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不思議な国のアリス

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不思議な国のアリス

4 - 第4話

2025年01月08日

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ハートの城に着いた

薔薇園だろうか、辺りに様々な薔薇が咲き誇っている

「わぁ…」

城に入って、しばらく進んだ

綺麗な回廊を通ろうとしたらふと人影に気づいた

少し構えて近づくと

「やぁ、アリス」

人影…クリスが居た

「審判の時だ…なーんてね」

「君は悪い事をしてないし、帰るだけなんでしょ?」

「女王は優しいからね、君を帰してくれるかも」

「そうなんだ」

「さあ、通って」

「うん」

「ところで、何でいるの?」

「遊びに来たんだよ」

「仲良しなんだね」

「そうだよ、僕は帽子屋の助手だからね」

「そう」

回廊を通った後、振り向くとクリスは居なかった

「…?何だったんだろ」

「まぁいいか、行こ」

しばらく進んで、広い所に出た

「え…嘘、迷った?」

「お前は迷って無い」

声がした方を向くと誰かが玉座に座って居た

「私はハートの女王」

「お前、ジェビルが連れて来たんだろう」

「帽子屋の助手から聞いている」

「お前は何も悪い事をしていないと」

「だがお前が悪くなくても、私はやらなくてはいけない事がある」

「それは…」

「お前を殺す事だ」

女王は素早く斧を持ちアリスの方に振り回した

「ちょ、ちょっと待って下さい!」

女王は不思議そうな顔をした

「何故?何故そんな事をする必要がある」

「そ、れは…話し合いをする為です」

「そんなの、戦う途中ですれば良いだろ」

「私には出来ませんよ、戦った事ないんですよ?!」

女王が瞬時に近付いて斧をアリスの首に振りかざそうとした瞬間

「ストップ、ストーップ!」

少し大きな声が聞こえた

見るとクリスが女王と私の間に入って居た

「ちょっと、二人とも落ち着いて」

「おい、どけ」

女王がクリスの肩に触れる

「嫌だ、アリスは何もしてないよ」

「だがな…」

「アリスは何もしてない、ね?」

「さっきアリスの首を切ろうとしてたでしょ?駄目だよ」

「また攻撃したらぎゅってしないからね」

「う…それは嫌」

「でしょ、もうしないでって約束する?」

「する」

「守ってね、絶対に」

「あぁ、分かった」

少し笑うと、クリスがこっちを向いた

「安心してアリス、 もう大丈夫だからね」

「ありがとう…ところで」

「何で抱き締められてるの?」

女王の腕の中にクリスはすっぽりと収まっている

「もう攻撃はしないと思うよ」

「分かってるよ、でも」

「何か…すっごい睨まれてるような気が」

「気のせいだと思うけどな」

「どうやって帰ったらいいの?」

「それは君が一番知ってると思うけど」

「ねぇアリス、本ではどうやって帰ったんだっけ?」

「それは…城の中にある扉の鍵穴の中に入ると帰れる」

「そうだね、じゃあその扉は何処にあるの?」

「玉座の裏 」

「そっか、玉座動かすの手伝って」

「おう」

玉座の裏には扉があった

「小さくなる小瓶持ってるよ」

「ありがとう」

小瓶の中身を飲み干すと、体がどんどん小さくなった

「これなら通れる、ありがとう」

「どういたしまして、アリス」

「じゃあ待た」

「じゃあね」

鍵穴の中に入って進んだ

しばらく進んでいると光が見えた

光に飛び込んだ

「っ…かひゅ」

「ごほっげほげほ、はぁ」

目が覚めると病院の部屋に居た

横を見ると点滴と、私を見て驚いた看護師が居た

「目覚めましたか!待っててください、今医者を呼びます」

医者が来て、話してくれた

私が車に轢かれた時、生死をさまよったらしく色んな感覚が麻痺していた為今日目覚めなければ死んでいたと言われた

「…そうですか」

「死にかけたんですね、私」

「そうです、しばらくは入院ですね」

「そうですか…」

「それでは」

看護師と医者は部屋から出た

「また会えたらいいな」

「…あれ、私何を思い出そうとしたんだっけ?」

「まぁいいか、よし」

「リハビリ頑張るぞ!」

私は明日の事を考えた

不思議な国のアリス

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