インフルでしんどくて物語あげれないので自分のpixiv作品引っ張ってきました
ワンクッション
キャラ崩壊、口調迷子、捏造注意
BLっちゃBLです
それでもいいかたはどうぞ
小柳「は、は、…」
小柳ロウは悪夢を見た
それもかなりリアル
VTAの時の夢だった
昔の星導も俺のことを忘れてしまう夢
〈さようなら〉と一番言われたくない、記憶をなくしたやつに言われた
せめて記憶の中のあいつには忘れてほしくない
頬を伝う汗、荒い呼吸
気分がいいとはとてもいえない
今小柳の頭の中ではVTAの時の記憶がエンドレスループ再生されている
小柳「はぁ、くそ…」
と小柳は髪の毛を片手でくしゃりと掴みながらそう呟いた
小柳のオトモは布団の上で寝っ転がって暇そうにしていたので撫でてやると満足げな顔をしていた
たまに愛想いいんだよな、こいつ
そこから30分ほどして漸く起きる上がる気になった小柳は自分のクローゼットへと向かった
そして取り出したのはいつもの服ではなく、VTAの服だった
小柳は、その服に袖を通し鏡の自分を見て自身を嘲笑った
小柳「は、…何してんだ俺」
何故袖を通したかはわからない、でも今はあの時の記憶が離れていってしまう気がして怖かった
この服を脱ごう
そう思った時メールがきた
小柳「あ?誰…」
休日の真っ昼間にメールをしてくるやつは多分まぁゲームの誘いだろう
そう思いメールを開くと
星導「今から小柳くんの家、行ってもいいですか?」
星導からだった
小柳「は、なに今からあいつ来んの?」
しかも今からとつけているあたりもうすでに近くにいるのだろう
とりあえず服を着替え星導を待つことにした
いつのまにかオトモは俺のそばを離れてリビングのソファの上で寝っ転がっていた
自由すぎんだろこいつ
ピンポーンとチャイムがなり、でると星導がいた
片手にはケーキ屋の箱
珍しく、お土産を持ってきたらしい
小柳「なんのよう」
星導「御茶会議でもしようかなと、早く入れてください」
小柳「…別にいいけど、俺の部屋には入るなよ」
星導「いいですけど、なんでですか?」
VTAの時の服が散らかってます、なんて死んでもいえない
小柳「別に、なんでもいいだろ」
星導「そうですか、じゃあお邪魔します」
星導を部屋に入れた
入った直後俺のオトモがすぐに起き上がって星導と共にソファへと向かった
星導「もしかしてさっきまで寝てました?」
とオトモを抱えた星導が言う
小柳「そーだけど、なんで」
星導「え、だって寝癖ついてますよ」
といって星導は自分の後頭部を指すように言った
小柳「…そ」
というと星導は俺の横を素通りしソファに座ってオトモと戯れ始めた
そういえば、起きて汗かいてたのに風呂入ってねぇな
入るか
そう思って小柳はソファで俺のオトモとくつろいでる星導の元に行った
小柳「…風呂入ってくる」
星導「え?今からですか」
小柳「そーだけど」
星導「まぁいいですけど、早くしてくださいね」
というと星導はまた俺のオトモと遊びだした
こいつほんとに何しにきた
星導「あ、小柳くんがお風呂に入ってる間にお手洗いお借りしてもいいですか?」
小柳「好きにしろ」
星導「ありがとうございます」
小柳「んじゃ、入ってくる」
といって着替えを寝室にとりに行った
さっきたまたま小柳くんの家の近くにきたから小柳くんの家に突撃したら彼は寝起きだったらしい
髪の毛には寝癖がついていた
でも寝起きの割にいつものテンションだった
小柳くんが本気で寝起きなら風呂に入る、なんて絶対に言わない
理由はめんどくさいから
お手洗い行こうかな、と思い立ちあがろうとすると小柳くんのオトモが擦り寄ってきたので触るのをやめる
うちのオトモもこのぐらい愛想があってもいいんですけどね
…そういえば小柳くん起きてから何をしてたんだろ、とか考えながら小柳くんのオトモを触っているとオトモが突然立ち上がり、廊下の方へとことこ歩いて行った
星導「あ、もういいんですか?」
ときくとオトモは俺が座ってるソファの周りをくるくる回った後チラチラと後ろを向きながら廊下のドアの方へ歩いて行った
ついてこい、ってことですかね
と思い俺はついて行くことにした
廊下を歩いていると小柳くんがいる浴室を素通りしその奥にある小柳くんの寝室へと向かっていった
そこ、入っちゃダメって言われてるんですけどね
とか考えてると小柳くんのオトモがドアノブめがけて飛びかかり器用に寝室のドアを開けた
星導「かしこいですね」
というと小柳くんのオトモは寝室のなかに走って行った
するとニャーンと一言鳴いた、多分呼ばれてるんだろう
俺は廊下をなるべく足音を立てないように歩いて寝室に入ると、小柳くんのベッドの上に広がっていたのは
星導「これ、は…VTAの時の服…ですか」
なぜ、彼がこんなものを出しているのだろう
整頓してた?いや、他のものはハンガーにかけて綺麗にしまってあるしそれはないだろう
じゃあなぜ?とか考えているとシャツのボタンが開いていることに気がついた
星導「もしかして…さっき着てた?え、これきてましたよね?」
え、あの小柳くんが?
なんかありましたっけ?
成人式的な何か
とか思ってリトやイッテツからのメールを確認したがそれらしいものは一つもない
なら何故?
…彼はあまり過去に縋るようなタイプには見えない
かといってコスプレするような趣味は持ち合わせていないだろう
じゃあなぜ…?
いや、もしかしたら自分が知らないだけで彼はかなり過去に縋るタイプなのかもしれない
何故縋る必要があるのか
いや、縋らせてしまったのは自分自身のせいなのではないか
彼を忘れてしまったのは自分だ
…あまり想像はできないが彼が忘れられたくないがために、縋るためにこれを着たのだとしたら納得してしまう自分がいる
とか考えてたら小柳くんがもうそろそろ出てくることを思い出して、小柳くんのオトモを抱えて部屋から急いで出た
風呂で考え事をした
次あいつに忘れられたらあいつの中の俺は完全に死ぬんだろうか、と
柄にもなく考えていた
それと同時に昔の話を思い出した
昔星導と喧嘩をした
星導がエイプリルフールの時に俺を忘れたフリをして俺がキレてガチ喧嘩に発展した話
それを宇佐美とイッテツが宥めに宥めて漸く互いに謝るときの話
晶〈ぴょん…ごめんなさい〉
小柳〈んや、俺もやりすぎたごめん〉
といい互いに謝罪をした
すると星導はおずおずと
晶〈俺に___られて傷つきました?〉
と聞いてきた
傷ついたのは確かだ、でもそれを悟られたらバカにされるので
小柳〈は、何言ってんだよばーか〉
と笑顔で返したのは今でも覚えている
でもあいつは忘れたのかこの思い出を
本気で忘れられるって案外辛いんだな
まぁ、嘘でも割とメンタルにヒビ入ったけど
小柳「は、乱されすぎだろ」
と自分を自嘲して風呂をでた
部屋に戻ると星導は変わらずオトモと戯れていた
ただ少し先ほどと違うのは星導の目線の先はオトモじゃなくて俺だということ
小柳「なに…」
星導「…別に」
何もないのにジロジロ見られるのは他人の目線を嫌う小柳からしたらあまりいい気分ではないだろう
でも小柳はそれを無視して星導が持ってきたケーキの箱を冷蔵庫から取り出す
小柳「星導、何飲む?」
星導「え、何があります?」
小柳「コーラ」
星導「じゃあそれで」
小柳「は、デブじゃん」
星導「カロリーは全部宇宙に流すので大丈夫です」
小柳「便利すぎるだろ」
星導「なんかこれ御茶会議みたいですね」
小柳「コーラだけどな」
とか話しながらコーラをコップに注ぐ
星導とこの後なんのゲームしようかとか考えながら
星導「小柳くん、次はもう誰も____たりしませんから」
ピタリとコーラを注ぐ手が止まる
小柳くんがコップにコーラを注ぐ
星導「小柳くん、次はもう誰も___たりしませんから」
…なんとなく言葉をかけなければならない気がした
この言葉をかけた後、小柳くんはピタリと止まった
小柳「そーかよ」
と半笑いで言った
星導「__られて俺のこと、嫌いになりました?」
というと小柳は少し驚いた顔をした
それはそうだろう
普段そんなこと聞くような性格じゃないし
小柳「は、何言ってんだよばーか」
と鼻で笑われた
でも彼はとても満足そうだった
コーラを注いでいると星導は
星導「小柳くんが、次はもう誰も__たりしませんから」
と言ってきた
この発言を突然してくるということは多分寝室を見たのだろう
案内したのは俺のオトモか
とか考える
とりあえず何か言葉を返さねば
小柳「そーかよ」
と少し嬉しさを含んだ声で言った
すると星導は
星導「____られて俺のこと嫌いになりました?」
という
驚いた、今のお前もそんなこと言うのかと
小柳「何言ってんだよ、ばーか」
と半笑いで言ってやった
とある狼と蛸の御茶会議
この曲めちゃ好きなんですよねー
好きな方いたら仲良くしたい…
それでは対あり
コメント
13件
とある狼と蛸の御茶会議?そんな曲あるんや!聞いてみよぉ~!なんて思った私がいました。 全然知ってる曲やった…(*T^T)一時期ドはまりした曲やんけぇ…これもみにゃとのせいy…(((((((((
マジ神すぎます。天才ですか、、、?!?