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なおです!
投稿が遅れてしまい申し訳御座いません!
入学式があって、色々と忙しく、
時間が取れませんでした。
ですので、これからは一寸投稿頻度が下がります。
私の小説を楽しみにしている方は申し訳御座いません。
久々の小説、御楽しみ下さい!
スタート!
最近頭が痛い。
頭蓋骨にパリパリとヒビが入る様な、
そんな痛さだった。
何故、
何時からなのだろう?
心の奥底が、グツグツと煮えたぎる様な、
パリんと硝子が割れる様な、
此の、
感情は。
「国木田さん!資料作り、終わりました!」
「嗚呼、有難う」
「何時も早くて助かる。」
「有難う御座います!!」
嗚呼、その笑顔を私以外に魅せないで。
「……っ嗚呼」
ほら、堕ちた。
君のせいだよ。
ヒビが、どんどん悪化した感覚がした。
「谷崎さん〜!この後、買い物行きませんか?」
「いいよ!」
ねぇ、だから、
其の笑顔は辞めて。
其の、皆を惹き付ける様な笑顔を。
「おい!太宰!」
「仕事は終わったのか!?」
「……んもぉ〜!国木田くんは五月蝿いなぁ!」
「貴様が真面目にやらないからだろうが!」
耳鳴りが酷くなる。
「敦くん」
「何ですか?太宰さん」
「君は、私の事好き?」
「え?好きに決まってるじゃないですか」
「本当に?」
「はい、本当です」
少し、安心、
「敦〜駄菓子買いに行こ〜」
「あ!は〜い!」
出来ないや。
私には目もくれない その横顔が、
気になって気になって。
「賢治くん!今回の依頼の件だけど……」
辞めて。やめて。
もう、こんなんなら、
家に監禁し………
……あれ?
私は、何を考えていた?
其の瞬間だったのだ。
ヒビが、脳を蝕んだのは。
なんて、酷い恋人なのだろうか。
あれだけで、嫉妬するなんて。
なんて酷い恋だ。
「太宰さ、」
「敦くん」
「っ……」
何時もと違う、闇を纏った彼の声色。
僕は、何かしてしまったのだろうか。
「君は、」
私の事、好き?
前にも聞いた言葉なのに、
何故、こんなにも恐ろしく感じるのだろうか。
「あ……だざ……」
「私は、好きかどうか聞いているのだよ」
「嗚咽を求めている訳じゃ無い」
「ご、ごめんなさ、」
「謝罪の言葉も求めていないんだよ!!!」
張り裂けた様な苦しそうな声だった。
「っ、御免ね、叫んじゃって」
「もう、大丈夫だよ、何も云わな……」
「好きですっ!!!」
「へ……」
「あっ……」
つい、心の叫びを体現してしまった。
顔に熱が籠る。
「ああっあ……」
「いいい今のは忘れてくださっ」
ふわりと優しい匂いがし、
身体を優しく包み込む者が、
今はとても嬉しく、暖かく、
安心した。
「御免……御免ね!あんな事云ってしまって」
「そうだよね……敦くんはそんな子だ!」
「私も好きだよ!愛しているよ!」
淡々と流れて行く言葉に、
僕の頭はキャパオーバーした。
「あ……の……」
「ん?どうしたんだい敦く……」
「えっと……恥ずかしい、です……」
「あっ!御免ね!」
「っ……あ、あの、」
最早恥じらいすら忘れてしまったかの様に、
言葉が出た。
「もう少し、してて欲しいと云うか……」
「〜〜!嗚呼〜可愛い!流石私の敦くん!」
今は、兎に角、
此の暖かさが欲しかった。
なんて愉快な恋だ。