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やばい、感動して(?)鳥肌立った、w(これガチ)
僕は昔から感情がない
喜怒哀楽のどの感情も感じたことがない
医者が言うには世界に数名の名も無き病だそうだ
感情がないのを理由に何回も虐められた
だが、それに対し「辛い」「苦しい」などの
感情を感じないため、ごく普通に過ごしていた
そして僕には一つ夢がある
人は皆、死ぬ時苦しみ、もがいてる
あぁ、すごく羨ましい…僕も感じてみたい
あの気持ちに僕もなれるのかな
そして僕は屋上に向かった もちろん死ぬために
その時だった 君と出会ったのは
丁度飛び降りようとした時だ
「ねぇ……貴方死のうとしてる?」
そう聞いてきた
「うん……ダメなの?」
どうしたの?何があったの?としつこく聞いてくる彼女に
事情を説明した
すると、少し納得したように 少し不満そうな表情になった
いいなぁ、そんな感情があって
すると彼女は、思いがけない発言をした
「私の余命と貴方の余命、入れ替えられればいいのにね、」
その発言が引っかかり、話を聞くと、彼女は余命1ヶ月ほどらしい
もう少し事情を知りたかったが、これ以上深堀するのは辞め、
違う話題に変えて 少し話した
好きなゲームはある? 好きな曲は? ハマってることとかある?
話を聞いたところ、案外気が合うようだ
好きなアニメも同じで、話の流れで○月△日、
一緒にとある映画を見に行くことになった
そして予定の日、2人とも約束の時間より10分ほど早く集まっていた
僕も、彼女も初めての”トモダチ”というもので、
少し気まづいときもあったが、何とか仲良くして居る
それから、さらに仲は深まり、世間一般で言う”親友”
というところまで来たのだろうか
連絡アプリや、2人で電話をしたりと、あの時からは
考えられないほど仲良くなっていた
━━━そして、僕たちが出会って、約1ヶ月がたとうとした時だった
突然、彼女から連絡が来た
何かと思い、内容を見たところ…
「○○病院に来てください」
彼女らしくない敬語に動揺しながらも
指定の場所に到着した
その時だった
何かを囲うようにして、多くの大人が集まっていた
なんだろうと思っていたら、声をかけられた
「貴方ね……美琴と仲良くしてくれていたのは」
みこと…?誰のことだか分からなかったが、気づいてしまった
多くの大人たちが囲っていたのは、静かに眠る彼女だった
頭が追いついていないのを察してくれたのか、続けて話してくれた
「この子……美琴っていうの、ついさっき…死んじゃって…!」
一瞬言葉を理解できなかった
だが、言葉を理解した今、感じたことの無い気持ちでいっぱいだった
心が締め付けられるように痛い…… 目の縁があつい……
気づけば僕は 初めて涙を流していた
……なんで、?何も聞いていないよ、?どうして僕を置いていくの、
その気持ちでいっぱいだった
これが悲しいという気持ちなのか
昔に医者が言った言葉を思い出した
━━━━この病気を治す方法は一つ、何か大切なものを失うことだ
彼女は…美琴は、僕にとって大切で……
あぁ、だから今こうして泣いているのか……
ありがとう、美琴 僕の病気を治してくれて
でもなんで、何も言わずに死んじゃったんだ……
心はその気持ちでいっぱいだった、他に何も考えられないぐらいに
ふと、耳元に声が聞こえた
━━━私の分もちゃんと生きてね
聞き覚えのある声が、僕の身体中に響き渡った