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麦わらの一味の日常

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麦わらの一味の日常

2 - 朝~AM5:00~

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2024年03月26日

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「ふわぁ〜〜っ……」

海賊船サウザント・サニー号の船内…男部屋で、1人、目を覚ました野郎がいた。

欠伸をして、うーんと背伸びをひとつ。

サンジだ。金髪とグル眉が特徴の、賞金ベリー”黒足のサンジ”。そんな風に恐れられてる彼も、ここではただの青年だ。

現在の時刻は朝の5時。他の野郎共が起きるにはちと早い。

かわいい船医も、いつもケンカする剣士も、大食いの船長も、まだ寝てる。

(揃いも揃って、鼻ちょうちん出して寝やがって…)

_今日も、あいつらのために作ってやるとするか。

まだ寝てる船員達を起こさないように、慎重にハシゴを降りた。

ドアまできたところで、サンジは、1つだけ木製ハンモックの席が空いてることに気づいた。

(起きてるとすりゃあ、あいつか)

おそらく起きてるであろう船員を思いながら、音を立てないようにドアを開けた。

忙しくとも楽しい、賑やかな一日が始まる。




甲板に続くドアを開けた。

今日初めて見る朝日が、少し眩しい。

でも、細めた目に映る朝焼けの空は綺麗だった。

……こんな綺麗なオレンジ色を見ると。

麗しい、海が似合う女神のような航海士が目に浮かぶ。

「サンジさん、起きてたんですね」

不意打ちで声を掛けられたが、サンジは動揺はしなかった。

聞き慣れている、優しい声だったからだ。

その声の正体なんてわかっている。……見た目は、夜に見たら少々…いや、かなり怖いが。

「おはよう、ブルック」

サンジは、自分に声をかけてくれた”ブルック”に視線を合わせて、言った。

「ええ、おはようございます、サンジさん」

高身長イケメンならぬ、高身長ガイコツが、サンジの顔を見て、微笑んだ。

このガイコツこそが、この船の一味の音楽家・ブルック。

何故ガイコツなのかと言うと、それは彼が食べた悪魔の実「ヨミヨミの実」の能力だからだ。

ヨミヨミの実は、その身を食べた人間が死んだ際、1度だけ、現世に甦らせることが出来る。

彼も1度死んでいて、実のおかげで黄泉の国からヨミがえり、現世に再び戻って来たのだ。

1年程、霧の中をさ迷い、見つけた時にはもうガイコツになっていた。らしい。

「さて、私もヴァイオリンを……あ、サンジさん、紅茶お願いしまーす」

「あ?紅茶くらい自分で……」

「……いねぇ」

ブルックは、もう居なかった。

さすが、海上を走れるやつなだけある。

「ったく」

サンジは、キッチンに向かった。



終わり。疲れた。

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