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#願いを叶える
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『春の桜に恋焦がれ』
〜その姿に…恋に落ちた〜
プロローグ
あの日――貴方と出逢ったのは運命だったのかもしれないと、今なら思える。あの出逢いは
必然でも偶然でもない。
貴方に恋に落ちる……運命だったと。
執事と過ごしてもう4年。色々なことをして過ごしたこの日々はいつの間にか当たり前になっていく。悲しいこと、嬉しいこと、全て経験してきた。貴方と過ごす今日も、これからも、色濃いものに、なればいいな。
私の好きな人。それは、ベリアン・クライアン。この世界に来て、初めて会った人だ。
恋に落ちる瞬間は簡単だった。
貴方を見た瞬間…胸が騒いだの。胸が、締め付けられるように、痛くて、苦しかった。
これが…一目惚れ、恋なんだと。
だけど、彼の秘密を知った日から私はおかしいんだ。『悪魔執事は歳を取らない』その真実を知ってしまってから私はこれからどうすればいいのか、分からなくなって――。
『あるじさ――』
『嫌…っ!』
バシンっ!
ベリアンの私に触れる手を振り叩く。
『っ……!』
『どうして…どうして今まで、黙っていたの。』
『主様、それは…。』
『酷いよ、ずっと一緒って約束したのに…!!』
『……!!』
解ってる。こんなこと言っても執事のみんなを傷付けるだけ。貴方を傷付けるだけ。
『私は普通の人間だから、いずれ死んじゃう、そしたらみんなと今迄通り一緒にいることなんて、出来ない!こんな真実を知って、もう一緒になんて居たくない――!!』
こんなこと、言いたい訳じゃないのに。
『…嫌い、ベリアンなんて、大嫌い――!!』
『……っ。』
貴方の何とも言えない悲しそうな、切なそうな顔、私は忘れないだろう。
私はそれだけ言い残して彼の前から去る。
(あんなこと、言いたい訳じゃ、なかったのに。あんな顔――させるつもりじゃ、なかったのに――!!)
『伝わらないものですね…気持ちというのは。主様、私は貴方が――』
どうしようもないくらい、好きなのです。
でも、決して悟られてはいけないと、押し殺して今日まで過ごしてきました。伝えてしまえばもう止まらなくなってしまう。執事ではなく、一人の男として、主様ではなく一人の女性として、貴方を好きだと言うことを――想いが溢れて、止まらないのです。
あの日に出逢った時から私は貴方に思い焦がれて胸が締め付けられたのです。何に替えても、貴方だけはお守りすると――。
『私のしてきたことが…こんな形で仇になるなんて。私は…私の隠してた気持ちは…全て無駄だったんですね…。』
これは、切なくてどこか儚い…執事と主の両片想いのお話。
季節外れのお話ですが、楽しんで頂けたら嬉しいです。
更新日は9月22日です。それまでは番外編などを投稿します。お楽しみに♡
コメント
1件
プロローグから既に切なさが凄い…!😭 「大嫌いって言って去る」シーン、胸がギュッてなったよ…。でも本当は言いたくなかったんだよね、その葛藤が伝わってきてもう…。両片想いって尊すぎるでしょ!!ベリアンの「伝わらないものですね…」の台詞、エモすぎて何度も読み返した…✨ 続きが気になるし、ベリアンの想いがいつか届く日が来るのか、めっちゃ気になる〜!🌸