【竜蘭】
息抜き。ゆるく書いてます。後半ほぼ会話。
タイトルは思いつかなかった()
(約5500文字)
・病み
・過呼吸
・リスカ
・嘔吐表現
・キャラ崩壊
・誤字脱字
・捏造多
・自己満
*後半あたりから三途と竜胆の絡み多い
(むしろこの二人の絡みしかない)
その他何でも大丈夫な方のみご覧下さい🙇♂️
竜胆「…そろそろ家、帰るかぁ…」
3ヶ月程家に帰っていなかった。
理由としては、単なる兄弟喧嘩。
そんなの頻繁にしていたのだが、今まではどんなに兄ちゃんが悪くても、どんなに俺が可哀想でも、最終的にこちらから折れてやっていた。
しかし、限界が来てしまったのだろう。
その時は特に頭にきていたということもあってか、俺を止める兄ちゃんを無視して家を飛び出してしまったのだ。
兄ちゃんも止めては来たけど追いかけては来なかったので、まぁ、気にしてないのだろう。
家を飛び出して1時間程経った頃には俺の怒りは収まっていたし、流石に俺も言いすぎたかな…なんて1人反省会を行っていた程だったのだが。
長年我慢してきた身なので、少しくらい兄ちゃんにも反省してもらわないと困る、そう思って少し長く家を空けることにした。
でも、俺は兄ちゃんが大好きなわけで。兄ちゃんがいない生活は全くもってつまらない。
だからもう意地をはるのは辞めにして、家に帰ろうと思う。
もしかしたら兄ちゃんが泣きついてきてくれるかも!…なんて、絶対に無いな。
むしろあったら怖い。
殴られるかな…うん、殴られるに決まってるな…
気まず過ぎるよなぁ…でもずっと帰らないって訳にはいかないしな…
帰宅した後兄ちゃんとどう話せばいいのかと考えているうちに家に着いた、
竜胆「久しぶりだな…マジで」
部屋はどこも電気がついていない。まだ兄ちゃんは寝てるのだろう。
よし、行くか。
自分の家なのにやけに緊張する。
ガチャ…
竜胆「はぁ…?鍵くらいかけとけよ…マジで無防備だな…あの人…」
別に悪態をついている訳ではなく、心配しているのだ。
放っておけばずっと寝ている人だから、鍵を開けっ放しにしていたら誰が来るかも分からない。
竜胆「ったく…」
それにしても…どこの部屋も電気つけてないから真っ暗…
兄ちゃんは自分の部屋か、リビングか。
まずはリビングへ…
竜胆「ただいま…」
いない。となると部屋だな。
爆睡してそうだな…機嫌悪くしたら殺される…
そーっと行こう、そーっと。
コンコン…
竜胆「入りまぁす…」
竜胆「は…?」
そこに兄ちゃんはいなかった。
絶対ベッドの上で寝てると思ったのに。
竜胆「トイレかなぁ…?でも電気ついてないし…」
それから色んな部屋を探し回ったのだが、どこにも見当たらなかった。
竜胆「外に出てんのかも」
いやでも鍵は閉めるだろ。普通。
あぁ、あの人に普通なんて言葉通用しないんだった…
ピンポーン
竜胆「…?はーい」
ガチャ
三途「蘭…!!って、竜胆、!」
竜胆「三途、どうしたの?兄ちゃんなら今いねぇけど…」
三途「お前達旅行でも行ってたのか?」
竜胆「は?行ってるわけねぇだろ」
三途「じゃあなんで誰もいなかったんだよ!」
竜胆「いや、確かに今は兄ちゃん出かけてるっぽくていないけど…タイミングとかの問題だろ」
三途「3ヶ月だぞ?!お前は家出してるって電話で聞いたから家にいないのは分かる。けど蘭はなんも聞いてねぇだろ?!」
竜胆「は…3ヶ月…?兄ちゃんが…?」
三途「あぁ。蘭に用があって3ヶ月前に家に来たんだよ。そしたら誰も出てこなくて、でも鍵は開いたから中入れば誰もいねぇしよ…」
竜胆「いや、勝手に入ってくんなや」
三途「心配したんだっつーの!…んで、その後も何回も来てんだけど何回来てもいねぇんだよ」
竜胆「…分かった。多分そのうち戻ってくると思うから気にしなくていーよ。ありがとね」
三途「何を根拠にして言ってんだよ」
竜胆「俺以上に兄ちゃんのこと知ってるヤツいる?」
三途「いねぇ…けど」
竜胆「じゃあ大丈夫。」
三途「…邪魔されたくねぇだけだろ、お前」
竜胆「…あはっ、バレた?」
三途「顔に書いてあるっつーの」
竜胆「まぁ、そういうことだから」
三途「無理そうだったら言えよ」
竜胆「うん、分かってる」
三途「じゃあ、また後でな」
竜胆「うん、また」
竜胆「…どういうこと!?」
三途の前ではあぁ言ったが、正直ものすごく焦っているし、心配で心配で仕方がない。
3ヶ月…?誰かの家に泊まっているとかだろうけど、どこにいるのか分からない以上断定はできない。
せめて安否確認だけでもしたいのだが…
まぁ兄ちゃんもガキじゃないんだし、そこまで心配しなくてもいいのだろう、けど…
このまま帰ってこなかったらどうしよう…
俺、これ以上1人は嫌だよ…
自分から距離を置いたくせにふざけているとは思うが、本音なので仕方ないだろう。
とにかく考えてもどうにもならないので、俺は兄ちゃんを探しに出た。
早く会いたい…
《蘭side》
蘭「…」
竜胆が家を出て行った。
すぐに帰ってくるだろうと思っていたから最初はそこまで気にしていなかった。
アイツのことだから1時間も経てば戻ってきていつものように俺に謝ってくるって思ってた。
今回の喧嘩、悪いのは確実に俺だし、竜胆からしてみれば謝る理由なんてどこにもない、むしろ誰から見ても俺が謝らなければならない喧嘩。
だけど、長年意地張ってろくに謝りもしない兄貴として認識されているわけで、今更素直に謝るということに少し、抵抗があった。
幼い頃からずっと不安だったこと。
それは、竜胆が俺から離れて行ってしまうことと、俺が竜胆を縛り付けてしまうこと。
今まで散々竜胆に迷惑をかけてきたし、竜胆の人生を180度変えてしまった張本人。
これ以上竜胆を縛り付けるわけにはいかない、でも離れたくない。
そんな生半可な思いからか、素直になることは愚か、自分の思いすらも正直に言えないでいる。
ふと考えた。
家を出ていった竜胆は今、必然的に俺と離れている。そのため俺が竜胆を縛り付けることも不可能。
つまり、このままでいれば竜胆には何一つ迷惑をかけずにいられる。その代わりとして俺は大切を手放すことになるけれど。
たまには弟に見せれる範囲の自分の思いに蓋をして、我慢して、少しでも竜胆の為になるように行動しよう。
そう思って竜胆の後は追わずに、家で大人しくしていることにした。
その夜は眠れなくて、結局ずっと考え事をして時間が過ぎるのを待った。
家にいるとどうも落ち着かなくて、竜胆が近くにいない現実が辛くて、耐えられなかった。
蘭「…りんどー」
名前を呼んだって答えてくれる人がいないのは分かっているのに、何度も何度も声に出した。
改めて、隣にいない寂しさを実感して心が痛くなった。
これからどうやって生きていこうかな、なんて考えたけど、これからなんて必要ないなって思った。
竜胆が隣にいない世界で生きていく必要なんてない、ずっとそう考えてきたから。
たかが喧嘩して不貞腐れて家出して行っただけ、なんて客観的に考えれる俺じゃないから。
俺にとって今の状況は、どんな拷問を受けるより辛いから。
蘭「…りんどう、」
もう一度だけ声に出して、呼んでみる。
『兄ちゃん!』
会いたいなぁ…
そう思った瞬間、目から涙が零れてきて、俺の涙腺こんなに緩かったっけ、なんて1人笑う。
今ならどんなに大声を出して泣いたって、意地を張る相手はいないから別にいいよね。
1人にしないで。
離れないで。
ずっとそばにいて。
素直に口に出せたなら、竜胆は俺の隣にいてくれた?
いや、そんなハズないか。
お前、ずっと我慢してたんだもんな。
むしろもう解放してやんねぇと可哀想だよなぁ
すげぇよな。毎日毎日兄貴のわがまま聞いて、時々文句は言うけどしっかり世話してくれて。
俺よりよっぽど兄貴じゃん、竜胆。
情けねぇなぁ…
蘭「りんど、」
俺ももう少し兄貴らしくなんないとだよな、
…まぁ、無理なんだろうけど。
もう今更取り繕ったって無駄か。
だったら、今まで隠してた弱い自分も、素直な気落ちも全部吐き出しちゃったっていいよね、
竜胆に迷惑かけなければ、干渉しなければ。
竜胆が俺から離れていったなんて、あまりに辛すぎるから、俺が竜胆から離れたって勝手に事実を上書きしちゃってもいいかな。
少なくともそうすれば、まだマシな現実になるからさ。
許してくれる?竜胆。
蘭「…じゃあ、またね。竜胆」
ガチャ…
《竜胆side》
竜胆「あ”ぁ、くそッ!!どこいんだよ…!!」
あれから5時間くらい経っただろうか。
どこを探したって兄ちゃんは見つからなかった。
自分の手で兄ちゃんを見つけたいからと強がって三途にはああ言ったけど、正直無理がある。
だって俺が探しているのは兄ちゃんだ。
何を考えているのかも、何を思って生きているのかも、全くもって掴めないあの灰谷蘭だ。
大好きで大好きで仕方ない人だけど、弟の俺でも行動が読めないというのが正直なところ。
一応連絡してみたけど一切の反応無し。
取り巻き達にもあたってみたけどここ3ヶ月で兄ちゃんと接触した人間は誰一人とていなかった。
つまらない意地を張ることより、兄ちゃんの安否確認が最優先だから、諦めて三途の力も借りることにした。
三途に連絡して10分程経ってから俺の元へ駆けつけてくれた。
なんだかんだ言って俺が三途を頼るということを予測していたのだろう。
それに、三途は意外と兄ちゃんの事になると首を突っ込んでくるし、よく心配してる。
兄ちゃんに気があるのかと1度絞めようとしたが、ただ心配しているだけとのこと。
三途曰く、兄ちゃんは脆いらしい。
三途『アイツ、なんか時々危なっかしいしよォ…目を離した隙に消えちまいそうな感じして気が気じゃねぇんだよ。』
俺は三途の言っている意味がよく分からなかった。
だって、俺の中で兄ちゃんは強くて芯があって、カッコいい。
基本的に極端に沈み込むことは無いし、面倒事とかはだいたい全部切り捨てる。
だから兄ちゃんが消えちゃいそうだなんて思ったこと、1度もなかった。
いや、”1度も” というのは言い過ぎだな。
勝手に俺が記憶をいいように塗り替えただけ、
実を言えば、兄ちゃんが儚い人だと感じたことは何回かあったから。
自分が作った矛盾に、少し笑いそうになった。
三途「…で、どうだ?蘭は」
竜胆「全然見つかんない…ホント、どっかに住み込んでんじゃねぇ?ってくらいにはどこにいんのか検討もつかねえ…」
三途「マジか…どうすっかなぁ…」
竜胆「…どうするつったって、探す以外何も無いけどね」
三途「はっ、そりゃそうだな。」
竜胆「行こ、」
三途「おう」
兄ちゃんを探しながら三途に質問してみた。
竜胆「…前さぁ、三途言ってたじゃん?兄ちゃんは脆いって」
三途「あぁ、そういや言ったな」
竜胆「俺未だにあんまし理解できなくてさ、ずっと一緒にいる俺がそう感じないのになんで三途が、って思ったワケ。だから、俺がいない時の兄ちゃんを知りてぇなって思った。三途にそう思わせるような言動今までなんかあった?」
三途「今日はよく喋んな?やっぱ寂しいか。」
竜胆「そりゃあそう。」
三途「やけに素直じゃん。」
竜胆「たまにはね。で、答えは?」
三途「…そうだな。特にこれといってそう思わせるような言動はねぇんじゃねぇ?」
竜胆「じゃあなんで?え、まさか適当?」
三途「いや、適当っつーか、直感っつーか?」
竜胆「なにそれ。俺結構考えたんだけど?!」
三途「まぁ落ち着けよ。…俺も上手く言えねぇけどさぁ、蘭って、本音で話してる感じがしない時が多い気がしたんだよ。」
竜胆「…は、じゃあ何。兄ちゃんはずっと俺に嘘ついてるってこと?」
三途「ちげぇよ。…とは言いきれねぇのかもしれねぇけど、なんか感じねぇ?はぐらかしてんな、って。」
竜胆「あ…」
三途「な?そういくつもなくても何個かは思い当たることあんだろ?」
竜胆「うん…。でも、それだけでそんな事言える、?」
三途「あとはなんだ、アイツ何だかんだお前のこと誰よりも大事にしてっからさァ。パッと見横暴で自己中だけど、お前のこと優先してることって多いんじゃねぇの?」
竜胆「…そう、だね」
三途「だからァ、なぁんか時々怖ぇんだよ。弟の為なら自分犠牲にしてでも行動しちまいそうだし、弟がいなくなったら消えちまいそう、ってさ。」
竜胆「…ッ、兄ちゃんは、そんなにヤワじゃない…」
三途「どうだかなぁ。俺にもわかんねぇけどさ。ただそれだけ。そんなに重く考えんなよ。きっと見つかるだろうし大丈夫だ。」
竜胆「…うん。そう、だね、、」
三途「…自分でこんなこと言っといてアレだけどよぉ…そんなに思い詰めんなよなぁ?これが事実だって決まったワケでもねぇし、本当の気持ちなんて蘭しか知らねぇんだから。」
竜胆「わかってる、けど…」
三途「ほら、落ち込んでねぇで蘭探すぞ」
竜胆「うん…、」
最近息抜きばっかでごめんなさい🙏
フォロワー様がもう少しで700人突破しそうなので、突破したら勝手に読者(フォロワー)の皆様にアンケートとかとってもいいですか…?!
できれば何か企画もしたいなとは思ってる…
コラボ企画とかは私には少し難しいので多分無理ですが💦
本当は区切りよく1000人突破〜くらいが良いんですけど多分そんなにいかないと思うので💦
とりあえず100人ずつ増える事になんかしら出来たらな〜とは思ってます…!
↓ここから雑談2が始まります()
続くかわかんないんですけど今回の三途についてちょっと語らせて欲しい(?)
↓以下読まなくても大丈夫です笑
この話は特にどこの軸かって設定は無いんですが、灰谷と三途が結構関わり持ってる(仲良し)な感じだと思って頂ければ分かりやすいかと思います。
大前提として、この”灰谷と三途の関わり”には一切の恋愛関係・感情はありません。
竜胆と三途はよく話したり軽く飲み行ったりする、みたいな感じで、蘭ちゃんと三途は自然な流れで絡むことが多い、みたいな感じです。
どちらかと言うと三途と竜胆、三途と蘭ちゃん、ってよりかは”三途と灰谷”、で絡んでることの方が多いです。
だからこそ三途は、蘭ちゃんが竜胆に対してどう接しているのかとか、兄弟間の信頼とかそういうのが自然と把握できるようになった、みたいな。
蘭ちゃんとも竜胆とも普通に話すけど、竜胆と話す時に比べて、蘭ちゃんって自分の話ほとんどしない、竜胆の話とか取り巻きとかの話をすることがほとんどだって気付くんですね。
あれだけ横暴で自己中なところが目立つ蘭ちゃんだけど、実際は何か人に見せられない弱さを隠してるんじゃないか、って急に思って思わず1度だけ蘭ちゃんに「お前何か隠してんだろ」って聞いちゃうんですね。
そんな問いかけに蘭ちゃんが正直に答えるはずもなく、いつものように上手く話をかわされてしまう三途。
っていうエピソードがあるからこそ今回の話の三途が成り立ってます。(多分)
まぁ、あんまり関係ないんですけどね(((
こんなの書いてないで早くほかの連載進めろって話ですが、一応書いてはいるんですよ…
↓またどうでもいい主の雑談です(焦)
私は基本1話書き終わったら投稿、じゃなくて、1話書き終わって2話目書き進め、2話目が完成しそうになったら1話目投稿、って感じなんですね。
その2話目が完成してないから投稿してないっていう状態なんですね、、
くだらない雑談はここまでにして、ちゃんと話書き進めてきます、、!!
またね〜
コメント
35件
うわぁぁ!!ストーリー最高です!お疲れ様です!蘭ちゃんの事ちゃんと理解してる春千夜いいですね!蘭ちゃんが死んでたりするのはあまりにも悲しい…見つかってくれ!!相変わらず蘭ちゃんは人に気をつかえて偉い…そう言うところがお兄ちゃんだなって思う!病んでるのも好き…!!!!大好き!!!