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𝓐𝓶𝓪𝓷𝓮 ️
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頭が、割れるように痛い。
視界がぐにゃぐにゃと歪んで、自分の体じゃないみたいに熱い。呼吸をするたびに、喉の奥が焼けつくように熱せられた空気が行き来する。
いつもならこれくらいの体調不良、反転術式でどうにかできるはずだった。だけど、今回は完全にキャパオーバー。脳が熱でやられて、呪力の練り方すら思い出せない。
ベッドの上で、ただただ荒い息を吐き出すことしかできなかった。
「はぁ、ぁ……っ、つ、ら……っ」
スマホを握る手も、自分の意志に反してガタガタと震える。画面の文字がかすんでよく見えない。おぼつかない指先で、なんとか連絡を送りやすそうな相手を選んで、メッセージを打ち込んだ。
『うたひめせんぱい たすけて きつい へやにきて』
全部ひらがな。今の私には、漢字に変換するだけの思考力すら残っていなかった。送信ボタンを押すと同時に力が抜けて、スマホがシーツの上にぽつんと転がった。
どれくらいの時間が経っただろう。
バタバタと騒がしい足音が廊下に響き、私の部屋のドアが勢いよく開き放たれた。
「硝子!? 大丈夫なのっ!?」
飛び込んできたのは、息を荒くした歌姫先輩だった。
私のぐずぐずのメッセージを見て、慌てて駆けつけてくれたんだろう。
「う、た、ひめ……せんば……っ、はぁ、ぁっ」
先輩の姿を見た安心感からか、視界が急激に潤んでいく。涙で視界がにじむ中、先輩がベッドの横にドカッと腰を下ろす気配がした。
だけど、何かがおかしい。
いつもなら「大丈夫?」って優しくおでこに手を当ててくれるはずの先輩が、じっと私を見下ろしたまま動かない。
「……硝子」
先輩の声が、いつもより低くて、どこかゾクッとするような響きを帯びていた。
熱のせいでおかしくなった私の目には、先輩の瞳が、まるで獲物を見つけた肉食獣みたいにギラギラと輝いているように見えた。
「はぁ、ぁ、ぅ……っ、なんか、からだ、が……っ///」
「……ねぇ、硝子。そんな真っ赤な顔して、そんな声で鳴かれたら……私、どうにかなっちゃいそう」
ゴクリ、と先輩が唾を飲み込む音が聞こえた。
潤んだ瞳で必死に呼吸を繰り返す私を、先輩は信じられないくらい冷徹で、だけど底知れない熱を孕んだ瞳で見つめている。
「う、たひめ……? ひゃあッ!?///」
突如、先輩の手が私の両手首を乱暴に掴んだ。
そのまま、私の頭上のヘッドボードへと強引に押しつけられる。
「あ、れ……ちから、が……っ、ん、あぁッ!///」
抵抗しようにも、指先一つまともに動かせない。熱のせいで、私の身体は完全にふにゃふにゃだった。
先輩は私の上に、完全に馬乗りになっていた。長い髪が私の顔にハラリと落ちてくる。その顔には、見たこともないような邪悪で、底意地の悪い笑みが浮かんでいた。
「ふふ、可愛い。本当に可愛いわ、硝子。力、全然入らないの? 可哀想に……よしよし、先輩が今から、たーっぷり『看病』してあげるからね?」
「かん,びょ……? んぐぅっ!?///」
看病、という言葉を疑う暇さえなかった。
ドサッ、と先輩の体重が完全に私の上に乗っかる。
「ん、んむぅっ……!? ぬ、ぅ、んんーっ!」
突如、唇を塞がれた。
優しいキスなんかじゃない。私のあごを強引に割って、熱い舌が容赦なく口内の奥深くまでねじ込まれてくる。
ズブ、ズチュ、と、濡れた肉と肉が擦れ合ういやらしい音が、耳の奥に直接響く。
「ん、は、ぁッ! け、は、ぁぁーーっ、ん、むゅ、ぅぅうッ♡///」
先輩の舌が、私の口内を隅々まで蹂躙していく。逃げようとしても、頭上で固定された手首はピクリとも動かせない。
激しくかき回されるたびに、じゅるり、じゅぷ、と、せき止められなくなった唾液が口角から溢れて伝い落ちていく。
「ぷはっ……はぁ、ぁ、お、ねが、ぃ……これ、かんびょ、うじゃ……っ、はぁ、ぁっ///」
「何言ってるの? ほら、お口の中がこんなに熱い。こうやって先輩の冷たい舌で冷ましてあげてるのよ? ほら、もっと看病されて?」
嘘だ。こんなの看病なんかじゃない。
だけど、ドSに歪んだ先輩の笑顔があまりにも綺麗で、怖くて、頭がどうにかなりそうだった。
「ひゃ、あぐぅッ!? ん、んんーーーっ!♡///」
「ふふ、可愛い。身体がこんなに熱くてビクビクしちゃって。これも全部、お熱のせいだからね。ほら、もっと悪いもの、全部出しちゃおうね?」
「ん、あ、ぁ、熱い、の……っ、そこ、あ、だめぇ、ん、あ゛ぁぁーーっ!♡///」
背中が弓なりに跳ね上がる。
頭上で縛られた手首をガタガタと揺らしながら、私はただ、先輩から与えられる快楽の波に呑まれるしかなかった。
先輩の言う通り、これは、看病なんだ。
私が、風邪をひいちゃったから……先輩が、優しく、治してくれてるんだ……。
「は、ぁ、あぐ、ぅ……っ、うたひめ、せんば、の……かんびょ……きもち、い、です……っ♡///」
完全にトロトロに溶けた目でそう呟くと、先輩の目が一瞬、ゾクッとするほどサディスティックに歪んだ。
「……っ、あはは! 本当に素真面目で可愛いお人形さん。看病だって言えば、こんなことされても気持ちよくなっちゃうんだ?」
耳元で、クスクスと意地の悪い笑い声が響く。
「ん、え……? ひゃ、あ、んあぁぁーーーっ!♡///」
お腹の奥を直接かき回されるような激しい衝撃が走って、私の思考は完全に真っ白に染まった。
「嘘よ、硝子。看病なんて全部嘘。私、ただ硝子をめちゃくちゃに犯して、いじめて、めちゃくちゃにしたいだけ」
「あ、は、ぁ……ん、あ、あぐ、ぅ、そ……?♡///」
「そうよ、嘘。でも……もう遅いよね? ほら、もっと先輩に看病られて、可愛く鳴いて?」
「ん、あ、あぁぁーーっ! ぅ、た、ひめ、せんば、ぁぁーーっ!♡♡///」
嘘だって頭では分かったはずなのに、激しく揺さぶられる身体はもう、先輩の愛撫なしではいられなくなっていた。
「ほら硝子、ちゃんと私を見て。気持ちいいんでしょ? 虐めだって分かったのに、こんなに身体が敏感になって……本当に淫らで可愛いわ」
「ん、あ、ぁ……っ! ぅ、たひめ、せんば、あ、あぁぁーっ!♡///」
私を見下ろす先輩の瞳は、ゾクゾクするほど冷酷で、だけど歪んだ愉悦に満ちている。
わざと私が一番弱いところばかりを、容赦なく、激しく、抉るように突き上げてくる。
「ひゃ、あぐぅッ!? そこ、らめ、そこ、なぁ、あぁぁーーっ!!♡♡///」
「だめ? だめじゃないでしょ? ほら、声がどんどん可愛くなってる。もっと先輩をゾクゾクさせてよ」
ズチュ、ズブ、と、室内にはしたない音が激しく響き渡る。
熱のせいか、それとも先輩のドSな責めのせいか、身体の中から熱いナニかが溢れて止まらない。
「あ、は、ぁッ! ぁ、熱いの、でちゃう、で、でちゃうぅぅーーっ!♡///」
「出すわけないでしょ? 勝手に行っちゃダメ。私が『いいよ』って言うまで、ずっとお熱のままでいなさい」
「ん、あ、あぁぁーーっ! むり、むりぃ、んくぅぅーーっ!!♡♡///」
限界を迎えているのに、先輩の手がそこをキュッと意地悪に締め付ける。
行けない焦燥感と、限界を超えた快楽で、私の顔はさらに真っ赤に染まり、涙がボロボロと枕を濡らした。
「ほら、おねだりは? どうしてほしいの? 言えないなら、このまま朝までずーっと焦らしてあげる」
フっと耳元で冷たく囁かれて、背中に強烈な悪寒が走る。
完全に先輩の支配下に置かれて、私のプライドも、理性も、全部ぐずぐずに壊されていく。
「ん、あ、ぁ……っ、ぅ、たひめ、せんば……っ、おねが、ぃ……いかせて、くだ、さ……ぃッ♡///」
「ふふ、よく言えました。じゃあ……ご褒美に、もっとめちゃくちゃにしてあげるね?」
先輩のサディスティックな笑顔が視界に映った瞬間、今までにないほどの激しい衝撃が容赦なく襲いかかってきた。
「ひゃ、あ゛ぁぁぁーーーっ!!! ぁ、ん,んあぁぁーーーっっ!!!♡♡♡///」
ビクビクと身体を大きく跳ね上げながら、私は先輩のドSな愛撫に翻弄され、完全に快楽の海へと沈められていった。
「はぁ……はぁ……、ぁ……っ///」
どれだけの時間、先輩の激しい「看病」に晒されていたんだろう。
頭上の縛りからようやく解放された両手首は、赤くなって感覚がほとんどない。身体中が先輩の痕跡まみれで、シーツの上にくったりと投げ出されている。
熱のせいなのか、それとも限界を超えて快楽に溺れたせいなのか、まだ身体の奥がじんじんと熱くて、呼吸がまともに整わない。
「ふふ、お疲れ様、硝子。すっごく可愛い声、たくさん聞かせてくれてありがとう」
さっきまであれほど冷酷に私を支配していた歌姫先輩は、すっかりいつもの優しい笑顔に戻って、私の濡れた前髪を愛おしそうになでてくる。そのギャップが、逆に恐ろしい。
「う、たひめ……せんば……ほんと、に……ひど、い……っ///」
掠れた声でなんとか抗議すると、先輩はクスッと意地の悪い笑みを浮かべた。
「ひどい? 何がかしら。私はただ、可愛い後輩のために、つきっきりで『お看病』してあげただけじゃない」
「……っ、うそ、つき……///」
真っ赤な顔のまま睨みつける私を見て、先輩は満足そうに目を細めると、私の額にそっと手を当てた。
「あ、でも、本当にたくさん汗かいたから、お熱下がってきたみたいね」
「ん、え……?///」
言われてみれば、あんなに割れそうだった頭の痛みが、少しだけ和らいでいる気がする。
まさか、本当に汗をかかせるための看病だった……?
いや、そんなわけがない。絶対に、ただの口実で、私をおもちゃにして楽しんでいただけだ。
混乱して思考がぐるぐる回る私を見て、先輩は私の耳元に顔を寄せ、悪魔みたいに甘く囁いた。
「ね? 私の看病、ちゃんと効いたでしょ? ……もしまたお熱が出たら、いつでも呼んでね、硝子。次も、もーっと気持ちいい看病、たっぷりしてあげるから」
「ん、あ……っ///」
そのドSな言葉に、私の身体は恐怖と、それ以上のゾクゾクするような快感で、また小さく震えてしまった。
コメント
2件
私の脳が、、、エグい
うわぁ……まず、冒頭の「頭が割れるように痛い」から一気に引き込まれましたね。体調不良で弱ってる硝子ちゃんが、こんなにドSな歌姫先輩に看病(?)される展開になるとは思わなくて、めちゃくちゃドキドキしました。特に「看病なんて全部嘘」って先輩が言い放つところ、ゾクゾクするけどどこか甘やかされてる感じもあって、読んでて感情が忙しかったです。硝子ちゃんの「たすけて」が全部ひらがななのが、余計に切なくて可愛かったです。続きがすごく気になります…!