※軍パロ
※年齢操作あり
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【rbr side】
…昔から、おばあちゃんが大好きだった。
俺と兄を比べて、兄ばかり愛していた両親とは違い、俺にも愛と言うものをくれた。
優秀な兄とは違い、勉強も運動も出来なかった俺。
でも、おばあちゃんは「頑張ったね」って言って、俺の頭を撫でてくれた。
俺はそれが大好きだった。
おばあちゃんに褒めてもらいたくて、教えてもらったピアノは一生懸命練習した。
なのに……
「まさかあの人が死んでしまうなんて…」
「脳卒中ですぐ…なんて」
おばあちゃんは呆気なくいなくなってしまった。
ついに俺は「独り」になってしまった。
独りになった俺を、両親は痛めつけた。
俺の事を無能だと言い張り、俺の身体にはどんどん傷ばかりが増えていった。
7歳も離れている兄は軍学校に行った。
両親が兄ばかり気にして、そもそも話す事もなかったのだが…。
俺は兄を恨んだ。
兄がいたから、両親は俺を痛めつけた。
兄がいたから、俺は周りから認められなかった。
兄がいたから、友達もいなかった。
兄は俺にないものすべてを持っているのに、もっと奪っていく…
友達も、人からの信頼も、努力も、両親も。。。
だから……
兄を殺す事が出来たら、俺も少しは出来るって認められるでしょう?
俺だって認められたいんだよ。
少しくらいわがまま言ってもいいじゃん、?
だから、俺も軍学校に行った。
でも、誰よりも身体が小さいため、力が弱かった。
だから、誰よりも筋トレして力をつけた。
誰よりも勉強して、主席で軍学校を卒業した。
そして、兄が入ったW国とは別の国に入り、必死に仕事をした。
でも、俺が入った軍はセクハラやいじめが多く、仕事ができた俺はよくいじめられた。
仕事を異常に増やされたり、暴力を受けたりした。
でも俺は耐えた。
兄を殺すまで死ぬわけにはいかなかった。
だから耐えた。
念願のW国との戦争。
もちろん、俺の軍は敗北。
俺も幹部であろう人に殴られて、死にかけたはずなのに…
何で俺はこんなところにいるんだろう。
俺はどこかの部屋のベッドに寝かせられていた。
目の前には「神」と書かれた布をはりつけている人がいる。
sn「起きた?痛いところはない?」
男はそう言い、俺の顔を覗き込んだ。
俺は知っている。
こいつの名前はしんぺい神。
W国の医療担当。
sn「ゾムが君の事、この軍に入れたいって言っててさ~総統もぜひって言ってるんだけど…」
その名前に反応してしまう。
rbr「…ゾムはどこにおるんや?」
sn「え?」
rbr「ゾムはどこおるん?」
sn「…呼ぶね」
それだけ言うと、しんぺい神はインカムでゾムを呼びだした。
数分後、部屋の扉が開き、ゾムが入ってくる。
ゾムは俺を見ると、そばに来た。
zm「ロボロ…!大丈夫なんか!?」
…本当、吐き気がする。
俺のものを全部奪って生きているのに、今もこうしてのうのうと生きているなんて。
部屋にあったナイフをすぐに持ち、ゾムに刺そうとする。
でも、さすが味方最大の脅威。
俺の攻撃なんてすぐに避け、俺の手首をつかむ。
rbr「離せ!!!離せよぉ!!!」ポロ
zm「ロボロ……ロボロ、落ち着け!」
そんな兄…ゾムの声なんて無視して俺は攻撃を続ける。
しかし、そのうち、騒ぎを聞いて駆けつけてきた他の幹部に捉えられてしまった。
幹部たちはゾムに大丈夫か、と言葉をかける。
いいなぁ…ゾムは。
zm「俺よりロボロの事…」
…ふざけんなよ、何で、何で俺の事心配するんだよ
やめろよ…
gr「ゾムから話は聞いた。ロボロ、我が軍に入らないか?」
総統グルッペンが俺に問う。
だが、俺の答えは決まっている。
rbr「…嫌や、」
「そんなん嫌に決まっとるやろ、誰が入るかこんな軍」
もういっその事、俺を殺してほしかった。
俺は兄を超える事が出来なかったのだ。
技術でも何でも勝てなかった。
やはり俺はただの無能、それだけや。
でも、誰も俺を殺してくれなかった………
【zm side】
gr「頼む!!!ロボロを説得してくれないか!!」
グルッペンはそう俺に向かって言う。
zm「あんだけ嫌がっとんねん…無理に入れるのは嫌やで」
俺とロボロには昔から溝があった。
両親が俺とロボロを引き離していた。
でも、一度だけロボロと話した事がある。
ばあちゃんが死ぬ前、俺の誕生日にロボロが花をくれた事がある。
きっと、ばあちゃんから教えてもらったのだろう。
たったそれだけの事かもしれないが、俺にとってそれは人生で1番うれしい事だった。
ロボロを守りたい、そう思ったんや。
だから軍学校に入った。
でも、数年ぶりに会ったロボロは、昔のロボロと違っていた。
俺を見る目には殺気が宿り、少しでもつついたら一気に崩れてしまいそうな…そんな感じがしてた。
zm「あ、ロボロ…」
ロボロが近くを通っているのを見かける。
だが、ロボロは俺を無視してどこかへ行く。
どこに行くんだろう…
気になって俺はロボロの後を着いていった。
着いたのは、音楽室だった。
音楽室に着くと、ロボロはピアノを弾きだした。
ロボロが弾いている曲は誰でもない、俺らのばあちゃんが作った曲…
優しい曲なのに、ロボロが弾くと、自然と泣きそうになる。
どれだけロボロが今までつらい思いをしてきたのか、どれだけのものを恨んでどれだけの時間、努力して、どれだけの時間を費やしてきたか…
やはり俺らは兄弟なのだ、俺は兄としてロボロを救いたい。
甘やかしてあげたい。
…助けてあげたい。
俺の足は自然とロボロに近づいていくのだった………
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めっちゃ泣ける感動ものをいつか僕は作りたいのだ………
あ、ただいま()
コメント
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大好きッ!結婚しよ←は? はい、すみません。冗談でございます、はい、 面白かったですッ!