⚠後半結構類司
おまけアリ👈おまけはガチガチです(深くは書いてない)
「━━━━━━━━━…え”ッ!!!???」
小さな教室の一角にオレの大きな声が響き渡った。
今は今度行う文化祭での劇の役者決めをしているのだが…
「お願いっ!もうここまできたら司くんしかいない!」
輝いた目でこちらを見つめてくるのはクラスの女子。なかなか美人で可愛いとの噂が広まっている。
「え、…いや、ちょ待ていくらなんでもこれは女子がやるもn」
「いや天馬くんメイクも似合うなんてね!これは映える顔!ウィッグしてヘアメイクしたらもう女子そのものっしょ!」
なにやら女子軍は既に盛り上がっている。
それをオレは唖然として見つめるしかない。
なぜこうなかったかと言うと少し遡ることになる。
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「おっし、次は姫役だな!女子、だれかやりたいやつ…」
「ここは姫川一択だろ!」
姫川、とはさっきオレのことを見つめてきた女子だ。
まぁオレは当然のように劇の役なんか「やりたい」なんて言う間も無くみんなに推薦されたのだが。ちなみに隣の国の王子…王道だな。これなら詰まることなくできそうだとすんなりと受け入れられた。
ぼー…っと眺めていると。
「いや、みんな待って。」
「え」
急に姫川とやらいう女子がこちらを振り向いて腹を鷲掴みにしてきた。
「ぅえ、ちょ!?」
「ここに逸材がいるじゃない!みんなちゃんと目付いてる!?」
「っはい!??」
いや、オレが驚くのも無理ない。
だってオレ男だぞ!?どっからどう見ても!
「いや、え!?ちょ冷静になって!天馬くん男だっ…いやイケるかも」
最初は批判していた女子もなんか納得したような顔でこちらを見つめてきた
えぇ…なんなんだ気味が悪いんだが…
「んー…まぁ司堂顔だしな!いけるいける!」
危ない拳が出るところだった
「これヘアメイクしたら絶対いいよ!ちょっと試してみていい!?」
急に姫川は立ち上がりオレの顔を勢いよく掴む。
それなり一声。
「…ぅわっっ!!!!!なにこのつるつるもちもち肌っ!」
「え、まじで?」
「……え」
いやまあ肌には人一倍気を使っているが、女子もみなこんなもんだろうと…
「うわわわわこの肌に何か塗るには罪悪感が…」
「確かに司くんの肌ってもちもちだよね」
「…は。 」
急に空から降ってきた聞き覚えのある声に一気に上をむく。
「っ類!??」
「おわ、神代いつの間に」
「ちょっとね、」
「いやHR中に他に行くバカがいるかァア!!」
怒声をあげる男子に思わず吹き出してしまった。
「まあ神代くんはいつもこんな感じだからいっしょ〜」
「それよりみてみて!天馬くんを姫役にしようと思ってて!」
「へぇ〜女装メイクね、」
「あ、おい!まだ決まってな…」
「楽しみにしてるね、司ちゃん♪」
そう最後に声をかけて颯爽と戻ってしまった彼に女子は大歓声。
耳がキーンとする。
「今ちゃんって言った!??」
「言った言った〜!!!」
「やばいやばい!」
きゃぁあぁあとまた大歓声があがる衆。
男子も顔が固まっている。
「…また出ていくんか」
「そこ????」
「え、何お前ら付き合ってんの?」
「…エッ」
1人の男子が言う。
その場の空気が一瞬にして凍る。
まぁ正直に言えばそうなる。隠しているつもりはないがだいぶ前から付き合っている。…周りは気づいてないけど。
これはYESと言うべきか。はたまたNOと言うべきなのか。
「……ぅ、…ん」
今オレの顔は赤くなっているだろうか。
頬に触れると、熱かった。
ひゃぁぁぁああ!とまた歓声が。
男子はまじで!?と慌てふためいている
「まぁこの見た目と動きだもんなーまぁ気持ちはわかるぜ」
うんうんと頷く男子。
まじか、と思った。
「………え、言ったの?」
帰り。類を待っていたら寧々が偶然来た。
今日の出来事を言ったら素っ頓狂な顔をした。
「まぁ…類も別にいつでも言っていいよって言 ってたし…」
「あーあ…私の所までニュースきちゃうかも 」
「なんでだっ!?」
「いやだって普通にワンツーが付き合ったってビッグこえてワンダフルニュースですけど。私が聞いた時はもうほんとに宇宙まで飛べるんじゃないかレベルだったし」
「なんか今日の寧々口が達者だな…??」
頭がはてなマークに埋もれているとふっと頭に重みが。
「っ類!」
ふわっと自然に口角が上がって後ろを振り向く。
「おまたせ。寒くなかったかい?」
「あぁ」
「じゃ私コンビニよるから二人でどーぞ」
「え、寧々」
「じゃお言葉に甘えて」
「え!!」
久々の2人きりにちょっとドキドキする。
「今日、家来る?」
「ぁ、…行く!」
あ、これは
と思った。
玄関に入ると一気に類の匂いに包まれる。
後ろには扉、前には類。
その日ことは、あまり覚えていない。
「お、!よーっす司!」
「あぁおはよう!」
「ん、なんか声かすれてねーか?」
1人の男子が訝しげに聞く。
げ、バレたか
何とかして誤魔化す。
「ちょっとな、」
「ほれのど飴」
「!ありがとう!」
ぱあっと顔を明るくする。
「こういうところだよな…」
顔を見合わせる男子達。
なんの事だ?と首をかしげていると
「天馬くーん!!!!ウエスト図らせて!!!」
昨夜の女子が突っ込んできた。
「う、エスト?なぜ」
「ドレス!いちから作るから!」
「は!?」
オレが困惑していると「あー…」という食えない顔で男子は顔を背けた。
「ダメ…?」
うるうると今にも涙がこぼれ落ちそうな目で見つめられるとさすがのオレでも食いさがれない。
「…はい」
仕方なく腕をあげる
「うっわウエストも細っっ!!!?どうやったらこんな細くなんの!?」
昨日今日といい表情がころころかわる面白い子だな。
「いや…特に、筋トレとかだけだが」
「うわー…役者やってる人はやっぱ違うんだね…」
あと日頃から類に飛ばされてるだけなのもあるが…
ふと昨日のことを思い出して顔が熱くなる。
「ねぇねぇっ天馬くん何ヘアが合うと思う?」
また教室の一角できゃっきゃと騒いでいた。
はぁ…確定なのか。
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なんだかんだで当日。演出家の類がちょっと脚本をいじったら大層なものになってしまった。まぁそれには全力を尽くさなければな!と思い今まで全力を注いできたつもりだ。
絶対失敗させん!と意気込む。
「あ!いたいた天馬くん!そろそろ本番30分前になるから着替えてメイクしよ!」
「あぁ!」
もう慣れてしまったものだ。
メイクをしながら女子が言う。
「こんなにも似合うなんて女子の私でも引くレベルだよ…いやー絶対天馬くんの顔は女ウケも男ウケもするって思ってたんだよね!」
「それ遠回しに侮辱してるか…?」
「あははっしてないしてない!…ほらっ完成!」
やっぱりこの女子のメイクの腕もあるだろう。
別人と化する。
「お!司かわいーじゃん!」
「可愛い言うな!!!」
「おーこえー」
いつものようにふざけた口調で男子達が騒ぐ。
やれ…と思っている内にあっという間に本番に。
幕が上がる。
いつもは王子役や男の役を当たり前だがする…今回は女装か。
どう見られるのか分からない。
まぁ飛び込むだけ!そう思って舞台に立つ。
まずは最初に執事との登場。
『姫様!城から出てはなりません!怒られるのはこの爺やですぞ!』
『だって…お城は退屈なんだもの!こうしなきゃいてもたってもいられないわ!』
声はクラスの女子がナレーサーしていてくれている。声を変えることは出来そうであるが女子の方がきっと良い。
「ねぇ…主役の女の子可愛くない?あんな子うちの学校にいた?」
「いや…見覚えないけど演技もめっちゃ上手いし可愛いよね…」
ザワつく観客席。
女装がバレていないようでほっとひと安心する。
そしていよいよクライマックスシーンの直前だ。
「ここまでやり遂げるとやっぱりドキドキするね!」
「最後頑張ろ!」
みんなも一致団結しているところで、
ガシャンッ!!!
「…え、?!」
「大丈夫!?」
「あぁちょっと小道具が…っ!」
王子役の男子が足を捻挫、、これはどうするべきか。
「…だれか、姫役を変わってくれないか!?最後は倒れて眠るだけでいいから!」
「え!?」
「…オレが王子役する」
「まじで言ってる!?」
「でももうメイク落とすのとか間に合わないよ!やっぱり誰か代わりを…」
慌てる声が溢れる中、落ち着いた声が凛と響いた。
「…じゃあ、僕が王子役もらっちゃおっかな」
隣にしゃがむ類。
「…!!お、前今までどこに!」
「んーちょっとね。キスシーン、どうやって破壊してやろうか考えてたかな」
「…っは!?」
顔に熱が集まる。
王子役の男子もこれには顔が赤くなっている
ねぇやっぱりあの二人絶対!と声がちらほら聞こえる。
「じゃぁ神代頼む!いやまじで助かったわ!」
一瞬にして安堵の空気に包まれる。
「じゃ、舞台で待ち合わせね♪待ってて」
そう言って頭をひとなでするなり男子に連れてかれ更衣室へと駆け込んで行った
「やばぁああ!!激アツ展開!」
「マジでこんなことあんのか…!」
呆然として立ち尽くす。
どうしても口角が上がってしまう。
覚悟、しておくか 。
頬を叩いて、ラストシーンの舞台へと足を踏み入れる。
『考え直せ、息子よ!あと数年という命の姫をなぜ迎え入れる!』
『…父上、私はたった数年でも姫を愛し、呪いを解いて彼女と共に立派な国を造り上げると誓います』
ぎゃぁぁあ!!と王子が変わったことに客は大歓声だ。まぁそりゃあんな美形な王子が出てきたら騒ぐだろう。
「なにあれ、破壊力エグ…!!」
「あの人知ってる!!変人ワンツーの片方の人!」
「ええ元から美形なのは知ってたけど…流石にイケメンすぎない!?」
そうだそうだ、オレだって未だに近くで見たらすっごいドキドキするレベルなんだぞ。
『王子…でもダメ、私は呪いがあるから』
『なんで、でも絶対に』
『…あなたに出会えて幸せだったわ』
最後は満面の笑みを浮かべて、その直後に顔を歪め倒れる。
不自然に見えないよう、滑らかに。
『…姫ッ!!!』
静かに倒れ込んで眠るフリをする。
この後は例のキスシーン。
まぁさすがに公衆の面前だからフリだろう…
と思った次の瞬間。
ふっと柔らかいものが当たった気がする。
「ん、っ」
まーてまてまてまてまて!??????
こいつキスしてきたうえに舌入れてきたんだが!!!!??
声出たんだが!!
いやちょまてストップストップ!!
手を離そうとしたがこいつ力強いんだった!!離れん!!
これには舞台袖にいる仲間も大パニック。
観客はもうパニックと興奮が入り交じった歓声が止まない。
「ぁ、ちょ、んあ」
全然止まらん!!!!!だれかいい加減幕を下ろしてくれ!!
「…っ!!!!…ふ、っん」
ちょちょちょちょ服に手入れてきたっっっやめろやめろ公衆の面前!!!!!家じゃないいい!!!!
でももう身体は言うことを聞かない。ただただ快感に委ねるだけだ。
オレが弱いところばっかり触ってくるんだ、
「や、ぁ、んんっ 」
と思ってたら銀糸を引いて、ようやく類が離れた
「…あ。やばやっちゃった」
おいいいいぃいいい!!!!!「やっちゃった」じゃないのよ!!ここ家じゃないんだぞ!!?
『ァッ……えっと王子様のキスで呪いが解けました!!!めでたしめでたしッ!!!』
世界最速レベルで幕が降ろされた。
強引だったな終わり方…
終わった途端どっと袖から人が溢れてきた。
「ちょーお前らぁ!!!!何やってんだよ!」
「いやごめんなさい!!!!なんか寝てる司くんみたら襲いたkアッやっべ」
「ねえねえなんかやばいもん見ちゃった気がするんだけど?!」
「おーい…司…大丈夫?」
ぼーっとする頭で考える。
えーっと…劇してて…でキスされて…
うわぁあ!!と頭がパンクする。
「類ぃいい!!!!こういうの学校ではやるなッ!!!」
「ごめんなさい!!!」
「ん…??「は」って…」
「だめだ山田それ以上は俺らが深入りしてはいけん」
「いやっちょっ違くて!!!」
今とてつもなく真っ赤になってる気がする。
もうこれからオレの学校生活どうなってくんだ!!!!!
あ、あのどうも主です。(((
なんか劇の途中にキスシーンってあるじゃないですか、あれガチ系にやってる奴が書きたかったんですよ!!!!!生理現象!!!!!!!!風邪の時書いたんでちっと文脈おかしいけど…楽しんでくれたら!!それで!!今回だいぶぬるめだからいつかもっとガチ系の書きたい…またこれとは別でガチなのだしますんで!さいなら!!!
⬇⬇⬇⬇おまけ⬇⬇⬇⬇⬇
あの昨夜のことはあまり覚えていないのところ!!!結局書きます
おまけᵔᢦᵔ
「ん、っ…」
舌が入る
毎回声が漏れるのオレだけなのだろうか
「ぁ、ぅ」
「かーわいい」
ドロドロに蕩けた瞳で見つめる
「かわいい、言うな、」
必死で対抗する
可愛い可愛い100000億回ぐらいは言われた気がするんだが。
「ここ柔らかい」
「ふ、っんぁ、や、そこ、」
「よいしょっ」
「わ、っ!?」
「移動しよ」
優しく置かれる
組み敷かれる
「やっぱ司くん上から見ると興奮する」
「変態め」
ふはっと笑う
「可愛い」
「、っん、腹じゃなくて、口 」
「えー何それ可愛い」
「んぁ、っ、ぅ、も、焦らすのいいから 」
「…分かった」
瞳が怪しく光った
スランプっすねやっぱり
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最高すぎ〜!!神神神神神
うん。最高っすわやっぱり。