた事も
打ち明けられた事も
1度もなかったけど,
2人の瞳がそうだと語ってるように
見えて,
眩しくて,俺にとっては苦痛でしかなく
「楽しみやなァ~,卒業旅行」
『だな,!』
『ってかもう卒業間近か,』
「あまりにも早かったなァ」
『ほんとほんとッ』
また季節は冬で,
親友の“たっつん”と雪積もる校舎の外を見ては
2人して
寒い寒い言いながら,
今までの青春を振り返って
「そや,進展あったん,?」
『全然』
「…そっかァ」
「まぁ,まだいけるやろ,!」
『凄い自信だな……笑』
「探しましたよ,!」
『のあさん,!』
「…ッ,/」
『たっつん,?』
『どうした,?』
「あ,あの…じゃぱぱさん,」
『ん,?』
「たっつんさんをお借りして良いですか,?」
「少しだけ話したくて」
『うん,良いよ』
この時の彼女の表情といったら,
何だか,いつも以上に可愛い顔をして
たっつんもたっつんで,
今まで見たことないぐらいに
カッコいい顔してた。
まるで,
何かを決心したかのように。
鈍感ならどれだけ助かったのか,
そして,
のあさんとたっつんが恋人関係になり
それを俺が知れたのは
卒業して半年過ぎた頃。
ああ,
やっぱりか
それから,
知らぬ間に時が経って
現在に至る。
結局,卒業旅行の件は
元々
のあさん,たっつん,俺,うり,
このメンバーで行く予定だったけど
早めの内に
俺は耐えられなくなり,抜けて行かず
まぁ,
俺の事は良いんだ
とにかく,目の前の彼の背中を擦り
落ち着かせなければ
今ならヒーローになれる気もしてくる。
『きっと誰も悪くなかったんですよ…』
でも
口から出るのは,全て
自分に言い聞かせるような含みの
言葉ばかり。
ああ,
情けない。
良い人の顔しながら,結局自分の事ばかりしか考えてない。
「ありがとうございますッ,」
『そんな大したことしてないですし,』
『俺が好きで,やってるだけですから…』
彼の目は
赤く腫れて,
まだうるうるしていた。
凄く,
胸が痛んだ。
だから,
何故なのかは知らないけど,
この彼とはマジで初対面なのに……
『嫌だったら,言って』
また異様に,
彼を抱きしめてあげたくなった。
ってか抱きしめちゃったけど。
「…可笑しいっすね,」
「貴方とは,初対面なのに…凄い,今落ち着いてます……」
それ言われて,
選択は間違えてなかったんだ
と思えた。
俺自身も嫌な感じしなかったし,
もしかして……
運命の相手は彼なのかな,?って
これを今の彼に言ってみれば,
きっと分かりやすく動揺してくれるだろうな
あれから,
ゆあんくんとは仲の良い友人にまで
なり,楽しく過ごせている。
最近ではたっつん達とも
顔を合わせれるぐらいにはなってきた。
あんなに“気まずい”だとか,勝手に抱いて
先延ばししてた癖に
こんなにも簡単に戻れちゃうんだ…と再確認した。
今の俺には
恋愛はまだ良いかな,
出逢いがあったとしても…
_数日後〉(おまけ)
「じゃぱぱァ~~」
「元気してたかァ~~~,!!」
(抱付)
『うりィ,!!会いたかったよォ,!』
「ってかよッ,何で卒業旅行キャンセルしたんだ,?」
『お邪魔かなと思って』
「あ~~」
「のあさん達の事ね,」
『うりは行ったんだっけ,?』
「おう,!」
「クソッ飯美味かったぞ」
「…じゃぱぱによォ,!あそこ見てほしかったなァ」
『あの有名なとこだっけ,?』
『カップルに人気の』
「分かってんじゃァん~」
『でもさ,あんまりにも絵にならなくね,?』
『俺達だけ浮いちゃいそう』
「は,」
「浮いても堂々としてれば良いんだよ,!」
『それほぼ告白じゃんッ…笑』
(手握)
「そうだけど,?」
『えッ』
『え,い,いつから……』
「マジで気付いてなかったのかよ」