コメント
1件
「…頼むから一人にしてよ…。」
「…もういい加減死にたいんだよ…ッ…。」
「…どうせ皆離れて行くなら、最初から一人の方が良かった…。」
ギュ…)
「…ッ!?」
「…そんな事を言うな…。」
「…離せよ…ッ!!!」
「…離さぬ…!!」
「…離せって…ッ!!…そう言うのが一番辛いんだよ…ッ!!!」
「…僕の事嫌いなんだろ…!?じゃあ早く出て行けよ…。」
「…なら何故そんな寂しそうな目で見る…。」
「…何故助けを求めている顔をするのだ…。」
「…まだ救われるかも…、救ってくれるかもと期待しているのであろう…!?」
「…煩い…ッ!違う…!!」
「…違う…、違…う……ッ!」
「違ッー」
ギュッ)
「僕が貴様とずっと一緒に居てやる…!貴様が好きなようにしていい…。だから…」
「……だから、死にたいなんて言うな…。」
「…何なんだよ…ッ…!」
「……何で…ッ…。」
「…僕と一緒に居ても幸せな未来なんて一つもないのに…。」
「…貴様を愛しているからだ…。」
「…愛してる…?…僕を……?」
「嗚呼。」
「…貴様の汚い部分は、僕が全部受け止めてやる…。今まで受け入れられなかった分、全部…。」
「…!」
「…そんなの、…芥川が苦しいだけじゃないか…。」
「…痛みは分け合うものだろう?」
「…貴様はもう一人で悩む必要なんか無い。」
「…一緒に生きてやる、人虎。」
「…ッう、ぁ……。」
「あく…たが…わぁッ…。」
誰かに受け入れて貰えるなんてこれが初めてで、凄く嬉しかった…。
芥川に抱きしめられた時、ほんの少しだけ生きる事を許された気がした。
end.