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僕は目を閉じて、彼女にキスをした。
それから、スマホを開いて設定を開き、壁紙を彼女の好きな向日葵に変える。パスコードを自分の誕生日にする。
寒い朝焼けの空に、ドアのベルのおとが響いた。
僕は霧のかかるその世界で久しぶりに息が詰まらなかった。
好きだよ。
ドアノブにゆっくりと刺したのは、繁殖しすぎたアイビーに僕の香水をつけたものだ。
花は僕の代わりに話してくれるのかもしれない。