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拝啓世界で1番大切な君へ。
これを読んでるってことは僕はもう君の横に居ないってことだね。
今、どんな顔してるかな?君は泣き虫だからボロボロに泣いてるかな?
まぁそこも可愛いんだけど。
悔しいな。
君の夫として生きたかったんだけどな。
とにかく今は君に前向きになってほしい。
だからこの機会に僕達の思い出振り返ってみようかな?でもこれっきり僕のこと忘れてね。頼んだよ。
じゃあ振り返っていこっか。出会ったのは5年前くらいだったかな?僕が高3の時で君は…覚えてないや。 ごめんね、 薬の副作用で記憶が曖昧になってるんだ。
大切な君との記憶は全部覚えてたいんだけどなぁ。
あ、話逸らしちゃったね。じゃあ話戻すね。
君と出会ってからさらに学校が楽しくなった。君が一緒に居てくれるおかげで大学受験に受かることが出来たし、後輩の友達もできた。だから、毎日が活気に溢れてた。
今考えると僕は出会った瞬間から惹かれていたんだろうね。
皆と喋ってる時は笑顔しか見せない君だけど、たまにどこか遠くをみていてその横顔に惹かれたな。
告白したのは僕からだったよね。
花火大会の時でその時の君の浴衣姿、誰よりも可愛かった。
誰にも見せたくないと思った。
僕の傍に居て欲しいって思った。
告白の時の台詞は忘れちゃったけど、君が耳を真っ赤にしてたのは覚えてるよ。笑
付き合って2回目のデートした時さ、手繋いだよね。君の手柔らかいし、ちっちゃくてさ、これが女の子の手かーと思った。その後は、あんまり覚えてないな。キスまではしたかな?
あーあ、1番覚えてたいところなのにな。
でもこれだけははっきり覚えてる。
君は僕の大切な人で。
命を賭けてでも守りたいと思った人で、
笑顔が眩しくて、
気遣いができて、
ちょっと腹黒で、
不器用なところもあったけど、
そこが愛おしくて仕方なかった。
覚えてて。
君が僕のことを忘れる時が来たとしても見守ってるから。
違う形でそばに居るから。ずっと。
幸せになってね。愛しい僕の元恋人さん。